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毒親育ち、朝起きるのが辛い~毎朝のルーティーン

毎日、朝起きたら、
幸せホルモンであるセロトニンを生成するために
日の光をなるべく浴びようとカーテンをあける。
布団の中で数十分。起き上がることは出来ない。
その間、感謝、感謝と呟き
自分がいかに幸せであることをあげつらう。
家族の健康や自分の仕事の望みを祈る。

体も重い、吐き気もする、
憂鬱であるし、ダルいが何とか起き上がる。

リビングにおりて、
家族に、満面の笑みと明るい声で挨拶する。

その後、
一晩中休みなく動き私を癒すために働いてくれた
自分の体に感謝し体をさする。
一杯の水に、想像を越えた幸せをありがとう等と
念じて飲み干し、
それを手にした時の笑顔を鏡に向ける。
バナナを一本何とか食べ、
これまたセロトニン生成に欠かせない
トリプトファンのサプリを飲む。
時々鉄分やビタミン剤も日中に時差で追加する。

毎日思う。
皆こんなに毎日気合いを入れて
朝を迎えるのだろうか。
気合いを入れないと朝を迎えられないのだろうか。
皆こんなに憂鬱に朝を迎え
そこはかとない不安と戦うのだろうか。

トリプトファンのサプリは
日中の鬱々を軽減してくれるし
鬱々として気持ちの悪い朝に無理やり食べるバナナも
午前中の落ち込みを回避してくれる気もする。
気持ちが悪くてバナナくらいしか食べられない。
バナナもキツイ。
仕事の日は朝に食欲が全くない。
仕事が休みの日や旅行先ではしっかり食べられる。

食事、睡眠、水。
これは本当に健全な精神に、必要すぎるものだ。

過度にストレスがかかった時期を振り替えると
この三つをおろそかにしてしまっている。
そんなことにも頭が回らないのだ。
自分の持てるエネルギーは、
そのストレスをストレスと感じる方へ
全てしっかり使ってしまっている。

何故私はこんなに毎日辛いのだろう。
精神的にも肉体的にも辛い。
生き辛い。
毒親サバイバーでも、
体中に染み込んだものは拭いきれない。

自分ではどうしようもなかったものに
こんなにも打ちのめされている。

母が持っていなかった生きることの楽しさや
希望の持ち方なんか教えてくれなくていいから、
私が何かやる前から、否定しないで欲しかった。
母が持っていなかった自分の存在意義や自己肯定感の持ち方なんか教えてくれなくていいから、
ただ私が生きている意味を否定しないで欲しかった。
何もくれなくていいから、
否定だけはしないでくれたら良かったのに。
もっとも、夢や希望を教えることなんて
1ミリもなかった。
ポジティブなことなど、いつもなかった。

ただ本当は、欲を言えば、
産まれた時喜んだよと言って欲しかったし
生きていることを嬉しいよと言って欲しかったし
愛しているよ、好きだよと言って欲しかった。

あの親ではない別の親と、
そういう本当の親子をやりたかった。 

あの親が、そうではなかったことを想像するのは難しい。全く別の素敵な親がいたことを想像することの方がはるかに簡単だ。

毎朝、私は産まれた時から刷り込まれた
毒親からの存在否定と戦っている。
夜眠る時にだって、同じだ。
孤独で果てしない戦い。
毒親が死んでも苦しんでも
万が一和解したとしても失くならない戦い。

夫には言えない。
我が子にも一生言わない。
私はすっかり大人で、自分を自分で幸せにできる。
自分の気分は自分でコントロールする。
毒親の言いなりになって自分を不幸にしたりしない。

辛くてもキツくても
自分で自分を肯定し、感謝し、愛する。
この世に産まれたこと、生きていること、
ただそれだけで素晴らしいということ、
心からそれを信じる。信じきる。
誰に何を言われても、1人きりになっても、
必ず毎日成し遂げて見せる。

今朝、曇り時々雨という天気予報を知った我が子が
ポツリと『曇りだし保育園お休みしようかな』
と言った。
それでも、何とか自分を立て直し
保育園に行った我が子が気になって
いつもよりだいぶ早くお迎えに行った。
夜、寝かしつけの時に
今日一番の楽しかったことは何か
いつものように聞いてみた。

『ママが早くお迎えに来てくれたこと』

そうか、それが一番だったか。
大好きなお友達が風邪で数日前からお休みで
今日も休みだと知っていた我が子。
園庭で寂しそうに1人でポツンとしていた我が子。
早く行って良かった。
出来る時は頑張って良かった。

幼い我が子には、夢と希望をしっかり与えよう。
産まれた時の感動、
条件付きではない愛情、
毎朝、朝が来ることを喜ばしく思えるように
今日もあなたと会えたという喜びを
満面の笑みで表そう。
我が子に向き合うことで私も救われる。

私も、子どもの頃を、生き直せる。



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