マガジンのカバー画像

BARの経営学

8
未完成なマスターが、素人から築き上げたBARの経営学を教えます。これを読んで近道しちゃおう。
運営しているクリエイター

記事一覧

ウイスキーは儲かる?④〜ボトルキープ編。バーテンダーししょーのBAR&酒場経営学

ウイスキーは儲かる?④〜ボトルキープ編。バーテンダーししょーのBAR&酒場経営学

『ウイスキーは儲かる?』

このシリーズは、BARをやる人や経営者にとって役に立つのか、好評でレスポンスもいいし、実際、自分の経営術として柱になっているため、また書きたいと思っていたので、参考にしていただけたら何よりである。

普通はバーというと、ボトルキープより量り売りがメインのようであると思われる。

しかしながら、ひょんなことから開業当初から当店にはBARなのにボトルキープのシステムがある。

もっとみる
お客のいない時間の過ごし方。〜バーテンダーししょーの時間の使い方。

お客のいない時間の過ごし方。〜バーテンダーししょーの時間の使い方。

バーとはもともと暇な商売である。

私は人口80,000人程度の田舎でバーを経営している。

田舎町の夜は、平日であれば常に閑散としていると言ってもおかしくないくらい静かである。

だから、月に1~5回はお客が全く来ない日がある。冬にもなって雪でも降ればなおさらだ。自営業はそういう日は全くの無収入で、むしろランニングコストがかかり赤字だ。これから開業する人は、そういうこともしっかり覚悟した上で臨ん

もっとみる
ウイスキーは儲かる?未完成なBARの経営論

ウイスキーは儲かる?未完成なBARの経営論

シェイカーを振ったりして、華やかにカクテルを作る、そんなかっこよさに憧れて入ったこの世界。

でも、実際はバーテンダーである前に経営者である。

商売としてペイさせなければならない

どれくらいお金が必要かは人によって異なるが、生活を成り立たせ、それなりに自分の好きなことや欲しいものに使うお金を稼ぐ必要がある。

生活がちゃんとできてこその経営であるし、その生活するためのお金を稼いでこその経営でも

もっとみる
BARのメニュー  〜値段〜高い?安い?これってぼったくられてる?未完成なマスターの価格論

BARのメニュー 〜値段〜高い?安い?これってぼったくられてる?未完成なマスターの価格論

先日、新潟市の街のはずれにあるバーに行ってきた。

1杯だけ飲んで会計を出してもらうと、3800円だった。

チャージとウイスキー1杯の価格でこの値段をどう思うか、これからの文章でそれぞれ想像してほしい。

私は、心の中で

こりゃボってるなぁ

と、思った。

まず初めにお店に入って思ったこと、

もっとみる
飲食業は飲食業で生きてはいけない〜コロナ以後の課題

飲食業は飲食業で生きてはいけない〜コロナ以後の課題

今日の記事はちょっと重ためになるかもしれないが、非常に重要なことなので、各々がしっかり考えてもらえたら幸いである。

では本題に入る。

『これからの時代、飲食業はその収入だけではやってはいけないでしょう』

コロナの始まりの頃、ニュースだったかワイドショーだったかを観ていて誰かが話していた言葉だ。

自分もその時置かれた状況でもそう思ったし、抜け出すのに何年かかるかもわからないコロナ禍の中で、仮

もっとみる
ウイスキーは儲かる?②〜新しい観点。未完成なBARの経営学

ウイスキーは儲かる?②〜新しい観点。未完成なBARの経営学

以前の記事

ウイスキーは儲かる?

をまた違う観点から見てみたい。

今回は減価率などについての個人的見解について。

まずはお店にとっての1ヶ月の目標売り上げ、損益分岐点などを各自がやっているお店の営業日数で割って、自分の欲しい取り分まで含めてペイするのにいくらお金が必要かそれぞれ考えて計算して出してほしい。

例えばこんな感じ。

当方は1ヶ月の理想的な売り上げは¥600000である。それを

もっとみる
ウイスキーは儲かる?③〜未完成なBARのマスターが考えるウイスキーの転売や投機の見解。

ウイスキーは儲かる?③〜未完成なBARのマスターが考えるウイスキーの転売や投機の見解。

ウイスキー高騰化の昨今、我々BAR関係、酒関係の職種の方以外への需要が急激に上がり、商品が市場から次々となくなっている。

そんな中、当店にもやってくるが、下手な店よりウイスキーを持っている人がいたりする。

しかし、そんな中おかしな現象が起きている。

皆、ウイスキー好きではあるが、あまりに高騰しすぎて、その金額からもったいなくて開けられないと言うのだ。その結果、ただのコレクションになっていると

もっとみる
水商売は水を売る〜水を売れたら一人前?未完成なマスターの経営学

水商売は水を売る〜水を売れたら一人前?未完成なマスターの経営学

我々、飲食業は

『水商売』

と揶揄される。

なぜなのだろうか。

調べれば幾つか俗説があがりそうだが、あえて由来は調べてない、正しいのかもわからないが、

私が昔、母から教わった俗説を一つ

『水を売るから水商売なんだ』

と、聞いたことがある。

その内容は、酒などのドリンク類が液体(水)として例えられているのもあるが、さらに深掘りすると

氷やチェイサーに使う水など

まさに水そのものの

もっとみる