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算数

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算数の授業方法、指導技術、実践紹介、教材研究について
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算数授業開きセミナーを実施しました!~何を伝え,どう「価値づける」か~

算数授業開きセミナーを実施しました!~何を伝え,どう「価値づける」か~

「楽しい」だけで終わってしまっては,浅い。

授業開きは「教師が授業の中で大切にしていきたいこと」を伝える時間。

1時間のセミナーを終えて,一番心に残ったのは,上記の2つのことだ。

低学年→中学年→高学年 と進んでいったセミナーだが,全ての提案に共通していること,それが,どの先生も「授業開きで何を伝えるか」ということが明確であるということ。

・もっとやりたい!を引き出したい
・算数は楽しい!

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おすすめの本「やさしさに包まれた算数の授業」

おすすめの本「やさしさに包まれた算数の授業」

@たいが_南大我@京都 です。

3月も気づけば下旬になりましたね。
既に修了式を終えた学校もあるとちらほらお聞きしています。

3学期の初め,子どもたちには
「行く1月,逃げる2月,去る3月」と話をしたものですが,自分自身も「去る3月」のスピードに置いていかれそうなほどです。
気づけば4月は目前ですね。

これから修了式の皆さん(僕もです)には,今の学年の締めくくりに力を注ぎながらも,ほっと一息

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算数学習会に参加して

算数学習会に参加して

私は算数学習会に参加し、多くの刺激と学びを得ることができました。この学習会は少し負荷のあるもので、参加者は毎週一度、自分の授業の板書を投稿していました。この習慣が、私にとって自身の授業内容を見直し、改善の機会を提供してくれました。

授業を構想する際には常に子どもたちのことを第一に考えるのはもちろんですが、この学習会を通じて、次に投稿する内容や、他の参加者にどの部分を特に見てもらいたいかを考えるよ

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尾﨑正彦先生の授業解説セミナーから見えるもの

尾﨑正彦先生の授業解説セミナーから見えるもの

チーム算数のたいがです。
3月9日(土)に行われた,尾﨑正彦先生の授業解説セミナーから学んだことをまとめました。

授業動画を逐一止め,そこで入る尾﨑先生の解説を聞くと,尾崎先生の見方を通してより授業がクリアに見える。
そんな,学び多きセミナーとなりました!

授業の内容や尾﨑学級の子どもたち素晴らしい学びの姿は他の方も記事にして下さっているので,今回は主に自分の視点から。

尾﨑先生の授業づくり

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尾崎先生の授業解説セミナーからの学び

尾崎先生の授業解説セミナーからの学び


百聞は一見に如かずだけではなく…「百聞は一見に如かず」は、中国の漢書「趙充国伝」 に書かれている話が
由来となっています。
この意味は、「繰り返し他人の話しを聞くより、実際に自分の目でたしかめてみたほうがよくわかる」となります。

さて、このことわざに続きがあることをご存知でしょうか? 
実は、「百聞は一見に如かず」のあとに5つの言葉が続きます。
①百聞は一見に如かず
②百見は一考に如かず
③百

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尾﨑正彦先生の授業から学んだこと

尾﨑正彦先生の授業から学んだこと

 今年度、初めて高学年をもたせていただき、算数の内容や指導の難しさに驚かされました。1年を振り返って、「算数授業を磨きたい!!」という思いを強くもちました。
 先日行われた「名人・尾﨑正彦先生の算数授業公開&解説セミナー」では、尾﨑先生に解説を交えながら授業公開をしていただきました。1年生の「形づくり」の単元で、最初から最後まで子どもたちの学習意欲が高く、学びたいという思いが伝わってきました。なぜ

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めあての持たせ方~ねらいとのちがいを意識して~で学ぶ

めあての持たせ方~ねらいとのちがいを意識して~で学ぶ

一番初めに授業を考える時、何をするだろうか。
教科書を見て、朱書を見て、ノートに授業展開を書いて、使える文献をみる。そんなことをするだろうか。

これはきっと、自分にないものを外からもらおうとする行為にすぎないだろう。

授業準備のやり方は、初任にとってはとても大切で、より効率的で深まる方法を模索することは必要なことだろう。
しかし、方法だけが大切になのではない。

授業を作るうえで考える視点!そ

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【動画視聴&質問から学ぶ】教師の言葉で子どもが生きる 子どもと創る算数授業

【動画視聴&質問から学ぶ】教師の言葉で子どもが生きる 子どもと創る算数授業


はじめに

7月19日(水),授業てらす5回目の授業公開企画が開催されました。今回、授業提案してくださったのはてらすメンバーサトシさん,こと,松浦悟史先生です。
 今回,私はアーカイブ配信でこちらのセミナーを視聴しました。
視聴後,サトシさんに質問してみたい…という内容がたくさん浮かんできたので,同じ算数部メンバーの特権!ということで,突撃インタビューを実施しちゃいました。サトシさんもご多用の中

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フォーマンセルfを終えて ゆD_石井雄大@埼玉

先日、フォーマンセルfを終えました。感想を書きたいと思います。

1.志望動機と課題意識

授業てらすに参加し、すぐにフォーマンセルに応募しました。
一番は授業力向上。全国の優秀な先生方に授業をみてもらうためです。

もうひとつは、入門期の算数を楽しいものにしたかったからです。
筆者は今年度、1年生を担任しています。何もかもが初めての時期。入学して早々、「学習が嫌い」と思ってほしくありません。なに

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子どもの「学びの構え」を鍛える算数授業

子どもの「学びの構え」を鍛える算数授業

初めまして。チーム算数の たいが_南大我(京都)です。
公立小で3年,私立小で現在3年目で,今年は4年生を担任しています。

今回は私がこれまで悩んできたこと,そして今の勤務校で学び,意識していることをここで共有できたらと考えています。
初めてのnote投稿で不慣れなもので,駄文で長文ですが最後まで読んで頂けましたら幸いです。

■課題意識:先行実践を取り入れても上手くいかないことはありませんか?

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子どもの作問から生まれた算数授業

子どもの作問から生まれた算数授業

私の学校では、算数で4年生以上が、少人数の習熟度別学習を行っています。
私にとって初めての習熟度別授業であり、どのように進めていくか迷っていました。

担当したクラスは一番レベルが高いクラスでした。

単元は(1桁で割る)割り算の筆算です。
第1時は80÷4の計算の仕方を考える時間。3年生で既習であり、レベルの高い児童が多く、すぐにできてしまいました。そのため練習問題を用いて、「この式になる問題を

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かずやさん公開授業「子どもの言葉を紡ぎ、生かす 全員参加の算数授業」から学んだこと

かずやさん公開授業「子どもの言葉を紡ぎ、生かす 全員参加の算数授業」から学んだこと

 5月24日にかずやさんが、算数科の授業を公開をしてくれました。テーマは、「子どもの言葉を紡ぎ、生かす 全員参加の算数授業」でした。かずやさんの授業公開ということで、たくさんの先生方が参加されて、たくさんの意見が飛び交う、とても素晴らしい時間でした。

 僭越ながら、私が、かずやさんの授業を参観して感じたことをまとめたいと思います。

 まず、私が伝えたいことは、かずやさんの主張(提案)がしっかり

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もやもやで終わる授業

もやもやで終わる授業

1、はじめに
 算数といえば、問題解決型の授業というイメージがありませんか?
「問題提示→課題提示→自力解決→集団検討→まとめ→適応問題→振り返り」という流れで算数の授業を行なっている先生方が多いのではないでしょうか?
 しかし、決まった流れの型通りの授業をしていれば良いのでしょうか?そんな疑問を私はもち、授業改善を行ってきました。

2、「めあて」っているの? 
 まず私が、はじめに行った授業改

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算数で遊ぶ!

算数で遊ぶ!

1.はじめに
 私は、算数が大好きです。小学生の時は、問題を解けることがとても楽しかったのですが、本当の意味で「算数、数学が楽しい!」と感じたのは、大学生の時でした。
 経済学部だった私は、数字や式で人の行動や社会の仕組み、人の気持ちまで説明できることを知りました。また、経済学部には「宗教経済」という科目もあって、その授業では、数学で神の存在を表すというテーマで、集合論を学びました。神の存在を信じ

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