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社会の授業、指導技術、実践紹介、教材研究について
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社会科授業開き〜子どもが熱中するネタ祭り〜 これで社会科が好きになる!

社会科授業開き〜子どもが熱中するネタ祭り〜 これで社会科が好きになる!

みなさん、こんにちは。
授業てらす4期生 社会科部屋のハジメです。

間もなく新年度!
新たな出会いを楽しみにされている方も多いのではないでしょうか?

その中で、社会科の授業開きでお困りの方もいらっしゃるかと思います。

でも、安心してください。
社会科のスペシャリスト4名が、子どもが熱中できるネタを紹介します!

<ケンタロウさん>
『追究の鬼』シリーズでお馴染みの有田和正先生が実践されたこと

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人が織りなす物語

人が織りなす物語

一人でも,一つでも僕が6年社会科の歴史単元を実践する際に目指しているものは,「42人+αの短編小説」のような授業にすることです。
歴史を教えるのも,学ぶのも大好きですが,そもそもは幼少期から見ていた大河ドラマや時代劇,歴史小説の影響です。
僕が子供たちにそのような感覚にさせる授業をすれば,歴史好きの子供が増える,せめて歴史人物一人で良い,時代一つでも良い,心に残る授業がしたい,そう意気込んで昨年の

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『おざさんの人権学習やってみた』~当事者と当事者性~

『おざさんの人権学習やってみた』~当事者と当事者性~

みなさん、こんにちは。
授業てらす4期生 社会科部屋のハジメです。

皆様の学校では、人権教育についてどのような取り組みが行われていますか?

以前、おざさんが社会科部屋にて提案された、母子健康手帳を題材とした世界の人権課題についての学習を、この度、ちんぺーさんが実践してくださりました。今回、この実践についてビデオを視聴し、人権教育について参加者同士話し合いました。

そこで、話題となったことが“

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~由井薗健先生と横浜を巡る~教材研究ミニ旅行と授業作りライブ 企画に携わって

~由井薗健先生と横浜を巡る~教材研究ミニ旅行と授業作りライブ 企画に携わって

みなさん、こんにちは。
授業てらす4期生 社会科部屋のハジメです。

去る1月20日(土)、横浜にて社会科部屋特別企画『~由井薗健先生と横浜を巡る~教材研究ミニ旅行と授業作りライブ』が行われました。今回、私はコース設定および施設ガイドを担当させていただきました。

まず、横浜・関内の施設で「どこを、どのように教材化ができるのだろう?」と考え、興味本位のまま横浜を尋ねました。1日で集められる限り資料

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誰も見捨てない授業を目指して

誰も見捨てない授業を目指して

全員参加って全員参加。この言葉に憧れて,20年以上教員生活を続けている。
でも未だ道半ば。
今回縁あって「授業公開チーム」による実践発表の機会をいただき,意気込んでいた。半年近くかけて準備を進め,それなりに手応えもあった。
でも,本時は惨憺たるものだった。
でも・・・。
10月29日までの僕の「物語」。

きっかけは13年前僕は以前千葉県市川市に勤務しており,県教研で実践発表する機会をいただいた。

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青森と沖縄をつなぐ新しい社会科の形

青森と沖縄をつなぐ新しい社会科の形

子どもたちをどうしたら学習へ向かうようにできるか?
悩みは尽きません。
今回、社会科の新しい形として、オンライン学習を使って沖縄の子どもたちと交流しながら「あたたかい地方の暮らし×寒い地方の暮らし」を学習しました。
そして、イベントとして皆さんに届けることができました。
青森に住む私。子どもたちが沖縄の子どもたちに伝えるために自分から休み時間を使って準備し、楽しそうに交流している様子を見て、本当に

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由井薗先生「教材づくり講座」

由井薗先生「教材づくり講座」

1 教材7分,腕3分

加藤秀俊さんの「教材7分,腕3分」という言葉。
由井薗先生もセミナー中にこの言葉を引用されていましたが,それを実感することができた1時間半でした。
よい材料を吟味,準備をすることで良い結果が生まれる…70%は授業前に決まってしまう,ということです。
ですが,その材料を使えば,誰でも良い授業ができるということではない,と思います。目利き,仕込みを経ることで材料が活きます。

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全国の教室がつながる!

全国の教室がつながる!

授業てらすは、北は北海道、南は沖縄をつなぐ日本最大の教師オンラインコミュニティです。

これを生かさない手はありません。

様々な社会科の学習形態を模索している中、「あたたかい地方のくらし」「寒い地方のくらし」を、青森と沖縄の子どもたちで交流しながら学べたら、絶対に面白いに違いない!!そう思い、温めてきたこの企画。

てらす仲間で、ノリのよいラテン系の管理職が沖縄にいる…最高のシチュエーションです

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「子どもが語る社会科授業」を振り返って

「子どもが語る社会科授業」を振り返って

1.はじめに

4月18日。この日は僕にとって忘れられない1日になった。初めて授業てらすの一員になれたと実感できた日だ。そして、授業てらすの仲間と学ぶ楽しさを改めて実感した日にもなった。
5年社会「環境をともに守る」の授業公開。授業てらすに入って、初めてと言っていいくらいの大きな役割を終えた今、このnoteに学びをアウトプットしようと思う。

2. なぜ立候補したのか

僕は、「若いうちにたくさん

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由井薗健先生の(授業実況中継シリーズ)「平和教育授業づくりセミナー」を終えて

由井薗健先生の(授業実況中継シリーズ)「平和教育授業づくりセミナー」を終えて

 広島で行われたG7サミットが国内で話題となり、各国首脳の平和祈念資料館訪問。そしてウクライナのゼレンスキー大統領の訪日、支援の訴えと「平和」について考えることの多い数日間だった。

 さて今の日本は果たして「平和」と言えるのだろうか。もし「平和」と言えるのなら、いったいいつまで続けることができるのだろう。もし「平和」ではないとしたら、今後私たちはどうしていくべきなのだろう。その鍵を握っているのは

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社会科とは何か?

社会科とは何か?

社会科とは、どのようなことを目標に授業を展開していけばいいのでしょうか?

なんとなく、分かっているようで、わかりません。
私自身も、社会科について研究してきましたが、いまだ難しいと感じています。

社会科とは何か?

今日は、この問いについて考えてみます。

まず、社会科の学習指導要領を読んでみました。

というように書かれています。このことが、社会科の究極的な目標なのです。

しかし、この力を

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そうだ,息子と京都へ行こう

そうだ,息子と京都へ行こう

1 修学旅行の延長戦

「修学旅行の”じゃない”場所」を巡りたい。
3月27日,28日京都へ。
息子のたっての希望で今回の旅の企画が実現しました。
高校受験第一志望校合格のお祝い,ということもありますが,日本史も寺社仏閣もはるかに僕よりも知識量が豊富な息子との男二人旅。息子がガイド役になってくれて,父である僕が一番楽しんでしまいました。
手前味噌ですが,僕の方が無知でも偉ぶらない息子。
彼は将来学

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資料に語らせたい

資料に語らせたい

1 教材分析と教材研究

教材分析と教材研究。
私はこの2つの正しい定義は分かりませんが、以下のようにとらえています。

教材研究 … 一単元や一時間の授業をどう流すか考える
教材分析 … 教材そのものの価値について考える

どちらも好きですが,特に「教材分析」が大好きです。添付した画像をご覧ください。これは2011年3月14日の朝日新聞朝刊の一面に掲載されたものです。この写真が訴えるものは何か…

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由井薗学級で2週間過ごして

由井薗学級で2週間過ごして

2019年、私は市の研修制度を利用して、筑波大学附属小学校の由井薗健先生の学級で2週間を過ごしました。普段見られない授業以外での由井薗学級を紹介したいと思います。写真は貴重な帰りの会のワンショット。宿題が書いてある隣には、翌日が遠足だったので、「お約束」が模造紙に書かれています。

朝の会

スピーチの時間があります。一人目は深川めしについて調べたことを発表していました。投影機で、写真を見せながら

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