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食事・睡眠・運動を最適化してパフォーマンスをあげましょうという話〜最強の睡眠/西川ユカコ

学生から社会人なりたての頃は、あまり健康に気をつかってませんでした。
流石に毎日のように暴飲暴食、というわけではないものの基本的には好きな時に好きなものを食べ、特に節制しないという生活。

ある時から、健康診断の数値を気にするようになり、勢い、日々の生活にも配慮をするようになりました。

一方、単純な健康の観点のほか、少しずつ自分の人生の全体像・将来というものを考えるにあたり、日々のパフォーマンスを少しでも高めたい。そういう漠とした思いも出てきました。

健康で高いパフォーマンスを維持するにはどうしたらよいか?

そんな観点から色々と情報収集を続けていくと、現在の結論では

1 食生活
2 睡眠
3 運動

の3点を適正化することが答えだと思っています。
本書はタイトルとおり、2の睡眠にスポットを当てた作品

世に睡眠情報は溢れてるけど・・

著者名を見てピンと来た方は鋭いです。そう、寝具メーカー西川の一族の方。
ただ、もともと家業を継ぐ予定はなく別の業界で働いていたところ、家族の体調等もあり入社したようです。で、面白いのが経歴。
一族経営の会社に入ったのだから、よいポジションを与えられてさぞ悠々自適に仕事をしてるのだろうかと思いきやとんでもない。
大きな失敗をし、希望外の部署に飛ばされるという経験をします。その他部署で活躍するには?というのを突きつめて考えた時に、彼女は睡眠の質を徹底的にあげて仕事で活躍するという解を見出します。
本書はその彼女の奮闘の記録でもあります。

世には、睡眠に不満を持つ人が少なくないようで、テレビや雑誌でもいろいろな睡眠情報が手に入ります。

・日本人の平均睡眠時間は短い
・もっとたくさん眠る必要がある
・寝る前のブルーライトは脳を覚醒させるから避けましょう
・最低7時間は寝ないとだめ
・睡眠負債がたまると、早死にもつながる

そんなことが繰り返し報道されてて、このへんはご存知の方も多いかと思います。

もう一歩踏み込んでみる

西川さんは、いろいろな文献やご自身の体験から、そういった「常識的な情報」に止まらない、もう少し踏み込んだ提案・説明をしてくれています。


①  自身のクロノタイプに従って寝てみましょう

何時頃に寝て、何時頃に起きるのが良いのか?これは、個人のクロノタイプによるそうです。
確かに、自分の周囲の人と話をしても「毎日寝るのは深夜1時頃」というような猛者もいて、すごいなと思います。自分はそんな時間まで起きてられない・・・
無料で調べられるので、気になる方は調べてみることをお勧めします。

アメリカでは、学校の定時を一時間後ろにずらしただけで成績が向上したというデータもあるとか。元論文やデータに当たっていないので断言はできないのですが、通常の学校のカリキュラムと生徒の平均的なクロノタイプとの乖離が少なくなったので、成績がよくなったというロジックだそうです。

社会的なルールがあるとそれに合わせるのが当然、という風潮があります。
そうしないと社会が成立しないという側面があるので、一概にそれが悪いとは言い切れないですが、制約がある中でも自分のリズムと社会的リズムが合致していたほうが快適に生活できるという面もあるかと思います。

自分も調べてみたところ、
23:00〜5:30
くらいの睡眠がベストだそう。
これまでも大きく外れずに生活してきましたが、今後はより意識して生活したいと思ってます。

② セロトニンを出そう

睡眠と密接に関わるホルモンがメラトニンとセロトニン。
睡眠ホルモンと言われるメラトニンの原料は日中に分泌されるセロトニンが原料となるので、積極的にセロトニンが出る習慣を取り入れましょうというシンプルなロジック。
セロトニン分泌はリズム運動との関係性が指摘されており、一定のリズムの動作を繰り返すことが鍵。本書で紹介されているのは、

・ガムを20〜30分噛む
・太陽を浴びながら、「3呼1吸法」(鼻からふっふっふーと吐き、大きく1回吸う)をしながら歩いて通勤する

といったことが紹介されています。
いずれも、習慣に取り入れやすそうですね。


他にも、ビタミンDを4000IUとりましょう、瞑想しましょうといったTIPSが根拠も踏まえつつ紹介されています。

寝床にスマホを持ち込むのはやめましょう!といわれるものの、自分は未だに持ち込んでおります・・・(自省)

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