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【川崎市麻生区】長寿日本1は「坂が多いから」by朝日新聞

私が住む川崎市麻生区が、男女とも「長寿日本1」となったことを報じる朝日新聞の記事。

 厚生労働省が発表した2020年の平均寿命で、川崎市麻生区が全国の市区町村で、男女とも最も長寿だった。
 多摩丘陵の里山が連なる坂道の多い街で、住民は「足腰が鍛えられて健康な人が多いのかも」と推測する。(朝日新聞5月16日)


長寿日本1の理由は「坂道が多いから」。朝日新聞、さすがの明察ですね。

それだけだとあんまりだと朝日も思ったのだろう。

見出しに「坂道だけじゃない」としているとおり、区の職員に「高齢者が住みやすい地域づくり、つながりづくりを進めてきた」と自画自賛させていますが、ジャーナリズムに必要な客観性がない記事です。

私が朝日のデスクだったら、「この記事は何だ! お前なんか毎日新聞に行け」とパワハラするでしょうね。

でも、記事後半で、平均寿命の低い川崎区と比較し、「経済格差が健康格差として現れた」という話に持っていくところが、さすが左翼ペーパー。朝日のテンプレみたいな記事。

これでデスクもにっこりです。


でも、せっかく「長寿日本1」のめでたいニュースなのに、「坂道が多い」だの「格差が大きい」だの、なにげに神奈川県のイメージを下げとるがな。

朝日は神奈川でシェアが高い新聞なのに。

格差でいったら、大阪府なんかの方が大きいのは明らかなのに。

神奈川の地価が上がるチャンスなのに、逆に下げとるがな。

さすが「反日」新聞の面目躍如です。どんなめでたいことにも、disる、下げる、ミソつける。

それでなくても神奈川は黒岩ダメージからまだ回復していないんだから。よろしく頼むよ、朝日新聞。


朝日の「貧しき弱者に寄り添う」姿勢はけっこうだけど、また値上げして、バカ高い朝日新聞を購読できているのは、金持ちの老人と、何もわからなくなったボケ老人だけですから。

私のような貧しい老人に寄り添いたいなら、まず社員と役員の報酬を削って、新聞代を半分にしてからにしろ、ってんだ。

(いやー、朝日の悪口こそ、私の健康のみなもとです)


「坂道」が長寿を生むわけない


だいたい、麻生区民の「坂道が多いから」という声は、謙遜ですよ。

我々麻生区民は奥床かしいからね。健康や長寿を自慢したりしない。

シャレで「坂道が多いから」と言ってるのに、それを額面どおりに受け取るかね、新聞記者が。

(私は朝日の記事しか見てないので、ほかの社の記事でも「坂道」説があるかもしれませんが)


真面目に反論するなら、坂が多いところなんて全国各地にあるし、坂が健康にいいと決まったわけではない。

坂があると、年をとって上り下りできなくなったり、車椅子で移動でなくなったりする。それで外出しなくなることもあるし、転倒して寿命を縮めたりすることもあり得る。坂が多いと車での移動が主となり、足腰が衰えることもあるでしょう。

つまり、「坂」が足腰を鍛えるのではなく、「健康のため」という意思で上り下りすれば「坂」が健康の道具になるだけの話です。

山歩きは足腰を鍛えるかもしれないが、近くに山があれば健康になるわけではない。山を健康のために使おうという意思が大事なのです。そこを間違えてはいけない。

麻生区民を長寿たらしめているのは、坂道ではなく、その健康意識です。


経済力と健康・長寿との相関があるのも確かです。

同様に、学歴と健康・長寿と相関があるのも、いろいろな調査で明らかになっている。

経済力や学歴が高いほど一般に健康寿命が長い。

しかし、これは、必ずしもカネや学歴で健康を「買っている」わけではない。

先のことを考えて現在の欲求を抑制する、とか、目的のために必要な知識を集める、とかいった人生態度があって、それが、学歴や経済力とともに、その人に健康と長寿をもたらすわけです。

そういう人生態度は、ある程度豊かな階層でしか生まれない、あるいは、豊かな階層で育まれやすい、ということはあるかもしれません。

しかし、貧しかったり、環境に恵まれたりしなくても、そういう態度で生きることはできる。そうすれば、健康・長寿の可能性は確実に高まるはずです。

だから、「経済決定論」だけで健康を語るのは間違いです。


長寿の真の立役者は誰か


私も麻生区の住民ですが、朝日新聞から取材を受けなかったな。

私に聞いてくれれば、以下の記事に書いたように、もう少しまともな答えを持っていたのですが。

ついに「川崎市麻生区」男女とも長寿日本1に!【長生きの理由】


でも、せっかくの朝日新聞のご指摘だし、街中の「坂道」はこれからも活用すべきかと思います。

私もこの地で、「街(まち)登山」運動を推進してきました。「街登山」とは、「街中華」みたいなニュアンスの造語です。

坂道の「活用」を早くから訴えてきた先覚者なのです。

以下は、私がかつてnoteに書いた「街登山のすすめ」です。


横浜は「坂」が多いことで知られるが、私が住む川崎の北西部、麻生区も負けていない。

もともとここらは、山と谷が襞のように連続する多摩丘陵を、無理やり切り開いて開発したところだ。

小田急小田原線はおおむねその「谷」の部分に引かれているが、住宅はその周辺の「山」に向かって建っている。(おおざっぱに言えば、ここではそもそもみんな「山」の中に住んでいる。)

だから、住宅地に坂が多く、高いところまで道路が通っている。

地名に「山」「丘」「台」がついているところは、「街登山」の対象になる場所が多い。

私は「街登山」を市民に指導・普及する非営利団体「nobolo(ノボロ)」の代表をしている。

「街登山」のいいところは、安上がりで手軽、そして何より、遭難しないことである。


もしかすると、私のこの「街登山」運動が、麻生区を長寿日本1に押し上げたのかもしれません。

あ、きっとそうだ!

朝日新聞は、区の職員や左翼っぽい大学教授ではなく、私にこそ取材に来なければならなかったと思うのです。

はい、これからも「街登山」運動に邁進し、麻生区の「長寿1位」を守ります。

麻生区を長寿1位にしたのは私。

ぜひ私を、次の神奈川県知事に! 朝日新聞、よろしく頼むよ!


私が知事になったあかつきには、「誰も死んではならぬ」と布告して、死亡を法律で禁じます。死亡した場合は遺族に重い死亡税を課しますから、老人も家族も、必死に長生きしよう・させようとするでしょう。

これで神奈川は永遠に長寿県だ!


「長寿日本1」効果


無粋だけど、念のために言っておけば、上記は冗談であって、「長寿日本1」など、大した意味はありません。

健康志向はいいことだけど、いくら注意しても病気になるときはなるし、事故にも遭う。

「長寿」だけにしがみつくのは愚かなことです。人生を豊かにする価値はほかにもいろいろある。


でも、今週、麻生区の公営ジムに行って気づいたのですが、先週末に「長寿日本1」と発表されて以来、ジムに来て運動している老人の数が、すごく増えたように感じるんです。

やっぱり、「みんな頑張ってるから、私も頑張ろう」となるんですかね。

それは「長寿日本1」効果かもしれない、と思ったのでした。

(こりゃまた、平均寿命が伸びちゃうぞ)

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