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腰椎のアライメント不良により、慢性的な腰痛を訴える症例について〜フラットバックと腰痛の関係性〜


みなさんこんにちは!
理学療法士の荻尾です!

今回は、フラットバックと腰痛の関係性について話していきたいと思います

腰痛は色々な腰痛がありますよね・・・

伸展でも腰が痛い
屈曲でも腰が痛い
回旋でも腰が痛い

ここまでなるとどうして良いかわからなくなると思います

私もそうですが、腰痛は勉強すればするほどわからなくなることがあります・・

なので、臨床ではシンプルに腰痛を考察することも1つの治療技術・評価技術だと思っています!

今回は、フラットバックについて考察していきますが、臨床の中で感じたことや考察を書いていきます



腰椎の静的アライメント


皆さんご存知の通り、腰椎は生理的前弯を有しています

この生理的前弯を有することによって、

・胸椎の弯曲(後弯)
・頸椎の弯曲(前弯)
・脊柱の全体的な安定性
・カップリングモーション

これらを構築しているわけです

なので、腰椎だけに限らず、各脊柱の生理的弯曲は脊柱の機能と安定性に重要になってきます

今回のフラットバックとはこの生理的前弯がなくなり、腰椎が平坦化してしまった状態になります

これだけでも、腰椎がフラットバックになると危険な状態になることが予測できると思います


腰痛の種類と原因

腰痛の種類もたくさんありますが、
主に、椎間関節性疼痛、椎間板性疼痛、筋・筋膜性疼痛などがあると思います

体幹屈曲で痛み→椎間板性疼痛
体幹伸展で痛み→椎間関節性疼痛
体幹回旋で痛み→筋・筋膜性疼痛

上記のように体幹をどのように動かしたら腰痛が出現するかによってある程度、どの種類の腰痛なのかは把握できると思います

ではフラットバック(腰椎の平坦化)になると、どのような腰痛につながりやすくなるでしょうか?

本来生理的前弯で保たれている腰椎が平坦化するということは、腰椎が屈曲方向へ移行しているのがわかると思います

ということは、

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