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不登校の昼夜逆転3つのタイプ

不登校は、こどもももちろんいろいろ困っているのですが、
保護者も困ることがたくさんあります。

● 学校行かない=給食がない ➡ 365日、3食家庭で提供・・・
● (特に小さい場合)学校も学童も行かない ➡ 親の体が空かない 手続きや仕事、家事が回らない・・・
● 学校にいる時間家にいる ➡ 仕事ができない or 仕事のスタイルを変える必要がある・・・

主なもので言うと、こんな感じですが、コロナ禍の休校で学校の「こどもの安全を確保した状態で預かって、学ばせてくれる場」という有能さに気付いた不登校ではない家庭の方も多いのではないでしょうか。

それをすべて、家庭でやらねば!となるのが不登校の状態です。

そして、だいたい一度は親子の関係でもめる原因のひとつ。

こどもの昼夜逆転

という問題です。コーディネーションラボでは、運営のほぼ大部分が不登校当事者家庭であり、自身の家庭の経験と、多くのケースと関わってきたデータから、昼夜逆転といってもひとつじゃないなーと感じていました。

そこで今回noteにまとめてみることとしました。いまうちの子はどのフェーズ?と客観的に見ることで、対応方法が見えてくるかもしれません。

A:不登校の昼夜逆転フェーズ1【罪悪感期】

学校の学びが合わない、先生が高圧的、いじめ、起立性障害、、など
それぞれ原因があっても、休み始めたその日、に急に起こったことではありません。
こども本人的にはずっと頑張って登校、糸が切れた状態、で不登校がスタートしています。
エネルギー切れしています。だから夜も昼も疲れて動けない子もいれば、夜だけ動けている子もいます。
その場合、
昼に「学校行ってないくせに普通に買いものとか、活動的なことしちゃダメだ」というこども自身のしがらみがあります。
近所の大人から「今日学校は?学校行かないとうんぬん。。。。」
と声かけられるのを避けたい以前に、こども自身が
「学校という義務果たしてないのに普通のことしちゃだめだ」
って感じ取ってしまっているのです。
夜は一般的にはみんな休む時間。その時間に活動することに安心するし、学校行っている会社行っている人たちと生活時間が合わない子とで遭遇をしたくない、という部分もあります。
その罪悪感が「まあいっか。通信制高校行くし」
など方向転換できるまでは。無意識に昼夜逆転に安心してしまうのです。
大人でもうつなどで社会から断絶されたような環境を味わったことがある方は理解できる感覚なのではないでしょうか。

B:不登校の昼夜逆転フェーズ1【活動量不足期】


健康のためには青い空の下、日中活動してもらいたいのが保護者の本音です。しかし、なかなか眠れず夜更かし、徹夜、昼夜逆転。
不登校になり、しばらくたってようやくHPも回復中?(一気にがんばらせよう!とここで学校との関わりを増やすとこじれますが。。)なはずなのに、生活リズムが。

この時期にはようやくエネルギー回復中。
ということは、そんなに休んでいなくても(学校をじゃなくて体を)いい時期になってきたということです。
しかし、現状の不登校は地方に行けば日中出歩くのは結構難しいし、こども本人も知り合いに会いたくないでしょう。
不登校対象のプレイパークとか、スイミングとか、英会話とか大手がコース作ったら絶対売れると思うのですが、日中保護者が
「なにかをやらせたい」
と思っても、こども向け×平日昼間、ってないんですよね。

金銭的に余裕のある家庭であれば、親子留学や、親と一緒に体験学習などこの時期を活かせるのでしょうが、普通は難しいです。
なんとか本人の興味のあることに保護者がアンテナを張って連れ出す、ことが多いですが、地方はそれほどイベント、学び、体験が平日にないですし、主催も上に記載しているように不登校家庭が一手に引き受けているタスクを考えると難しいです。

そうすると、必然的にこどもは
活動不足
になります。仮にやること見つけて、動画編集や勉強をやるようになっていても、運動量が少ない→普通に夜に眠くなるわけがない。

ということになります。そして、日中に眠くなるから、また夜目が覚めて、、を繰り返してしまうので、どこかのタイミングで、リズムを大きく変える工夫は必要ですね。
(今回の講座では8月26日(土)の講座でこのトピックを取り上げます)

C:不登校の昼夜逆転フェーズ1【生活リズム定着期】

Aも越え、Bも越えると、夜活動、日中寝る、が定着してくることがあります。精神的にそれで安定していて、
・夜起きてはいるけど、積極性が出てきた
・みんなが寝ているときのほうが勉強に集中できるらしい

場合は、それが現在のベストなリズムである可能性もあります。
もちろん、普通に全日制の学校や、外勤の会社勤めの将来を考えているのであれば、どこかこどもがチャレンジする余裕のあるタイミングで、リズムを変えていく工夫は必要でしょう。

一方で、日中の活動を復活させると、
「罪悪感も復活する」
タイプの場合もあります。やっぱり人と違う時間に動いていることに罪悪感を感じて、積極性や自己肯定感が落ちてしまうようであれば、時間よりも
こどもの安定・安心を優先しましょう。

意外とこどもはやらねばならない瞬間ってわかっていて、急に変わることもあります。


よくやってしまうのは、Aにめちゃくちゃ叱って、親も子も疲れ果ててしまう、というもの。

学校の時間サイクルからすると、すごく逸脱しているように感じてしまうんですよね。
でも、この時期は「無理して学校行ってた分」のエネルギー消耗がまだ復活していない時期。
ゲームでいうHPが減ってる時期です。

まずは、防御力・攻撃力が復活するまで「休む」が心身に安全です。

このようにコーディネーションラボでは、
数年~十年以上のお付き合いとなる「不登校という現象とその後」と
家庭という現場で関わってきたメンバーが運営するラボです。

親子ともども傷つきながら、獲得してきた工夫、Tipsを発信等することで、
現在進行形の家庭の負担が軽くなるように、と講座や、支援者のための不登校理解講座など開催しています。
(HPは編集中のため、いましばらくお待ちください。)

第1弾として、
ぺアトレ・ビジョントレーニング・目育士などの活動をされている
はぐともさん

とコラボしまして、約1年くらいの講座始めます。
単発参加も可ですので、途中で気付いた方や、このトピックだけ気になるという方の参加もOKです(`・ω・´)b

不登校×発達、全部が混ざっているケースではないので、
・不登校で悩んでいる家庭向けのコース
・発達障害で悩んでいる家庭向けのコース
と別々に参加できるようにしています。

また、明確に切り離せない部分もあるので、全コース、参加でもOKです。
不登校や発達障害での「家庭での困りごと」が楽になる
学者ではなく経験者のTips 講座になります。

キックオフ 5月13日20時から21時

▶こくちーずからのお申込みはこちら(次回以降のお知らせなどがいきます)

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