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フィルターは、得られる対象で選ぶこと。

フィルターの役割を考えたことがあるだろうか。
フィルターとは、何かを遮ることで得られるという役割を与えられている。

お店にお気に入りのポストカードを飾っているのだが、どうにもそのポストカードの色彩から本来受け取れるはずの美しさが届いていないので、フォトスタンドを取り替えることにした。
プラ製のものからガラス製に変えたのだ。

元々、プラ製のものは100均で購入したもので、間に合せ用として使い始めた背景があったのだが、お店に設置したことでずるずると流されてしまっていた。

ガラス製のフォトスタンドに変えると、嘘だったように色彩の美しさが感情にまで届くようになり、やっぱり美しいなぁと眺めることができるようになった。

そうなのである。
素材の美しさをそのまま届けることが、その素材を際立たせることができるものであるのだが、案外フィルター選びを蔑ろにしていることで、本来得られるものが得られないでいたりするものなのだ。
だからこそ「フィルターの役割」を考えて選ばなくてはならないことを改めて実感した。

車のガラスは、紫外線をカットする役割があるので、見える空の色が変わって感じてしまう。空の色や風景の色彩を楽しみたい人にとっては、車の紫外線カットのガラスは満足しないものであるのだ。
視力が落ちてしまいメガネを使用している人の場合のメガネのレンズも同じだ。
何かを遮るために得られるコトやモノと、それにより遮られ失うものが対極に存在している役割がフィルターなのだ。
だから、何を得たいのかで、フィルターの役割を選ばなければならない。

これは論理的に考えることができる人ならば、そのフィルターの役割をいろんなモノに当てはめて考えることができる。

ボクは焙煎士なので、コーヒーのことを考えた場合に、
ローストによる深い意味でのフィルターの役割に相当しているモノはなんであるのか?とか考える。

もっと単純に、抽出においてのフィルターの役割が挙げられるが、現在使用しているフィルターの役割は、何を遮り、何を得ているのか?
そこを考えて、そして感覚により判断して選ぶべきである。

求めるモノに対して、本当に求めるモノを得るためにフィルターの役割を担うモノを選べているのかを、いま一度考えてみることが大切なことなのだと思うのだ。
それが、「選ぶ」ということでもある。

フィルターの役割とは、何かを遮ることで得られる役割を与えられている。
なので、何を遮りたいのか?
そして、何を得たいのか?
の2つの理由で選ぶべきであり、特に「何を得たいのか」で選ぶことで求めるものに届く可能性が高まるのだと考えられる。

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