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cakes連載「一故人」の「日野原重明——「上手に不摂生」で100歳を超える」を読んで鳥肌が立つ。若いときから“「死」に正面から対峙して”生きた人なのだろうと感じた。人の一生を文章でこんな風に描き出すって本当にすごい。https://cakes.mu/posts/17145
ホステル暮らし・電気工事士・映画
東京にいるのも半年切ったので、なんとなく日記を書いて残しておきたい。この2年近い東京生活はぬるぬると厳しかった。
8/30
9月末でアパートを解約する。「故郷に戻るので今年度末にはどちらにせよ出ていく、かつコロナの影響で収入も減っていて厳しいので、今回は更新料をどうにか免除してくれないか」と管理会社を通して2度粘って交渉したが、オーナー側からの答えはいずれもノーだった。かなり勝手を申していたの
躊躇ない天せいろ注文と山本周五郎
3ヶ月くらい前から、週末の休みに特段予定がなければ、お昼は決まった蕎麦屋さんに行っている。前置きするが、ガチガチに決まったルーティーンがあるのではない。インディペンデントなお店が好きなわりに、どこに入ってもガチガチに緊張してしまう私にとって、馴染みやすい個人店を発見したら必然的に頻繁に通うようになってしまうのだ。寄生虫のようである。
その蕎麦屋さんの店構えにはこれといった特徴はなく、引き戸を引い
弱さ芸でやってきた。
明日は就職先の研修場所まで一人で車を運転して行く。働く場所が決まってから、大急ぎで中古車を買って、少しづつ運転の練習をしてきたけれど、不安で気持ちが今もざわついている。ペーパードライバー歴4年かつ、複数の情報を同時に処理するのが苦手な僕は、運転の常識もスキルも欠けている。平坦な道路も全て、怒りのデスロードに見える。今日も信号がない十字路で直進するタイミングがつかめず、判断が遅れ、左からくる車に乗っ
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ドルスキニンカイに来た
リトアニア・ドルスキニンカイにいる。「どこやねん」と自分でもつっこみたくなるくらい、ここがどこだかよくわからない。ロンリープラネットにも数ページしか解説がない。「ドルスキニンカイ」というラスボス2つ前の村のような名前と温泉地という二点に惹かれてやってきてしまった。とりあえず、名前のイメージと反してとても穏やかでいい場所だが、特段、ときめきを覚えるものは見つけられない。だって田舎だもの。とても穏やか
もっとみる十年前にうしろめたい
足の悪い祖母が、フキをいただいたお返しに、コウザブロウさんの家へ缶ビールを渡してきてくれと言う。田舎のコミュニティにはよくあるであろう、いただきものには必ずお返しものの文化だ。ぼくは気が進まず、あいまいな返事で口を濁す。コウザブロウさんは、幼なじみの女の子のおじいさんなのだ。その子は小学校の同級生で、中学校に入学してから不登校になった。そして中学1年か2年のときに僕はその子から告白されたことがある
もっとみる敬語からタメ口に移るタイミングわからん
他人との距離をふと意識しはじめたときには、敬語からタメ口への移り方がわからなくなっていた。あれ、今の友人たちとは赤の他人同士からどうやって仲良くなってきたのだろうか? そんな疑問が頭をもたげるほど、昔は自然に安々とできていたことが、今は難しく、やろうとすれば、ぎこちない。
例えば、思い返すと中学生のときは、そもそも同級生同士で敬語を使うことはなかった。言葉が友情の始まりを取り持つのではなく、空気
フラペチーノの食べ方問題
スターバックスのフラペチーノを飲むとき、上に乗ったホイップクリームだけをまずスプーンで食す。そしてそれから下のフラペチーノにストローを刺して、吸い始める。友人が「うわ、デブ!!」と言う。なぜだ。「うわ、下品!!」ならまだわかる。謝る。でも「デブ」はおかしいだろう。だってクリームだけ最初に食べても、結局、君がグシャグシャにストローで混ぜながら飲んでるそれと、摂取カロリーは変わらないもの。むしろぼくが
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