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どんどん批判しよう。正しい批判を。


 何かを批判したいと思う時、「他人のせいにするな」という言葉に惑わされてはいけない。なぜなら、批判することと他人のせいにすることは全く違うからだ。そして批判することは、何かを否定することとも違う。
 大前提として、批判とは建設的な意見である。あるいは、間違いを正すような案である。つまり批判とは、1つの正しい意見だ。だから批判を他者への否定や非難だと思うことはそもそも間違いである。
 それだけではない。
 批判とは「意見」や「案」に対するものなのだ。だから人に対するものではないことも、見逃してはならない。もちろん、批判の矛先を間違えればそういうことにもなってしまうが、本来の意味での批判とは、人ではなくアイデアへのものであるべきなのだ。
 そう考えると批判とはなんら、人格とは関係がないことがわかる。すなわち批判することと、他人を否定したり他人のせいにしたりすることは全く繋がらないのだ。

 しかし人は、自らの意見と違う意見を聞くと否定された気になるものである。アイデアを通りこして、自分にその矛先が向いていると思ってしまう。それが、批判を否定と捉えてしまう心理である。無論、それは間違いだから、改めた方がいい。
 そして批判を向ける側も同様に、自らの矛先が人格に向いていないかを確かめねばならない。そしてもしそのつもりで「批判」を振るうなら、間違っているからやめた方がいい。それは何も改善させないからだ。批判を批判でなくし、ただの文句とか攻撃とかストレス発散として使うことになる。そんな行為に「批判」などという名前をつけてはいけない。

 批判は意見に対するものである。だからそれをしたからといって、批判先の人に「責任がある」「悪い」「間違っている」などと言っているわけではない。そのことを私達は、私達自身の未来のために承知すべきだ。そうでなければ人はすぐ、目先の「批判」にとらわれて、物事の本質から目をそらし、より良いものを見逃し、建設的な考え方を放棄してしまう。

 批判は人に対してではない。アイデアに対して行われるものである。

※このテーマに関する、ご意見・ご感想はなんなりとどうぞ

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