見出し画像

メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(36)-(40)

皆様、こんにちは。鹿冶梟介(かやほうすけ)です。

鹿冶の相棒メタル君(メタルスライム)が毎朝呟いている「精神医学豆知識」のサマリーです😆

今回は第36回から40回までのツイートをまとめております!

note民の皆様も、ご興味があれば是非私のTwitterを覗いてみてください☺️

またTwitter民の皆様も、Twitterでは説明しきれなかった【メタルのおまけ】を加えておりますので、ご興味があれば是非お読みください!

【今日の精神医学豆知識集!(その8)】

36.人前でしゃべる、家族以外の人とご飯を食べる、人前で文字を書く、初対面の人と話す、偉い人と会う…、などのシチュエーションが超苦手な人は、社交不安障害(対人恐怖症)かも知れないよ。

2022年8月18日

【メタルのおまけ】社交不安障害は俗に言う「あがり症」だよ。人々の視線を感じると頭が真っ白になったり、手が震えたり、動悸がしたり、息苦しさを感じたりするよ。薬物療法(抗うつ剤、抗不安薬、βブロッカー)や認知行動療法で治療するよ。

↓「あがり」と言っても、お寿司を喫食するときは、「あがり」が欲しいですね。


37.社交不安障害の中に、視線恐怖というのがあるよ。これは他人の視線が怖い「他者視線恐怖」と、自分の視線が相手に不快感を与えるという不安である「自己視線恐怖」に分けられるよ。後者は日本に多いよ。

2022年8月19日

【メタルのおまけ】「他者視線恐怖」は人前で恥をかくことへの不安が中心だけど、「自己視線恐怖」は相手に不快感を与えることへの不安が根底にあるよ。「相手がどう思っているか、気になってしょうがない」というのは、日本人に多い考え方だよね…。

↓視線が気になるなら、こんなサングラスはいかが?これで事件は全て解決!


38.アルコール依存症の某治療薬の研究でによると、プラセボ(偽薬)でも半年後に36.0%は断酒できたそうだよ。「これを飲めば酒をやめられる」と思う力も、やっぱり大切だね。

2022年8月21日

【メタルのおまけ】ちなみに、この「某治療薬」というのは減薬「アカンプロサート(商品名:レグテクト)」のことだよ。アカンプロサートを内服していた人の47.2%が半年後に断酒に成功したよ。つまり単純比較するとプラセボよりも11%ほど多く効果があったことになるね…。この11%を多いとみるか、少ないとみるか…。

↓プラセボ効果のグッズが販売されていました。こんな商品があるのですね…(知りませんでした)。


39.精神分析で有名なフロイトの最初の論文は「うなぎの精巣」に関する研究だったんだよ。これが有名な「リビドー(性欲的欲望)」の研究につながった…、というのは冗談だよ(うなぎの研究をしていたことは本当!)。

2022年8月22日

【メタルのおまけ】当時、うなぎに性別があるかは不明だったんだ。例えばアリストテレスは「うなぎは泥から自然発生する」と考え、大プリニウスは「うなぎが岩に体をこすりつけて出来る”かけら”から、新たなうなぎが誕生する」と唱えたよ。ちなみにフロイトはうなぎ以外にも、ザリガニの神経に関する研究も発表しているよ。

↓この絵本、我が家にありました!


40.アヴェロンの野生児って知ってる?1800年に南部フランスで見つかった野生児(推定年齢11〜12歳)だよ。4年間教育を受けたけど、結局言葉は喋れなかったんだ。ある年齢を過ぎると言語は習得できないんだね。

2022年8月23日

【メタルのおまけ】医学者、言語学者、哲学者など様々な専門家がアヴェロンの野生児に興味を持ち、彼を「観察」目的でパリに移送したよ。野生児はパリの聾唖学校に入学させられるけど、問題行動が多くて4年半で退学になったんだ。退学後の野生児は、療育係と一緒に学校近くの住居に住み、推定40歳でこの世を去ったよ…。彼は保護されて幸せだったのかな…?

↓アヴェロンの野生児に関する書籍です。「なぜ野生児が発見されたのか」ということについて、興味深い考察のようです(小生は未読注文中です)。


【メタル君の考察】

今回は、「社交不安障害」に関して2つ紹介したよ。

日本では社交不安障害(あがり症)は、病気ではなく性格の一部と見なされる傾向があるよ。

かつて日本社会では、周囲に同調し黙々と仕事をすることが美徳だったけど、現代では自分をアピールしたり、周囲とコミュニケートしたりする「社交力」が求められるようになったから、「社交不安障害」は今後増えてくるかも知れないね。



【Twitter】

Twitterもやっています!宜しけば、絡んでくださいな☺️

https://twitter.com/kayahosuke

【こちらもおすすめ】


この記事が参加している募集

最近の学び

記事作成のために、書籍や論文を購入しております。 これからもより良い記事を執筆するために、サポート頂ければ幸いです☺️