Keisuke Tani

塾・予備校講師38年、不登校生サポート33年「心と学びのトレーナー」として、子どもの悩…

Keisuke Tani

塾・予備校講師38年、不登校生サポート33年「心と学びのトレーナー」として、子どもの悩みに寄り添い、向き合ってきました。これからは教育コンサルタント、教育アドバイザーとして、子どもも大人も元気にしていきます。 Instagram:@tani_keisuke_kyouiku

マガジン

  • 不登校と学校

    不登校の子ども達は行けないのではなく、行かないのだと思っています。そのことを本人は気がついているかどうかわかりません。でも、確実に学校は、子ども達によって選ばれています。 そんな学校は選択できるようになっているのにも関わらず、不登校は大きな問題となっています。ところがなぜ、不登校になるのか、ということについて、書かれている書籍、ブログ、noteはほとんどありません。 不登校を解決する、直す、不登校と付き合う、ということについてはたくさんあります。でも、なぜ、不登校になるのか、ということを説明しているものがほとんどないのです。 なぜ不登校になるのか、ということを私の経験から説明をして、そして、不登校の解決とは何か、ということについて、書いてみたいと思います。

  • 私のお気に入り

    見て、読んで、感じた素敵な記事を集めています。 私が読んでステキだと感じた記事です。 ぜひ、読んでみてください。

  • 令和元年の私事ランキング

    令和元年に自分に起こった出来事の中で、感動してことにランキングを付けて5位から1位までを書いてみました。令和元年は見事にすべて「人」とのご縁でした。すばらしい方とご縁をいただきました。特に後半の半年はすばらしい方々とのご縁でした。

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自己紹介

教育コンサルタント 教育アドバイザー 兵庫県尼崎市出身です。生まれも育ちも尼崎です。 今年で58歳。もう人生の折り返し地点はとっくにすぎました。 もうすぐ還暦です。 まずは、この動画をご覧いただけますか? 動画は、私をかなり良く描いてくださっています。 描いてくださったのは、お絵かきムービークリエイターの、のうみともかさんです。 私は、これまで、子どもと関わる仕事をして38年になります。 現在は15年以上、経営者の立場にもあります。 具体的に言うと、塾・予備校講師

    • 学校は何のためにあるのか?(7)

      学校からの呼び出しに応じない母親 驚くべきことをお聞きしました。 大阪の公立中学校で、女の子どうしのちょっとしたおふざけがきっかけで、3人の女の子が、1人の女の子にケガをさせる事態になりました。 ケガをした女の子は、口の中を切り、かなりの出血になってしまったようです。 それも当然です。 3人の女の子は、1人の女の子の首を後ろから押さえて、顔を壁に打ち付けたというのです。 しかも3人がかりで。 これが、学校の教室での出来事ですから、これだけで「いじめか!」というく

      • 学校は何のためにあるのか?(6)

        学校への要求が増えるのはなぜ? 子どもが学校に行けないことで、ご家族も子どもも、ものすごく悩みます。 不登校の子どもが増えていることから、子ども達が疲弊していることがわかります。 子ども達が疲弊してしまう学校とは、いったい何なのか、どういう場なのかを考えたいと思ったことが、学校が何のためにあるのかを、もう一度考えるきっかけでした。 前回「学校は何のためにあるのか(5)」でお伝えした通り、学校も疲弊しきっていたのです。 その学校が疲弊している元になっていることが、学校

        • 学校は何のためにあるのか?(5)

          ご家族が考え方を変える 私が高校で教えていたのは、もう30年近く前のことです。 高校で教えている時に、担当している子どもの小学校時代の先生に、お話をおうかがいしました。 先生は、一人の子どもの将来をしっかりしたものにしたいからこそ、ご家族と連携して、家でも学校でも同じ取り組みをしていきたいと思っていたことをお聞かせくださいました。 しかし、「学校に学びに行かせてるんだから、そのくらいは学校でしてください。」とご家族から言われる状態だとのことでした。 そのことを思い出

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        記事

          学校は何のためにあるのか?(4)

          ご家族の協力が得られない現実 お忙しい中、時間を作ってくださり、お話を聞かせていただいた時に、 「学校は子ども達の将来のために、今、できることをしっかりとしないといけない」 とおっしゃってくださった小学校の先生。 子ども達の将来のために、とわかっていても、日々、目の前の子ども達、目の前の仕事に追われて、いつの日か、あきらめてしまって、どうすることもできない現実を突きつけられて、一人の働く人間としては、とてもこれ以上はできないと思うところがあることも、正直な気持ちとして

          学校は何のためにあるのか?(4)

          学校は何のためにあるのか?(3)

          小学校の先生の苦悩 高校で教えていたのは、もう30年近く前のことです。 高校生になって円の面積の公式が答えられない、真面目な子どもの中学校の数学の担当の先生から、もう中学校に来た時点で、とても中学校の内容が理解できないだろうと想像でき、懸命に補習をしたりしたけれども、どうすることもできなかった、という話をお聞きして、それでは、小学校はどうだったのだろうと、小学校の先生にお会いしたいと、連絡をさせていただいいたのです。 まだ、お一人の先生だけ転勤せずにいらっしゃったので、

          学校は何のためにあるのか?(3)

          学校は何のためにあるのか?(2)

          責任の所在 いきなりですが、円の面積の公式を言えますか? 小学生バージョン、中学生バージョンくらいは言えるといいなと思います。 小学生バージョンだと、半径✖️半径✖️3.14、中学生バージョンだと、πrの2乗、とかが頭に出てくる方も多いと思います。 それは、小学校、中学校で覚えられるまで練習をしてきたから、出てくるのです。 話は変わるのですが、昔、公立高校で教えていたことがあります。 理科の授業だったのですが、高1の1学期の最初に簡単なテストをしたのです。 円の

          学校は何のためにあるのか?(2)

          学校は何のためにあるのか?(1)

          学校は何のためにあるのか? 「不登校」という現象を考えるときに、学校とは何なのか、学校は何のためにあるのかを、しっかりと考えておかなければなりません。 そこで、不登校を考えるためにも、もう一度、学校について、考えてみたいと思います。 さて、考えるときに、学校だけでのことではありません。 幼稚園・子ども園も同じです。 あまりに小さいお子さんの場合は違いますが、保育所も入るかもしれません。 そこも含めて小学校、中学校までは、何のためにあるのでしょう? 私は、園や学校

          学校は何のためにあるのか?(1)

          不登校は問題なのか(17)

          周りの子どもは行っているのに… 子どもが学校に行けなくなったときに、ここ数回は、お母様が不安になることをテーマに書かせていただいています。 子どもが不登校になったときに、お母様がすごく不安になることは、すごくよくわかります。 どうしてなのかということも、お分かりいただいていると思います。 この中で、「周りと比べる」ということを少し考えてみて欲しいのです。 子どもが学校に行けなくなったときに、「他の子どもはみんな行ってるのに、どうして我が子は行けないのか…」と思うこと

          不登校は問題なのか(17)

          不登校は問題なのか(16)

          不登校を問題にしているのは大人 子どもが不登校になったときに、お母様がすごく不安になることは、すごくよくわかりますし、当たり前のことです。 お母様の頭の中には、いろいろなことが巡ります。 何か学校でトラブルがあったのではないか。 学校でいじめられたのか 勉強がわからなくなっているのか 先生に厳しく注意されたからなのか 先生と相性が悪いのか 体調が悪いだけなのか どこか体に悪いところがあるのか どうしてもゲームをしたくて行きたくないのか などと考え、最後には、自分の育て

          不登校は問題なのか(16)

          不登校は問題なのか(15)

          子どもを信じる 子どもが不登校になったとき、お母様は、子どもが高校に行けなかったらどうしようとか、子どもがこのまま引きこもったらどうしようとか、ものすごく心配になります。 お母様もびっくりしてしまって、どうしていいかわからないのは当然でしょう。 子どもが、このあと動き出すとか考えられないということは、十分に理解できます。 今までもお伝えしてきましたが、 「学校に行かないことはお母様に何の不都合があるのか」 「なぜ、学校に行って欲しいのか」 「何のために学校に行か

          不登校は問題なのか(15)

          不登校は問題なのか(14)

          子どもの将来の何が不安なのか? 子どもが学校に行かなくなったときに、お母様も「このままどうなるのだろう。学校には行けないのか、将来はどうなるのか」とご不安になられることは、よくわかります。 「将来どうなるのか」という不安は、「何」についてなのか、お考えになったことはありますか? 将来というのは、いつのことでしょうか? お子さんが小学生か中学生だとしましょう。 将来の何について、不安なのでしょうか。 動けないでずっと家にいるかもしれないと思うことですか? 高校に行

          不登校は問題なのか(14)

          不登校は問題なのか(13)

          もし、お母様が心配をしなかったら? 子どもが学校に行きたくないと言い出した時に、多くのお母様方は、驚いて「どうしたの?何があったの?」と聞きたくなります。 そうならない方が不思議です。 これは、学校に行くことが当然だと思っているからです。 ここで、もしも、子どもが学校に行きたくないと本気で言い出した時、あるいは身体症状として、熱が出たり、お腹が痛くなったりした時に、お母様が体のことは心配しても、学校に行かない、行けないことに、何の心配もしなかったら、お子さんはどうなる

          不登校は問題なのか(13)

          不登校は問題なのか(12)

          不登校で困るのは誰なのか 子どもが不登校になって、学校では、何とかして学校に来てもらうために、担任の先生や、学年の先生方が、その子どものこれまでの様子や、何かクラスで問題がなかったかなどを聞いたり、今後、どのようにしていくかを先生同士や、クラスの子ども達と話し合ったりすることになります。 ご家庭では、どうして学校に行かないのか?何とかして行けないのか?をご家族がお子さんに聞くことになります。 お子さんが答えらえることもあれば、答えられないこともあります。 そして、この

          不登校は問題なのか(12)

          不登校からの卒業(31)

          不登校の真の解決とは(6) 他人と比べることなく、素直で、謙虚で、本当に心の優しい不登校になった子ども達なのですが、同じような子どもで学校に通っている子ども達もいます。 この子ども達もすばらしいのです。 学校に通っているかどうか、ではなく、その子ども一人ひとりがもっているもの、人間性で語られるべきことであって、通っているから良い、通っていないからダメというのはおかしいのです。 「学校に行けない、どうしよう、これではダメだ!」と言っているのは、実は大人なのです。 一つ

          不登校からの卒業(31)

          不登校からの卒業(30)

          不登校の真の解決とは(5) これまで私がであって来た不登校になった子ども達の多くは、素直で、謙虚で、本当に心の優しい子ども達でした。 ただ、最近、そうでない子ども達も増えて来ています。 これは、学校の状態だけでなく、不登校であることが、社会に受け入れられてきていることも大きく影響しているのかもしれません。 だから、誤解を恐れずに書くと、学校に行くことがうざい、だるい、面倒だというだけで、不登校になっている子ども達がいるということです。 この「うざい」を掘り下げたとき

          不登校からの卒業(30)