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    何故かやたらVTuber関連が読まれるのでとりあえずまとめました。

記事一覧

なぜ「ホロライブはあったけぇ」のか?

 ホロライブ所属のVTuberさんの配信や切り抜き動画を見ていてよく聞くのが「ホロライブはあったけぇ」「ホロメンは優しい」旨の発言です。  先日の大空スバルの配信「ス…

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14時間前
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昔の自分からお小遣いをもらった話

 その昔、私は自分の生み出す笑いに自信があった。  いわゆる「ハガキ職人」というのをやっていて、「爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ)では毎週ネタが採用されている時…

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1日前
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霜降り明星はこのまま「爆笑問題ルート」を辿ってしまうのか?②

前回 ↓ 霜降り明星と爆笑問題の共通点 そもそもなぜ私が「霜降り明星はこのまま『爆笑問題ルート』を辿ってしまうのか?」と杞憂しているのかというと、2組にいくつか…

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3日前
2

ヤフートピックス 字数制限の美学

 平日は(業務中に)ヤフーニュースを見るのが日課である。  今日も今日とて特に何の感慨も無いままトップページのトピックス一覧をボーッと眺めていると、鮮烈な見出し…

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5日前
2

他人の誕生日、マジでどうでもいいかも

 YouTubeでチャンネル登録をしているVTuberさんが生配信をやっているということで見に行くと本編はもうすでに終わった後であり、スーパーチャットのお礼雑談タイムに出く…

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7日前

日記 ゴールデンウィーク2024

 某月某日。  ゴールデンウィークスタート。  葛西臨海水族園に初めて行く(“水族館”じゃないのね)。  入口のガラスドームからエスカレーターで下に潜っていくのは…

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10日前
2

初期クレしん映画における「オカマ」の役割

 昔は当たり前だったもので、今では無くなってしまったものをふと思い出す瞬間がある。  それと同じ文脈で「そういえば昔の『クレヨンしんちゃん』の映画にはオカマキャ…

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2週間前
1

ここ最近の思わず笑ってしまいました

 テレビでたまに「ハッ」と声を上げて笑ってしまう瞬間がある。  以前はそのままそれっきりで忘却するのみだったが、最近はnoteを書いていることもあり、せっかくなので…

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3週間前

霜降り明星はこのまま「爆笑問題ルート」を辿ってしまうのか?①

 芸人さんの売れ方には何段階かのグラデーションがあって、ひとまずは「バイトせずに芸だけで食えるか」が大きな目標として立ちはだかる。  バイトせずに食えるようにな…

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3週間前
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【ショートショート】桃太郎 2.0

 むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでおりました。  おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。 [略]  桃から生まれた…

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3週間前
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VTuber の引退が何故ショックなのか、3年経ってようやく分かった

 VTuberの引退で直撃を食らったのはやはり桐生ココが最初だろうか。  ゆるやかながらもホロライブを追っていた身にとっては実に衝撃的な出来事だった。  その当時、何の…

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4週間前
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バカリズムの問いの立て方~「バカリズム案⑨」感想~

 先日、バカリズムライブ番外編「バカリズム案⑨」の千秋楽を見てきました。  「バカリズム案」に限らず、バカリズムさんのライブ自体が今回初めてでした。  舞台にバカ…

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1か月前
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【悲報】あんまん解凍失敗

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1か月前

「サブカルトンデモ本」カテゴリだったのか……

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1か月前

VTuberの「作り声」をめぐる小考察

 VTuberについての印象で「でもあれって結局さ~、作り声でしょ?」という意見をよく聞きます。それは半分不正解といったところでしょうか。  確かに誰しも最初の頃は作…

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1か月前
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改めてVTuberの魅力を解明する

 終わりなき日常との戦いの中、VTuber(バーチャルYouTuber)さんの配信・動画を見ては「楽しいなぁ、面白いなぁ」とおかげさまでウキウキワクワクな毎日を過ごしておりま…

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1か月前
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なぜ「ホロライブはあったけぇ」のか?

なぜ「ホロライブはあったけぇ」のか?

 ホロライブ所属のVTuberさんの配信や切り抜き動画を見ていてよく聞くのが「ホロライブはあったけぇ」「ホロメンは優しい」旨の発言です。
 先日の大空スバルの配信「スバルの小屋(ゲスト:戌神ころね)」においても下記のようなやり取りがありました。

 「ホロライブ(ホロメン)は優しい」発言の際には必ずと言っていいほどセットで「嘘だと思うかもしれないけど」という補足も付いてきますが、女の園がギスギスし

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昔の自分からお小遣いをもらった話

昔の自分からお小遣いをもらった話

 その昔、私は自分の生み出す笑いに自信があった。
 いわゆる「ハガキ職人」というのをやっていて、「爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ)では毎週ネタが採用されている時期があった。
 勢いそのままに『週刊ファミ通』の読者投稿コーナー「ファミ通町内会」にも投稿を開始した。
 そこでもいつしか毎週ネタが採用されるようになった。
「やっぱり自分は面白い」
 学生に特有の全能感も手伝い、すっかり私は有頂天だっ

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霜降り明星はこのまま「爆笑問題ルート」を辿ってしまうのか?②

霜降り明星はこのまま「爆笑問題ルート」を辿ってしまうのか?②

前回 ↓

霜降り明星と爆笑問題の共通点 そもそもなぜ私が「霜降り明星はこのまま『爆笑問題ルート』を辿ってしまうのか?」と杞憂しているのかというと、2組にいくつかの共通点を見出しているからである。
 以下、ガバガバなものからそこそこ芯を食っていると思われるものまで各種挙げてみる。

■身長差が似ている
 ガリガリのノッポとふくよかな小男。たたずまいのフォルムが似ている。
 右がノッポ、左が小男の立

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ヤフートピックス 字数制限の美学

ヤフートピックス 字数制限の美学

 平日は(業務中に)ヤフーニュースを見るのが日課である。
 今日も今日とて特に何の感慨も無いままトップページのトピックス一覧をボーッと眺めていると、鮮烈な見出しが目に飛び込んできた。

「動物園でエミュー脱走 その後死ぬ」

 なんたる切れ味だろうか。
 「動物園でエミュー脱走」で初手からクライマックスを迎えたと思いきや、息をつくヒマも無く「その後死ぬ」と続く。
 動物がどこかの施設から脱走するニ

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他人の誕生日、マジでどうでもいいかも

他人の誕生日、マジでどうでもいいかも

 YouTubeでチャンネル登録をしているVTuberさんが生配信をやっているということで見に行くと本編はもうすでに終わった後であり、スーパーチャットのお礼雑談タイムに出くわすことがよくある。
 せっかくの推しに想いを届けられる機会だ。さぞかし頑張って推敲したんだろうなぁという文章だったり、もしくは高額スパチャでもあっさりと一言だけのコメントだったり、心にサムライでも飼ってるのか「無言」の人さえい

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日記 ゴールデンウィーク2024

日記 ゴールデンウィーク2024

 某月某日。
 ゴールデンウィークスタート。
 葛西臨海水族園に初めて行く(“水族館”じゃないのね)。
 入口のガラスドームからエスカレーターで下に潜っていくのはワクワクした。
 水槽がきれいに手入れされている印象。心なしか魚たちものびのび寛いでいるように見えた。
 名物のマグロ回遊の大型水槽は壮観。
 老朽化による展示場の補修工事のため「ペンギンの生態」エリアの展示は休止しているとのことだったが

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初期クレしん映画における「オカマ」の役割

初期クレしん映画における「オカマ」の役割

 昔は当たり前だったもので、今では無くなってしまったものをふと思い出す瞬間がある。
 それと同じ文脈で「そういえば昔の『クレヨンしんちゃん』の映画にはオカマキャラが印象的な役で出ていたなぁ」と思い至った。
 今回はそのことについて書こうと思う。



 当時の作品内で使用された言葉を扱う関係により、差別的なニュアンスを伴った用語「オカマ」が本稿で頻出すると予想されますが、その点ご了承ください。ま

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ここ最近の思わず笑ってしまいました

ここ最近の思わず笑ってしまいました

 テレビでたまに「ハッ」と声を上げて笑ってしまう瞬間がある。
 以前はそのままそれっきりで忘却するのみだったが、最近はnoteを書いていることもあり、せっかくなので記録に留めることにした。

■フジテレビ 4/19 (金)放送「全力!脱力タイムズ」
 ネプチューン・堀内健ゲスト回。
 ホリケンの持ちネタでジャングルパニック(不意討ちで相手の後方から股間を鷲掴みにする)というギャグがある。
 そのジ

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霜降り明星はこのまま「爆笑問題ルート」を辿ってしまうのか?①

霜降り明星はこのまま「爆笑問題ルート」を辿ってしまうのか?①

 芸人さんの売れ方には何段階かのグラデーションがあって、ひとまずは「バイトせずに芸だけで食えるか」が大きな目標として立ちはだかる。
 バイトせずに食えるようになったら芸人として一人前。このハードルは相当高いと聞く。
 少しずれてしまうけれど「一人前」で思い出すのは、とある落語家さんが言っていた話で、落語家には「前座」「二ツ目」「真打ち」と階級があるが、「二ツ目 → 真打ち」より「前座 → 二ツ目」

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【ショートショート】桃太郎 2.0

【ショートショート】桃太郎 2.0

 むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでおりました。
 おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。

[略]

 桃から生まれた男の子を、おじいさんとおばあさんは「桃太郎」と名付けました。
 おじいさんとおばあさんに大切に育てられた桃太郎はみるみる内に小さくなっていき、やがてみずみずしい、とても美味しそうな桃の実になりました。

「昔はこいつも泣いたり笑ったりし

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VTuber の引退が何故ショックなのか、3年経ってようやく分かった

VTuber の引退が何故ショックなのか、3年経ってようやく分かった

 VTuberの引退で直撃を食らったのはやはり桐生ココが最初だろうか。
 ゆるやかながらもホロライブを追っていた身にとっては実に衝撃的な出来事だった。
 その当時、何の気なしに「なんか面白いことやってないかな~」とYouTubeを覗いてみたら「桐生ココからみなさんへ大切なお知らせ」という配信がちょうど始まるところだった。
 白バックに厳粛なテロップ、かしこまった態度。
 これはアレだ、大手企業の製

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バカリズムの問いの立て方~「バカリズム案⑨」感想~

バカリズムの問いの立て方~「バカリズム案⑨」感想~

 先日、バカリズムライブ番外編「バカリズム案⑨」の千秋楽を見てきました。
 「バカリズム案」に限らず、バカリズムさんのライブ自体が今回初めてでした。
 舞台にバカリズムさんが出てきた時はミーハー心が刺激されて「キャ~升野さ~~ん本物だ~~~!」ってなりました。
 会場にあったチラシによると、公演内容は以下の通り。

 そうそう、コントライブではないんですよね。
 「○○に関する案」という形で独自の

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VTuberの「作り声」をめぐる小考察

VTuberの「作り声」をめぐる小考察

 VTuberについての印象で「でもあれって結局さ~、作り声でしょ?」という意見をよく聞きます。それは半分不正解といったところでしょうか。
 確かに誰しも最初の頃は作り声かもしれません。
 私もVTuberの初配信と現在のものを見比べた時に「全然声が違うやんけ!」と思うことが往々にしてあります。VTuber本人でさえ「昔と今って全然声が違うんだよね~」とケラケラ笑ったりしています。
 ただ、ほとん

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改めてVTuberの魅力を解明する

改めてVTuberの魅力を解明する

 終わりなき日常との戦いの中、VTuber(バーチャルYouTuber)さんの配信・動画を見ては「楽しいなぁ、面白いなぁ」とおかげさまでウキウキワクワクな毎日を過ごしております。
 しかし、いつも享楽に身を委ねて漫然と見てしまっているため、ふと「そういやVTuberのどういう所に面白さを感じているかを言語化したことがないなぁ」ということに思い当たりました。
 VTuberという存在が誕生してから約

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