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九州の紀行文 歴史や人物の観点から

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九州の神社やお寺、博物館や美術館などを訪れ、感じたこと、考えたことを文章にしました。古くから九州はアジアや欧州に向けての玄関口、外国との様々な交流の歴史がありました。鹿児島は隼人… もっと読む
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記事一覧

近世長崎点描  シリコンバレーと二枚腰

長崎は今日も雨だった 港町の地名にはロマンチックな響きがある。 日本列島の北から順に、函…

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日向神話と飫肥城 ポーツマスの旗

幸福度No.1 宮崎 ブランド総合研究所の都道府県「幸福度ランキング」によれば、宮崎は昨年1位…

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佐賀のサーガ(年代記)と大隈重信

鍋島直正と岡田三郎助 佐賀城跡地の公園には、ゆっくりと散歩を楽しめる、開放的な空間が広が…

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豊の国(大分)八幡神とグローバリスト

さっしーも大分出身 大分県というと、どういう印象を持たれるだろうか? 九州にある県で、「…

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熊本城 BBBとみんなの城

シンボルと傷心 都市や街のシンボルが、自分の生活や心の中の一部を占めていて、もし、それが…

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沖縄へ 歴史の記憶と万国津梁

上空から見た沖縄 膨張する都市  飛行機が航路を下げながら旋回して那覇空港に向かう途中、…

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独立心とノーサイドの精神 薩摩と西郷隆盛

桜島を目の当たりに 梅雨明け間近の鹿児島を訪れた。 同じ九州の中でも南部の宮崎、鹿児島は他県と比べると気候ががらりと違う。 空気が暖かく、少し湿り気味で、陽射しも強い。南九州は温帯と亜熱帯の間に位置することを肌で感じることができる。 鹿児島の緯度は、世界の都市の中では、中国の上海、エジプトのカイロ、アメリカのヒューストンと同じだ。 今回は、宮崎からJR日豊線の特急に乗り鹿児島に入った。早朝の電車を一本外すと次の便が2時間後になることがわかり、ホテルの朝食も早々に済ませて電

古代の大宰府から考えた 中心が二つ 楕円の日本

「ここにありて筑紫や何處(いづち)白雲のたなびく山の方にしあるらし」 奈良時代の政治家、…

日本列島という時計の針を回して 九州というポジション

福岡に移住し、故郷でもある九州のにわか勉強を始めている。 先日、福岡市博物館を訪れた。例…

石橋正二郎と久留米 サント=ヴィクトワール山と楽水亭

久留米は海に面していない。阿蘇山から有明海へと流れる一級河川の筑後川が蛇行してこの町を貫…

出光佐三とマルクス、そして仙厓

門司港駅にはじめて降り立った。ホームの屋根から吊り下げられた「もじこう」の駅名板の下、手…