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うつ病改善のためにできること

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うつ病から回復するためにできる健康法や、受けると役に立つ治療法、コミュニケーションのヒントなどをまとめて紹介します。 うつ病から回復するために脳機能を鍛えるとか、食事を改善する… もっと読む
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2019年9月の記事一覧

認知行動療法の目的と考え方

認知行動療法の目的と考え方

認知行動療法はある出来事が起こったときに、「どのように認知するか」「どう行動するか」を改善していく心理療法です。

「どのように認知するか」を考えていく【認知療法】と「どう行動するか」を考える【行動療法】を組み合わせて【認知行動療法】となっています。

ある出来事が起こると、人はそれを認知したり、感覚的に感じたりします。認知、感情、行動、感覚を総動員して人は出来事に対応します。

認知行動療法では

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時間管理にタイマーを使う

うつ病の人は無理して作業を頑張ってしまったり、充分な休憩がうまくとれなかったりします。そこで、自分がどれくらいの時間で作業ができるのか、どの程度休憩時間をとればいいのかを自分で管理することが大事になってきます。

特にうつ病の人には休む時間を確実に確保することが大事です。時間を測らずに自分の感覚に頼ると休憩時間が短かったり(私もは10分休んだと思っていたら実際には2分しか休んでいなくて驚いたことが

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悩むことと考えることの違い【反芻思考について】

悩むことと考えることの違い【反芻思考について】

反芻思考とは、嫌な思い出やネガティブな話題を何度も思い起こし、自分を苦しめる思考のことです。うつ病の人はこの反芻思考が症状として現れることが多いとされています。反芻思考は嫌な出来事を思い起こすたびにネガティブになるし、頭も余計にはたらかせることになるので、結果的に疲労が溜まる原因になります。

この記事では、「考えるとはどういうことなのか」を中心に説明し、悩むことと考えることの違いや反芻思考の対策

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自他ともに尊重するコミュニケーション方法【アサーション】

自他ともに尊重するコミュニケーション方法【アサーション】

アサーションとは、自他ともに尊重するコミュニケーション方法である。

・コミュニケーションのタイプ自分の気持ちや考えを表現する方法は大きく分けて3種類ある。①ディフェンシブ(消極的)②アグレッシブ(積極的)③アサーティブ(相互理解的)の3つだ。

どらえもんの登場人物に例えるなら、

①ディフェンシブ(消極的)のタイプはのび太くん。このタイプは自己主張が苦手で自分の気持ちが言えない、自分の考えがう

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コミュニケーションのヒント【自閉スペクトラム症とWAIS検査】

コミュニケーションのヒント【自閉スペクトラム症とWAIS検査】

自閉スペクトラム症(自閉症やアスペルガー症候群)とは、他者視点の予測という能力が通常の人よりも著しく低いという脳機能の障害だ。

・自閉スペクトラム症と他者視点の予測他者視点の予測というのは、他人の気持ちや立場を考えること。例えば会話する時には「これを言ったら相手は嫌がるかな?」とか考えることだ。

しかし他者視点の予測が苦手な人は、「こう言うと相手は嫌がるだろうな」という予測ができずに思っている

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