小齋秀樹

2005年から2014シーズン終了まで浦和レッズMDPに毎号コラムを執筆させていただい…

小齋秀樹

2005年から2014シーズン終了まで浦和レッズMDPに毎号コラムを執筆させていただいた小齋秀樹と申します。 心身不調のため執筆活動から長らく遠ざかっておりましたが、縁あってこの場所にて再び清尾さんと筆を介した交流をさせていただく機会を頂戴しました。

最近の記事

往復書簡⑫小齋→清尾 玉座へ向け、新たなる一歩

清尾さん、こんにちは! 往信にて書かれている通り、隣国とはいえソウルからさらに移動となると結構大変でしたよね。 取材ノートを見返したところ、チームスケジュールはこんな感じでした。 ・9月23日練習終了後、羽田近くのホテルへ ・9月24日09:20発の飛行機でソウルへ ・11:20金浦国際空港到着、荷物をピックアップした後、ソウル市内で昼食 ・14:30 KTX韓国高速鉄道にて太田へ ・15:27 太田着、バスに乗り換えて全州へ ・17:14 滞在予定のホテルに到着 現地入

    • 往復書簡⑩小齋→清尾「組織の中の特別な『ふたり』」

      清尾さん、こんにちは! 今回はちょっと迂遠な導入をお許しください。 どのような組織でも、その中には馬が合う者同士もいれば、どうにも反りが合わない者同士もいるものです。 「プロサッカーチーム」と言ってもそれは当てはまり、浦和レッズにおいても例外ではありません。 さらに言えば、馬が合う者たちの中には特に「コンビ」と呼ぶのがふさわしいような組み合わせもいました。 2007年当時で言えば、坪井慶介と阿部勇樹、都築龍太と永井雄一郎、そして田中達也と長谷部誠。 ノックアウトステージでの

      • 往復書簡⑧小齋→清尾「勝ち点1の価値」

        清尾さん、お疲れさまです! 2007年5月23日(水)、ACLグループステージ最終節・対シドニーFC戦。 キックオフは19:30、入場者数は44,793人。 清尾さんが 「この年のグループステージで最多でした。水曜日にこの人数はすごいと思います。」 と書かれていましたが、「ああ、やっぱりそんなにすごかったのか」というのが最初の感想です。 「やっぱり」と記したのには理由があります。 実は、試合前日の公式練習後の帰途、電車内にてある外国人記者と一緒になりました。彼の顔は練習会場

        • 2007ACL往復書簡特別編・小齋→清尾「ACLだからこそ」

          清尾さん、お疲れさまです PCトラブルはバックアップがあったとしても予想以上に原状回復まで日数かかりますからね。お気になさらず。 MDP連載時代の私の締め切り破り回数にくらべたら、今回の件はどうということはないですよ。 さて、本題です。 清尾さんの往信を拝読し、知らないこと・忘れていたことがたくさんあるんだなというのが最初の感想でした。 まずは北澤さんの件。 清尾さんが書かれていた 『決勝のことを取り上げた日本テレビのスポーツ番組で、北澤豪さんが「我らが浦和レッズ…」と

        往復書簡⑫小齋→清尾 玉座へ向け、新たなる一歩

          往復書簡⑥小齋→清尾 「ホーム&アウェイ」

          清尾さん、お疲れさまです。 ステーキのこと、よく覚えてらっしゃいますね(笑)。 あの一件から「インドネシアってこんな国かも?」と極論めいたことを展開することもできなくはないのですが、今回は字数を考慮して早速『本題』に入ることとします。 清尾さんが往信で記されている通り、アウェイでのペルシク・ケディリ戦は 「ホームとアウェイでこれほど違うものなのか」 と痛感させられた出来事でした。 オーストラリア、中国、韓国、そしてグループリーグ後に訪れることとなるイラン。どこへ行っても

          往復書簡⑥小齋→清尾 「ホーム&アウェイ」

          往復書簡④小齋→清尾「ACLの実感」その2

          まずは、本題の試合に入る前に「食」について。 清尾さんが仰る中華料理屋。よく覚えています。交差点の角にあった店ですよね。 前日トレーニングの帰りか、試合当日、キックオフ前の腹ごしらえとして食べたんですかね。私は牛肉の薄切りとネギらしき野菜が載った麺を頼んで、アッサリ味で美味しかった記憶があります。今だったら、たぶんスマホで撮影していてこのラーメンの写真も残ってるんでしょうね。 それと、パクチーは私も苦手だったので自分の椀には入れないように頼んだ気がします。どうやってお願いし

          往復書簡④小齋→清尾「ACLの実感」その2

          往復書簡④小齋→清尾「ACLの実感」その1

          清尾さん、お疲れさまです! レッドアイの件、私は塩もタバスコも入れますから、それを見た清尾さんがゲテモノと思っていたとしても致し方ないかと。 さて本題。 そういえば埼スタでのキックオフは19:30でしたね。 クラブが念入りに下調べをした上で開始時刻を決めた話は覚えています。調査そのものも、その後の決定もどちらも、クラブの本気度が伺える事がらでした。 19時開始の試合よりも大勢のサポーターを飲み込んで迎えた4月11日(水)、埼スタでの上海申花との一戦目。レッズはキックオフ直

          往復書簡④小齋→清尾「ACLの実感」その1

          ②小齋→清尾その2「海老と赤眼とロブソン・ポンテ」

          「レッドアイ」が通じなかったバーを辞した後、浦和からシドニーまで遠征に来ていたサポーターと合流。 今思えば、当時の私はサポーターの方々との距離はなるべく保っておこうと考え、その輪の中へ積極的に入っていくことを避けていた気がします。 自分の書き手としての立ち位置を、できるかぎり「中立」に近い場所に置いておきたいという気持ちがあったからです。 また、毎試合自腹を切ってスタジアムへ来ている彼らと、仕事とはいえタダで観戦している自分が同じような顔はできないという申し訳なさに似た感情も

          ②小齋→清尾その2「海老と赤眼とロブソン・ポンテ」

          ②小齋→清尾(全2回)「海老と赤眼と……」

          清尾さんへの返信本編へ入る前に、簡単な自己紹介を。 2005年から2014シーズン終了までMDPに毎号コラムを執筆させていただいた小齋秀樹と申します。 心身不調のため執筆活動から長らく遠ざかっておりましたが、縁あってこの『no+e』にて再び清尾さんと筆を介した交流をさせていただく機会を頂戴しました。 はじめての方、はじめまして。以後、お見知りおきを。 お久しぶりの方、お元気ですか?またよろしくお願いいたします。 では以下、本編スタートです。 清尾さん、お疲れさまです。 あの

          ②小齋→清尾(全2回)「海老と赤眼と……」