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海で過ごしたこと

今日も昨日よりも更に夏らしい朝です。
「どんどん暑くなっていくよー。」
「そうだねー。もう今日で7月も終わりだからね。」
「明日から8月だよ。今年は梅雨が長くてひんやりしたけれど、
これが普通なんだよ。」

そうなんですよね、本来なら
もうとっくに青い空に白い雲、お日さまギラギラの
夏らしい夏になっているはずです。

テレビで天気予報のニュースを見ると、
日本地図が北から南まで真っ赤です。
熱中症に厳重警戒と毎日 何度も言っています。

こざる達は いつものように 賑やかにお喋りしながら、
朝ごはんの仕度をしています。
ラジオからは、朝のニュースが聞こえてきます。
夏の旅行の特集をやっています。

「夏休みだもんね。」
「旅行かー、いいなぁ。」

今は、りこちゃんの遠出が難しいので、旅行は控えていますが、
以前は、皆で あちこちよく旅行に出かけていました。
りこちゃんも こざる達も、でかけること、旅行が大好きです。

「夏は、よく海に行ったよね。」
「うん、近場の海に のんびりしに行ったよね。」
「数年前までは、暑かったけれど、今みたいに酷暑ではなかったからね。」
皆、うんうん頷きます。

「朝早く起きて、浜辺を散歩して、宿に戻って美味しい朝ごはんを食べて、
まだあまり暑くないうちに ぼく達は泳いで、りこちゃんはパラソルの下で読書したりして」
「お昼ごはん食べたら、昼寝して、夕方、また浜辺を散歩してねー。」
「綺麗な貝殻も たくさん拾ったよね。」
「美味しい夕飯食べて、花火もやったよね。」

ただ海へ行って、のんびり過ごしていました。
特別豪華ではありませんが、新鮮な食材を使った美味しい食事を食べて、
よく遊んで、よく寝て。
とてもシンプルな、とても幸せな時間でした。

「楽しかったね。」
皆、うんうん頷きます。

特別な観光地でもないところでしたが、
来ている人たちも 皆、のんびりと思い思いに過ごしていました。
広い空と 広い海、時間はとてもゆっくりでした。

「また行きたいなぁ。」
こざる達は、その時のことを思い出しています。

朝ごはんの仕度が出来たようです。

ラジオからは、こざる達の大好きな歌が
流れてきます。

「旅に出ると、気づかされることがある
何が大切なことなのか
大切なものは何なのか」

ハナレグミの『旅に出ると』です。

こざる達も一緒に歌います。

「旅に出ると、気づかされることがある
愛おしい人は誰なのか
愛おしいものは何なのか」

「りこちゃん、呼んでくるねー。」
こざるちゃんが歌いながら
りこちゃんの部屋へ向かいます。

「僕が僕に出会うたび
すべてが通り過ぎてゆき
残るもの それは何でしょう」

「りこちゃーん、朝ごはんが出来たよ。
今朝は旅館の朝ごはんだよ! アジの干物に、玉子焼き、
海苔もあるよ! 皆で一緒に食べよう!」

こざるカフェは、今日も ゆっくり始まって
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
明日から八月ですね。
よい毎日でありますように (^_^)

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