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あなたの組織は大丈夫?勝てない組織の特徴3選

こんにちは、YKです。皆さんは、このままやり続ければ、良い結果が出るって思って、ものづくりをすることができていますでしょうか?

スキルや力があっても、組織の取り組み方が間違っていれば、それは結果として身を結びません。今日は、そもそも間違っているやり方になっている組織についてお話ししたいと思います。

人生は短いです。成功する方法というのはありませんが、失敗する確率が高い方法というのはありますので、それを知って、ぜひ成功の確率が高い取り組みをしてもらえればと思います。


ランチェスター戦略

突然ですが、「ランチェスター戦略(法則)」を知っていますでしょうか?ランチェスター戦略とは

ランチェスターの法則(ランチェスターのほうそく、:Lanchester's laws)は戦争における戦闘員の減少度合いを数理モデルにもとづいて記述した法則。一次法則二次法則があり、前者は剣や弓矢で戦う古典的な戦闘に関する法則、後者は小銃マシンガンといった兵器を利用した近代戦を記述する法則である
これらの法則は1914年にフレデリック・ランチェスターが自身の著作L1916で発表したもので、原著ではこれらの法則を元に近代戦における空軍力の重要性を説いている。この論文は今日でいうオペレーションズ・リサーチの嚆矢となった

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87

数式によって、戦闘での勝敗というのは、もう始める前から決まっているという話です。

事業というのはやってみなとわからないと思っている方もいるかもしれませんが、もうやる前から勝てないとわかる場合があります。今日は、その状態の組織の取り組みをご紹介したいと思います。

(マーケティング観点からのNG行為は以下の記事にしているので、そちらも参考にしてください)

ちょっと違いがややこしいと思うので、

戦略…どこへ向かうか?英語でWhereに該当する
戦術…どうやって取り組むか?英語でHowに該当する

で、上記の記事は、戦略(where)の話で、今日のこの記事は戦術(How)の話になります。では、いきたいと思います

1.競合より少ないリソースで同じことをやってる

他社が同じ取り組みの組織を何人構成にしていて、自分達はそれ以上の人員を割けるのか?

まず、ランチェスター戦略の大原則ですが、

「戦闘力=兵力の質✕量」という法則

という原則があります。A軍50人対B軍30人の兵士で、一人一人の強さが同じであれば、A軍が勝つという話です。

それはそうでしょ。って思う人もいるかもしれませんが、ビジネスにおいて、この法則を意識できていない場合が多くあります。

例えば、QRコードビジネスを始める企業が多いと思いますが、現在のNo.1はPayPayになります。では、PayPayの営業職の人数は何人いるでしょうか?

営業の仕事というのは、どんなに仕事のできる人でも5倍にはならない仕事です。というところから、本気で勝とうと思ったら競合よりも多くの営業職の人数が必要ということです。

安易に、流行っているからと始めても、取り組んだ結果、将来的には撤退することになるでしょう。

他社が同じ取り組みの組織を何人構成にしているか?自分達はそれ以上の人員を割けるのか?を考える必要があります。

2.人材教育をしてない

次に、「兵力の質」の部分について、考えたいと思います。

まず、1対1で勝てる状態にする必要があります。武器によって兵力を上げるという手段もあります。営業で言えば、他社と圧倒的に違う商品を持っているということです。生産現場で言えば、他社には真似できない商品を作れるということです。

それを踏まえた時に、あなたの組織長は教育に力を入れていますでしょうか?

他社と1対1で戦って、あなたが勝てるようにしてくれていますでしょうか?

日本企業の場合、新卒採用が主ですが、基本的にマーケットでNo.1の会社が一番優秀な人間を取ります。つまり、No.2の会社がNo.1に勝とうとするならば、社員の教育しか勝つ方法が基本的にはないのです。

人数を多くするというのがあるじゃないか?と思う人もいると思いますが、人の人数=会社のコストですから、多く採用しても、一人あたりの給料というのは低くなります。そうすると、給料が高いところに人材は流れていくので、最も効率の良い方法は、社員の教育です。

ただ、社員の教育ができない組織長というのは、日本の会社に結構存在ます。(なぜなら、日本企業の評価は上司が中心で、上しか見ていない人が使い勝手が良く、役職をもらうケースが多いからです)
 
そういう組織長だった場合は、もう厳しいでしょう。もし、あなたの組織長が教育に力を入れていないようであれば、その事業は厳しいものになると思ってください

3.スピードが遅い

最後に、あなたの組織の仕事のスピードはどうでしょうか?競合よりも速いでしょうか?

ランチェスター戦略は、どのようにして、弱者が強者に勝つか?という戦略理論なのですが、基本原則は局地戦に持ち込んで、部分的に数的優位を作って勝つという考え方です。

そして、一方、強者の方はいかに、局地戦にさせないようにするという考え方です。人数が少なければ増やし、もし向こうの戦い方が新しければ真似をして、やり方での優位性をなくします。これをミート戦略と言います

つまり、弱者は局地戦に持ち込み、短期間で勝利を手にしないといけないのです。

そこで、大事になってくるのが、スピードです。強者は基本的に全体的には、数的有利な状況なので、もし、局地戦に持ち込まれたら、すぐさまそこを補強すれば負けません。弱者は、強者が補強が間に合う前に蹴りをつけなければいけないのです。

ビジネスにおいて、市場No.1の企業は基本的に社員が優秀で、ミート戦略をほぼ確実に実行してきます。真似をするというのは、新しいものを作るより簡単だから、優秀な社員がいれば、できてしまうものです。

なので、仕掛ける時に真似する時間を与えないぐらい、次から次へと競合と違うことをしないといけません。それには仕事のスピードが他社より早くないといけません。

みなさんの組織の仕事スピードはどうでしょうか?もし、遅い場合は、良いアイディアがあっても、意味がないと思ってください

まとめ

よくありがちな、勝てない取り組み方を説明させていただきました。

1.競合より少ないリソースで同じことをやってる
2.人材教育をしてない
3.スピードが遅い

実際に、この状態の組織というのは結構あるのではないでしょうか?

特に、「2.人材教育をしてない」「3.スピードが遅い」はそもそも戦略を立てる以前の問題で、この2つが当てはまっていると戦略がいくら良くても、それを実行する力がない組織になります。

つまり、コンサルタントや助っ人を雇っても、あまり意味がないということです。

また組織長に「人材育成能力」がなかったり、「仕事のスピードが遅い」人がなっていたりすると、もうどうしようもありません。その場合は、そういう人が評価されているという歪んだ状態でもあるので、その組織にいること自体を考え直したほうが良いかもしれません。

戦略だけで勝てるほど、この世の中は甘くないので、やっていることの取り組みだけでなく、自分が所属する組織の在り方にも目を向けて、自分と事業の両方が成長できる組織で働く経験を増やしてもらえればと思います。

最後に

途方に暮れる方もいると思うので、考える兆しになるものをお伝えすると

じゃあ、どうやったら競合と違う取り組みを考えられるのか?
→マーケティング・リサーチでの調査が大事です。やり方等はこのアカウントで発信していきます

どうやって人材教育をするのか?
→PDCAでの経験学習が大事です。
(参考)

組織の仕事のスピードはどうやって上げるのか?
→例えば以下になります。

といった感じで、特に難しくはなく、正しいことを正しくやるというのが事業が伸びる一番の方法だと私は思っています。

他にも、役立ちそうな話を以下で共有しておりますので、今後もお付き合いいただき、参考にしていただけると幸いです



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