草方

アラ還のファイナンシャルプランナーです。趣味は旅行と韓国語。紙兎ロペのキリン先生が好き。

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  • 雑感

  • 父と暮らす

  • 非定型骨折の話

    87の母が経験した「非定型骨折」について。骨折の前段階ということで、予防的手術をした顛末をまとめています。

  • 室蘭に、家を買う

  • 札幌で、家を売る

    札幌の持ち家を売った時の記録です。不動産関係の決まりごとが新鮮だったので、時系列でまとめてみました。

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札幌で家を売る① 南東向き3LDK築12年

札幌市内の、夫の実家近くに家を建てて12年。思いがけず、夫に大阪異動の内示が来ました。ずっと道央近辺で勤めてきて、定年まであと3年の専門職だったので、私たちより周…

草方
2年前
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手抜き介護 98 ピザが食べたい

母を眼科の定期検診に連れて行った。いつもの目薬が処方されるだけと思っていたら、最近気になる点がいくつかあったらしく、訴えに応じて眼圧、眼底、視力と検査が増え、最…

草方
1日前
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手抜き介護 97 補聴器を使え

昨日の病院で最初にかかったのは、耳鼻科だった。代診のドクターは威圧的で、自分の言葉を訊き返されることにご立腹。補聴器は使っていないのかと言われて、父が「もう年だ…

草方
3日前
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手抜き介護 96 コーヒーを飲む

今日は父の受診日で、約束の20分前に実家に着いた。父はゆっくり白湯を飲み、母はソファに沈んでいびきをかいている。新聞を読みながら待っていたら、ふと母のいびきが止…

草方
4日前
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手抜き介護 95 りんごを買うアホ

実家で「もう止める」と言いながら、まだ続けているコープの宅配。また注文していないものが入っていた、と怒っている。かなり小ぶりなりんご3つ入りが2袋で1700円ほど。…

草方
6日前
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手抜き介護 94 歩ける気がしない

1週間ぶりに実家に行ったら、2人とも何だかぐったりしていた。母はこの間2回転倒したという。そのたびに父が玄関先まで母を引きずり、たたきの段差を利用して起き上がら…

草方
7日前
2

手抜き介護 93 におう…再び

デイサービスに行き始めた母が、またニオイを気にしている。リハビリ用の靴に履き替えさせてくれるスタッフが、「クサい」と言う、と。帰ってくるなり、「ちょっとアンタ、…

草方
2週間前
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手抜き介護 92 アラ汁好き

実家の朝のお味噌汁担当は、すっかり父に定着したらしい。今日の具は、鮭のアラと玉ねぎだった。以前と違い、玉ねぎの茶色い皮も根っこも入っていない。家事爺、頑張ってい…

草方
2週間前
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手抜き介護 91 マスク増殖中

マスク着用は自分の意志で、になってからずいぶん経つけど、私も両親も出かけるときは欠かせない。スーパーでも、ほとんどの人がしている。でもコロナ禍では鳴りを潜めてい…

草方
2週間前
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手抜き介護 90 車買い取りの続き

前回実家の軽自動車の処分方法を悩んでいたら、オートバックスはどうかとアドバイスをいただいて、さっそく調べてみた。買い取りもやっているし、そういえばそのぐっさんの…

草方
3週間前
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手抜き介護 89 車買い取り

実家の車を買い取ってもらえるかネット検索して、1か所に査定依頼の送信をしたら、1分もしないで電話がかかって来た。「明日にでも伺います」という。年式や走行距離を入…

草方
3週間前
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手抜き介護 88 人工関節の入れ替え

母は50代終わりころにリウマチを発症し、60代半ばになって、膝に人工関節を入れた。人工関節は耐用期間がおよそ20年とされるため、手術は出来るだけ遅くにするという…

草方
3週間前
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手抜き介護 87 タラの芽

今日は母がデイサービスの日なので、いつもより遅く実家に行った。台所を片付け、洗濯を終え買い物も済ませて帰ってきたら、父がいなくなっていた。でも10分ほどで帰ってき…

草方
3週間前
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手抜き介護 86 常宿

実家がある街に来て、朝ごはん付きの小さなホテルに泊まっている。7時、朝食会場に行こうとドアを開けたら、ちょうど隣の部屋の人が戻ってきたところだった。また引っ込む…

草方
3週間前
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手抜き介護 85 調子が悪い日

今日は母の受診日で、約束の20分前に迎えに行った。いつもならすべての準備を終えて玄関にいるくらいの時間だけれど、姿が見えず、何の音も聞こえない。そのままリビング…

草方
4週間前
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手抜き介護 84 介護認定調査

母が要介護1の認定を受けてから1年経ち、次の認定調査の時期を迎えた。昔祖母の介護調査の時に、「おばあちゃんは何でも出来ると答えるから、要支援どまりで困る」と言っ…

草方
4週間前
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札幌で家を売る① 南東向き3LDK築12年

札幌市内の、夫の実家近くに家を建てて12年。思いがけず、夫に大阪異動の内示が来ました。ずっと道央近辺で勤めてきて、定年まであと3年の専門職だったので、私たちより周囲の方がびっくりしていた気がします。

すでに夫の両親を見送り、私は在宅ワークなのでついて行くことも出来ましたが、旭川に住む私の高齢の両親が気になり、結局単身赴任してもらうことにしました。そうすると、1人で札幌にいる必要もありません。

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手抜き介護 98 ピザが食べたい

手抜き介護 98 ピザが食べたい

母を眼科の定期検診に連れて行った。いつもの目薬が処方されるだけと思っていたら、最近気になる点がいくつかあったらしく、訴えに応じて眼圧、眼底、視力と検査が増え、最後はレーザー治療を受けることになった。

すでにお昼も過ぎて、車いすに座ったまま3時間を超え、首が痛いと言う。ちょっと横になれればいいけれど、待合室にそんなスペースはもちろんない。レーザーの後は30分待ち、もう一度眼圧を測るとのこと。午後か

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手抜き介護 97 補聴器を使え

手抜き介護 97 補聴器を使え

昨日の病院で最初にかかったのは、耳鼻科だった。代診のドクターは威圧的で、自分の言葉を訊き返されることにご立腹。補聴器は使っていないのかと言われて、父が「もう年だから」と返したら、さらにムカついたらしい。

補聴器もどき(集音器)なら家にある。母に何度もしつこく言われて買ったが、結局1度も使っていない。野生児の父にとって、そういうものは煩わしいだけ。でも医師は、正論で迫ってくる。

「会話が減ると、

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手抜き介護 96 コーヒーを飲む

手抜き介護 96 コーヒーを飲む

今日は父の受診日で、約束の20分前に実家に着いた。父はゆっくり白湯を飲み、母はソファに沈んでいびきをかいている。新聞を読みながら待っていたら、ふと母のいびきが止まり、「コーヒー、向こうで飲みなさい」と聞こえてきた。

父「何だって?」
母「病院でコーヒー飲みなさい。今日水分摂っていないから」
父「病院がどうしたって?」
母「水分、コーヒー、病院で摂ったらって! まだ迎えに来ないの、遅いね!」

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手抜き介護 95 りんごを買うアホ

手抜き介護 95 りんごを買うアホ

実家で「もう止める」と言いながら、まだ続けているコープの宅配。また注文していないものが入っていた、と怒っている。かなり小ぶりなりんご3つ入りが2袋で1700円ほど。「これ、どう? 値段相応と思う?」と、母が現物を持ってきた。

ちょっと高めではあるけど、ふじりんごと書いてあるから、まあそんなものかも。カタログにも糖度12.5以上ふじりんご、とある。でも注文票を書き写した自作ノートには、確かにりんご

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手抜き介護 94 歩ける気がしない

手抜き介護 94 歩ける気がしない

1週間ぶりに実家に行ったら、2人とも何だかぐったりしていた。母はこの間2回転倒したという。そのたびに父が玄関先まで母を引きずり、たたきの段差を利用して起き上がらせていたとのこと。「もう、歩ける気がしない」と母。歩行器を使っているのは前と変わらないが、本人的には歩行器なしで歩けるようになる望みを持っていたのだと思う。

「やっぱり老人ホームに入ろうかな」と母がつぶやく。以前は父が一緒じゃないと嫌だと

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手抜き介護 93 におう…再び

手抜き介護 93 におう…再び

デイサービスに行き始めた母が、またニオイを気にしている。リハビリ用の靴に履き替えさせてくれるスタッフが、「クサい」と言う、と。帰ってくるなり、「ちょっとアンタ、これ、匂い嗅いでみて」と靴を指した。

「え? いやだよ」
「頼むから。私全然分からなくて。ホントに臭う?」
(しぶしぶ鼻に近づけて)「まあ、クサいほどじゃないけど、何も匂いしないわけでもない」

置いているところから臭ってくることはないが

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手抜き介護 92 アラ汁好き

手抜き介護 92 アラ汁好き

実家の朝のお味噌汁担当は、すっかり父に定着したらしい。今日の具は、鮭のアラと玉ねぎだった。以前と違い、玉ねぎの茶色い皮も根っこも入っていない。家事爺、頑張っています。

母も、「おいしい」とは言わないけど、黙ってご相伴。たい焼きや大福を主食にしたりしているから、おかずは前ほど気にならないのかもしれない。父と違って内科的な疾患も全然ないので、太ることさえ気にしなければ好きなものを好きなだけ食べられる

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手抜き介護 91 マスク増殖中

手抜き介護 91 マスク増殖中

マスク着用は自分の意志で、になってからずいぶん経つけど、私も両親も出かけるときは欠かせない。スーパーでも、ほとんどの人がしている。でもコロナ禍では鳴りを潜めていた「ぶえーくしょーん!!」という盛大なくしゃみがまた聞こえるようになってきて、それはちょっと気になる。

父も母も、マスクを1度使ったくらいでは捨てられないので、その辺に広げた状態でいくつも転がっている。「日光消毒」しているという。でもヘル

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手抜き介護 90 車買い取りの続き

手抜き介護 90 車買い取りの続き

前回実家の軽自動車の処分方法を悩んでいたら、オートバックスはどうかとアドバイスをいただいて、さっそく調べてみた。買い取りもやっているし、そういえばそのぐっさんのコマーシャル、見たことあるような。

関連して口コミ情報がいくつか出て来たのだけど、私が査定依頼した先は、怒涛の電話攻撃をしてくる会社だということが分かった。メールの文言も、最初は「夜8時までやってます。お気軽に」というものだったのが、「登

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手抜き介護 89 車買い取り

手抜き介護 89 車買い取り

実家の車を買い取ってもらえるかネット検索して、1か所に査定依頼の送信をしたら、1分もしないで電話がかかって来た。「明日にでも伺います」という。年式や走行距離を入れる欄があったので、おおよその目安などを教えてもらえるかと思ったが、「直接見てはっきりした額を出します」とのこと。ちょっと急展開で、そこまで気持ちの準備が出来ていなかったので、「家族と相談してまた連絡します」と言うと、「では明日またお電話し

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手抜き介護 88 人工関節の入れ替え

手抜き介護 88 人工関節の入れ替え

母は50代終わりころにリウマチを発症し、60代半ばになって、膝に人工関節を入れた。人工関節は耐用期間がおよそ20年とされるため、手術は出来るだけ遅くにするという。でないと場合によっては、入れ替えなんかが必要になるから。

それが念頭にあったからか分からないけど、83、4才の頃「膝に違和感がある。再手術しないとならないかも」とよく言っていた。痛みがあるのではなく、違和感だという。手術したとき聞いてい

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手抜き介護 87 タラの芽

手抜き介護 87 タラの芽

今日は母がデイサービスの日なので、いつもより遅く実家に行った。台所を片付け、洗濯を終え買い物も済ませて帰ってきたら、父がいなくなっていた。でも10分ほどで帰ってきた父、小さな袋をぶら下げている。

どこかでタラの芽を摘んできたらしい。台所で湯がき始めた。その辺から採ってきたのなら、猫のおしっことかかかってるかもね。去年はそこまで考えず天ぷらにしたけど、おしっこを考えると、ちょっとためらいが出る。私

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手抜き介護 86 常宿

手抜き介護 86 常宿

実家がある街に来て、朝ごはん付きの小さなホテルに泊まっている。7時、朝食会場に行こうとドアを開けたら、ちょうど隣の部屋の人が戻ってきたところだった。また引っ込むのもヘンなので出てカギをかけると同時に、隣の彼も自分の部屋のカギを開ける。ドア同士がくっついている間取りなので、瞬間2人がぴったり並んだ。

女の人なら「おはようございます」くらい言ったかもしれないけど、体格の良い男性にこちらから声をかける

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手抜き介護 85 調子が悪い日

手抜き介護 85 調子が悪い日

今日は母の受診日で、約束の20分前に迎えに行った。いつもならすべての準備を終えて玄関にいるくらいの時間だけれど、姿が見えず、何の音も聞こえない。そのままリビングに上がったら、ソファでいびきをかいていた。カバンが机の上に出ていたので、一応用意はしたらしい。

「まだ時間じゃないでしょ」と言いながら、ゆっくり起き上がる。「今日は調子が悪い。オロナミンCを飲んでいく」。オロナミンCは母の元気の源で、1本

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手抜き介護 84 介護認定調査

手抜き介護 84 介護認定調査

母が要介護1の認定を受けてから1年経ち、次の認定調査の時期を迎えた。昔祖母の介護調査の時に、「おばあちゃんは何でも出来ると答えるから、要支援どまりで困る」と言っていたっけ。実際祖母は100歳近くなっても階段を昇れるくらい、畑で鍛えた足腰が丈夫だった。

母も、自分で着替えが出来るか、用を足せるか、電子レンジは使えるかなどの項目のほとんどが「出来る」になる。もちろん着替えに時間はかかるし、トイレに間

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