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障害者がワークシェアリングでスポーツクラブを運営しています。

スポーツを通して社会参加のきっかけ作りを行っている就労継続支援A型事業所リンクサポート京都山科。
ワークシェアリングで、TRIAXIS(トライアクシス)京都山科の店舗運営を行っているA型従業員の1日を紹介させていただきます。

A型従業員は、1日2時間のシフト制。10時~12時、13時~15時、15時~17時が基本的なシフトパターンです。A型従業員のライフサイクルやライフステージに合わせてシフトを選択し、週1日からの就労も可能です。
また、当日でも別のシフトパターンに振替えたり、別の日に振替えたりすることができるので、家の用事や通院、体調を最優先しながら、多様な働き方が可能です。

今回は、午前シフト(10:00~12:00)の様子をご紹介いたします。

出勤すると、まず看護師でもある生活支援員がバイタルチェックを行いながら昨日からの様子を伺い、就労前の体調を確認させていただきます。

バイタルチェックの様子

始業時刻になると全員で体操を行い、腰痛予防に努めながらモチベーションを高めていきます。

ジムエリアのモニターを使用し、たけまり先生の令和版ラジオ体操で⤴⤴

10時、13時、15時から定時で開催されるチームトレーニングには、一般会員の方も参加されます。一人で来られる会員様に、誰かと一緒にトレーニングやパラスポーツができるという環境を提供していくのがA型従業員の主な役割です。

一方、隣のスタジオでは、高齢者の方が住み慣れた地域で、できる限り自立して生活できるよう、山科区地域介護予防推進センター主催の介護予防プログラム(健康増進教室)が開催されています。

次に行うのが、フィットネスコンテンツの一つでもあるスロートレーニングの習得です。
マシンの正しい使用方法を習得し、正しいフォームを維持しながら、動かす筋肉や関節を意識し、チームで行う事の良さを体感していきます。

筋力強化を目的としたプログラムではありません。
軽負荷なので、体操に近いイメージです。

ここまでで、だいたい40分程度経過しています。チームトレーニングの前半が終了すると、5分の小休止。水分補給も行います。

チームトレーニング後半は、クロストレーナーやエルゴメーターを使用した15分の有酸素プログラムを実践。障害の程度や筋力・持久力、その日の体調に合わせ、職員の助言を得ながらマシンを自己決定していきます。

クロストレーナー
エルゴメーター

凡そ60分のフィットネスプログラムが終了すると、10分間の休憩となり、前半が終了します。

将来的には、個々がこのチームトレーニングで集団を扇動しながらプログラムを主導していくことを目標にしています。

後半の30分は、将来的にパラスポーツの審判や補助員など運営のサポートができるよう、パラスポーツの習得や、アダプテットスポーツの企画・開発・評価を行っていきます。

ボッチャ
グラウンドゴルフ
フライングディスク(アキュラシー)
シャトルダーツ

などなど・・・。

そして最後の30分は、主に清掃や備品類の消毒を行います。

スリッパの消毒
パラスポーツ用品の消毒
フロアのドライモップ
トレーニングマシンの消毒

その他、ヨガマットの消毒、更衣室やトイレの清掃、電気・水道メーターの確認などなど、午後の営業準備を行い終業時刻を迎えます。

リンクサポート京都山科は、基本的な技術やマナーを身に着け、自身の役割意識や、やりがいが認識できることを目指し、できる事、やりたい事、やってみたい事に取り組んでもらえるよう、まずは楽しみ、その楽しさを人と共有し、環境整備していく就労継続支援A型事業所です。

「様々な心身の特性や考え方を持つすべての人々が、スポーツを通じて相互理解を深めることができる環境整備と機会提供を行い、地域コミュニティの形成と社会参加を促進させ、共生社会の共創を具現化する」という『TRIAXIS京都山科』の理念を実践し、協働・共汗の拠点づくりを目指して活動しています。

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