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窓際サラリーマンのサバイバル農業31-フィッシュ&チップス ジャガイモ-
第一節
種イモが全滅! ちょっこり出ていた緑色の芽も黒ずんで、本体もブヨブヨ。おまけに汁まで流れ出している。浴光育芽の失敗だ。
イギリスを代表する料理 フィッシュアンドチップス。盛り付ける皿に載せるジャガイモの前哨戦作業に精を出していた。
実際を言えば、浴光育芽といわれる種イモの芽出しはさほど必要ではない。種イモ一律に発芽が揃い、その後の生育もよいとのことで取り組んでいたことだ。昼間、種イモ
窓際サラリーマンのサバイバル農業28-美味いビールをぐびっと ラッカセイ-
第一節「さあさあ、風呂上りはこれネ」
テーブルの上に置かれたキンキンに冷やされたグラスとビール。義理の母ちゃんン家、野良作業お手伝い後の定番風景。
“スカッと一発、うまい!!” CМさながら、まさにこの一言に尽きる。
続いて出されたのがザルに盛られた乳白色のアテ。見慣れたようなものではあるが、何かは認識し難い。
「生ラッカセイだよ。食べてみな、うまいよ」
そうか、ラッカセイか。ふつうスーパー
窓際サラリーマンのサバイバル農業27-マツコの甘いイモ-
「ワタシ、イモには目がないのよねぇ」
くたびれたおっさんこと愚生が遅めの夕食を摂っていると、テレビからマツコデラックス嬢の声が聞こえてくる。
本日の番組テーマは焼いも。営農系役所勤務のゲストが焼いもに傾倒し、いもフェスなるものを渡り歩く特集だ。金時いもに安納いも、それに紫いもなど様々な品種の焼いも味比べが展開されていく。
なかでも「フクムラサキ」なる品種改良された紫いもがイチ押しされている。
窓際サラリーマンのサバイバル農業26-2023年度 極上の蔓モノを作れ-
さて、7月上旬。
絡み合った蔓を整然と伸ばし誘導、着果もほどよく成している。追肥も終えたところにカラスネットにスイカ枕・玉直し、いよいよ後はジャンジャン収穫を待つのみ! となっていたのだが……
なんと一週間ごとに葉がどんどん枯れていく。せっかくの果実も所々で黒ずんで腐っていく。それにまだ生きているものは全然大きくならない。なんだこれは??
放置しておいてもあとは枯れるか腐るか。実に繋がる柄
窓際サラリーマンのサバイバル農業25-2023年度 極上の蔓モノを作れ-
さて、あれよあれよという間にすっかり梅雨に突入。昼行燈の窓際サラリーマン稼業ゆえ、土日しか野良仕事の時間が取れない上にさらに週末の雨で作業がふんだんに遅れてしまっている。
急ぎ、昨年はあやふやにしてしまった摘芯をしなければならない。摘芯とは親蔓の本葉が5~6枚に生育した頃、子蔓に実が着きやすいので親蔓をちょん切る作業だ。
さて、スイカ・メロン・カボチャ・ゴーヤとも、親蔓においては太く勢いがあ
窓際サラリーマンのサバイバル農業24-ニンニク・タマネギ-
2023年4月初旬。ニンニク苗、タマネギ苗は順調に冬を超えた。追肥も終わった。あとは収穫までのカウントダウンだ。
ただここで、ニンニク苗の中心から先の尖った硬い茎が出ている。何だこれは?
――ニンニクの芽といわれるやつだ。先端の尖りは花が咲く前の花蕾だ。これを放置して花を咲かせてしまうと株が疲れて玉が大きくならないという。
さっそく根元からちょん切る。しかしこれは捨てない、喰える。美味い。
窓際サラリーマンのサバイバル農業22-ニンニク・タマネギ-
2022年11月初旬。
土作りから二週間が経過した。外は快晴、早速ニンニク・タマネギの植え付け開始だ。
まずはニンニク。
穴あきマルチを張った畝に一片ずつ、種球を立てるようにして指先で5~6㎝の深さに押し込む。この時、皮剥きつるつる発根種球に混じっている腐敗気味のもの、病斑のあるもの、小さいものは弾いて食用にまわす。
次にタマネギ。
「タマネギは植え付け時期が重要だよ」とは畑の師匠の言葉
窓際サラリーマンのサバイバル農業19-やきいも研究-
犬のやきいも屋さんに壺やきいも。
昨今、自然派スイーツの王道、やきいもが脚光を浴びている。豊富に含まれるビタミンCの抗酸化作用でお肌はスベスベ、おまけに食物繊維も多く便秘解消にひと役買うという。
老若男女、やきいもが苦手だという人はあまりいないであろう。
健康志向の世情としては、これに有機肥料のみ・無農薬のオーガニック栽培の付加価値を付けるとそこそこの高値で売れるだろう…。
淡い皮算
窓際サラリーマンのサバイバル農業18-木の剪定-
野菜と果物の違いは何だろうか?
端的に言えば、野菜は単年サイクルの一年草として収穫できるもの。対し、果物は多年木として実を付けるまで数年かかるものを言うらしい。
そう言えば愚生はいつの間にか果物も栽培していた。柿だ。買ってきた柿をガリっとかじり、種をペッと庭に飛ばしていたら芽が出てきた。それが大きくなり花を咲かせ、実を付けたのだ。
モモクリ三年カキ八年とはよく言ったものだ。確かに結実するま
窓際サラリーマンのサバイバル農業17-アズキ-
黒いプールに浮かぶ白い玉。白玉ぜんざい。
冬に味わうこのコントラストが子供の頃を想起させて無性に懐かしい。夕食後の赤飯の後に煎茶と一緒に味わっている。
赤飯を炊いたのはお祝いか!? いや、そうではない。単にアズキを収穫したからだ。普通の野菜よりかなり手間がかかったが、こうして食卓に並べてみるとなかなか苦労が報われる。
想い起せば7月中旬。スイカ・メロンの収穫を終えた畝。
「何も植える予定が