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動画【パラドックス#31】志願者のパラドックス!

古代ギリシャ時代から現在に至る多種多彩な「パラドックス」を解説する【パラドックス】シリーズを、YouTube チャンネル「高橋昌一郎」で開始した。お楽しみいただけたら幸い!

第31回「志願者のパラドックス!」

一定数の「志願者」が全体の利益になるように行動しなければ、全体の利益が消滅する、あるいは全員が何らかの被害を受けるような状況は「志願者のパラドックス」と呼ばれる。

最もよく知られているのは「救命ボート」の例だろう。船が沈没しようとしているとき、定員5人の救命ボートに6人が乗ろうとしたとする。無理に6 人が乗るとボートが沈んで全員が溺れてしまう。6人のうち、5人が助かるためには、誰か1人が乗船を諦めなければならない。海にはサメがいて,1人か2人がボートにつかまって交代で立ち泳ぎするような作戦はとれないものとする。

このような「究極の選択」では、「集団の合理性」と「個人の合理性」が衝突し、ジレンマ(板 挟みの状態)に陥ってしまう。集団の合理性を考えたとき、多数の人間が助かる選択は合理的だ。しかし、犠牲となる個人の立場で考えると合理的とはいえない。志願者のパラドックスとは、このように集団の合理性と個 人の合理性が一致しない状況を指す。

さて、実際に定員5人の救命ボートに6人が乗ろうとする状況に陥ったとき、あなたはどうするだろうか?

高橋昌一郎(監修)『パラドックス大図鑑』ニュートンプレス、pp. 76-77.

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