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動画【パラドックス#32】腐ったリンゴのパラドックス!

古代ギリシャ時代から現在に至る多種多彩な「パラドックス」を解説する【パラドックス】シリーズを、YouTube チャンネル「高橋昌一郎」で開始した。お楽しみいただけたら幸い!

第32回「腐ったリンゴのパラドックス!」

集団の人数が多ければ多いほど、その中に他者と協調しない裏切り者がいる可能性は高くなる。社会心理学における「腐ったリンゴ仮説」によれば、箱の中の腐ったリンゴが周囲のリンゴを腐らせていくように、裏切り者の影 響によって周囲の人間も裏切り者になってし まう可能性が高くなる。

コロナ禍で、マスクやハンドソープを求めて薬局などに人々が殺到し、買い占められてしまったのもこの例である。皆が座って見ているパレードを誰かが立ち上がって見始めたら、その後方や周囲の人々も立ち上がり始める。また、複数人で「割り勘で食事をする」と決まっている際に、誰かが高い料理や酒を注文すると、他の人も高い料理や酒を注文するようになる。

「皆で渡れば怖くない」と信号を無視するような群集心理が生じて、やがて周囲に伝染していくわけである。さて、実際に複数の友人と「割り勘で食事をする」と決まっている際に、あなたはどの値段の料理と酒を注文するだろうか?

高橋昌一郎(監修)『パラドックス大図鑑』ニュートンプレス、pp. 78-79.

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