ヴィーガンなアスリートに安心してはいけない

最近ではヴィーガンであることで有名なスポーツ選手がいるようです。

陸上のカール・ルイス、ウルトラマラソンのレジェンド、スコット・ジュレク、そしてプロボクサーのティモシー・ブラッドリーなどなど。

カール・ルイスとスコット・ジュレクの名は知っていましたが、ボクサーにさえヴィーガンがいらしたとは知りませんでした。

こうしたアスリートたちがヴィーガンだと喧伝する意味は何なのでしょうか?

ヴィーガンなアスリートが素晴らしいパフォーマンスを発揮したとしても一般の人々が菜食主義の食事を取り入れただけで「健康になれる」、「運動能力に問題はおこらない」、あるいは「運動のみならず様々な分野で高いパフォーマンスを発揮できる」と考えるのはどうかという気がします。

私は少し前、「ベジタリアンの医学」という本を読んだのですが、ヴィーガンであれ、ベジタリアンであれ、栄養のバランスに無頓着であってはならないようです。「適切に準備された食事」を摂取することが大事だと。

そもそも一般の人々と世界記録を競うようなアスリートを横並びに考えていいものか?

アスリートは高パフォーマンスを出すために生活全体を非常に厳格にコントロールしていると思います。

睡眠、練習、メンタルトレーニング等々、普通の人にはついていないようなそれぞれの分野を専門とするトレーナーがいて、トレーナーの指示なりアドバイスに従っ日々の生活を送っているのではないでしょうか?

食事もしかり。

それこそ専門の栄養士がついて、ヴィーガンであっても必要な栄養素が取れるように様々なアプローチがなされた食生活を実践しているような気がしてなりません。

実際にそういったアプローチがなされているかどうか例示できないのが残念ですが、いずれにしても、アスリートがヴィーガンだからという理由で一般の人々もヴィーガンであることでスポーツにおいて素晴らしい成績を残したり、その他体を駆使する分野で素晴らしいパフォーマンスを発揮できる、と安直に考えてはいけないと思います。

先日、健康上の不調、精神的なストレスからヴィーガンであることをやめた女性の文章を読みました。

もしかしたら、自己流できちんとした知識なくヴィーガンであり続けることはこの女性のようになってしまう可能性もはらんでいるのかもしれません。

私も人ごとではなく、心と体の発するシグナルをキャッチして、ヴィーガンであり続けることを断念するようなことがないように気を配っていきたいと思います。

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