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バブルに生まれたかった26歳。ユーミンとドライブがエッセンス。

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マガジン

  • ニューヨーカーになりたかった女がついにニューヨークに行った話

    これはニューヨーカーになりたかった女がゼミの海外研修でついにニューヨーク行った際の旅行記である。

最近の記事

ビールが好きじゃなくなる夢を見た

自分の好きだったものを ある日突然好きじゃなくなる瞬間は、とっても怖いなあと思う。 私が誇りを持ってお送りしている〈好き〉のデパートが、 私の看板そのものの、アイデンティティのようなものが、 一個、また一個と崩れ落ちちゃうのが怖い。 「私はこれが好きなんです!」と、好きなものをアクセサリーにして、自分をめいっぱいキラキラにしてたのに。 あんなにご褒美だなって思っていた チョコレートやクッキーや甘いお菓子が苦手になったように。 好きな食べ物ランキング上位常連だった

    • 土砂降りだった次の日のからっと晴れた翌朝の空気が大好きだ。 乾ききっていないコンクリートとのにおいと、お日様のあったかいにおいのまじりけ。 彩度100パーセントの空に吹き抜ける涼しい風。 この絶妙なアンバランスが、なんだかワクワクする。

      • ラ・ラ・ランドに窒息させられた日

        話題の『ラ・ラ・ランド』を見た。それも初日に。 予告CMを見て、「私の大好きな世界が詰まってる!!!」とテレビを抱きしめたくなるほど興奮したので、見に行かないという選択肢がなかった。 2時間ずっと気を張りつめていないといけないのが苦手という理由で映画(とくに洋画)はほとんど見ないのだが、そんな私が公開前から「5回は見よう」と思える原動力は、「ミュージカル」ただ1つである。 わくわくと高揚感に満ち溢れたまま、席に着く。みなとみらいのそこは、重厚感たっぷりのシアターで、本当にミ

        • それでもやっぱりピンクが好きな話

          今、私は目の前の人が持っている、ショッキングピンクの鞄に、心を奪われている。 ピンク、特にショッキングピンクを見てしまうと、いつもこうだ。何故だか、「ピンク」ってのは、私の脳にドーパミンを放出させるような、そんな威力を持っているのだ。 江國香織の『とるにたらないものもの』にも、「ピンク」に関するエッセイがある。普段身につけるわけではないのに、どういうわけかピンクに惹かれてしまう、彼女はそう言った。 だって女の子だもん♡ピンクが好きに決まってる♡ なんて、柄にも無くて冗談

        ビールが好きじゃなくなる夢を見た

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        • ラ・ラ・ランドに窒息させられた日

        • それでもやっぱりピンクが好きな話

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        • ニューヨーカーになりたかった女がついにニューヨークに行った話
          2本

        記事

          キャリーケースを引いた女神

          天気がとても良い。 温度も、湿度も、全てが丁度良い。 こんな日はなかなか巡り会えるわけではない。そしてこの天気の〔感じ〕が一番好きだ。 夏が近づく高まりと、春の爽やかな風とをどちらも味わえる。 あまりの開放感に、なんだかとても幸せな気分になって、無償に泣きたくなる。最高すぎて泣きたくなるって、何だよって感じだけれども。 こんな日は、お気に入りの服を着て、一番好きな香水を纏って、最後に気合いの口紅を。夏を感じるメロンフラペチーノを片手に、柄にもなくaikoとかを聴いちゃう

          キャリーケースを引いた女神

          夕暮れのパラダイストロピカルティー

          今、ロイホでご飯を食べている。 ファミレスの中では断トツでロイヤルホスト派。 ロイホって、ちょっと高級なファミレスな気がするから。 名前に「ロイヤル」を背負っているだけあって、高貴なイメージがある。 都会のロイホはもっと好きだ。 都会の喧騒の中にある、静かな隠れ家のような。 扉を開けると一気に時間の流れがゆっくりになるような。 そんな感覚を味わうことができる。 幼少期、母はよく私をロイホに連れてきた。 仙台で、少しでも都会気分を味わいたかったのだと思う。なんたってあの都

          夕暮れのパラダイストロピカルティー

          宇多田ヒカルと都会とビルと

          都会で聴く、宇多田ヒカルが好きだ。 もっと言えば、ビルがたくさんある中で聴く、ファーストアルバム『First Love』が好きだ。 トラック・リスト 1. Automatic -Album Edit- 2. Movin’on without you 3. In My Room 4. First Love 5. 甘いワナ ~Paint It, Black 6. time will tell 7. Never Let Go 8. B&C -Album Edit- 9. Ano

          宇多田ヒカルと都会とビルと

          『とるにたらないもの』

          また春が顔を見せている。少しこちらの様子を窺ったかと思えば数日姿を見せなくなったり、かと思えば気まぐれにまたやってくる。春というのは勝手だ。 私にとってこの春は人生を左右する大切な春と言っても良いだろう。将来の自分への投資なんだか知らないが、墓石のようなスーツを身にまとい、海苔のような前髪と、砂のような薄い顔で都会を歩いている。 個性をシャットダウンされた私はすっかりふてくされてしまって、《就活》という相手に対して、少し天の邪鬼な態度を取ってしまっているようだ。 私の性

          『とるにたらないもの』

          43年後の『ジャコビニ彗星の日』

          2015年10月9日ー あんなに暑苦しく、セミたちが喧しい夏も終わり、季節はすっかり秋。銀杏並木が黄色く色づき、夜の冷たさはどこか我々の心をきゅうーっと締め付け切なさを植え付ける。 この切ない空気感、私が一年で最も好きな季節である。こんな秋の空気にはユーミンがぴったりだ。ユーミンの歌は季節モノが多く、四季ごとにユーミンの曲を集めたベストアルバム(『SEASONS COLORS』 )が存在するくらいである。 珍しく早起きをし、窓を開けながらひんやりとした外の空気を存分に味わっ

          43年後の『ジャコビニ彗星の日』

          ニューヨーカーになりたかった女がついにニューヨークに行った話②

          前回の更新『ニューヨーカーになりたかった女がついにニューヨークに行った話①』から1週間が経った。有難いことに反響も大きく、私のドタバタ具合が皆さんにもよく伝わったようで何よりである。さて、第2回目。ついにニューヨークの旅が本格スタートする。 《9月9日(現地時間)》 金縛りになり早朝5時半に目覚めた私は(前回参照)、ジムでシャワーを済ませ、これから始まるニューヨークの生活へ胸を高鳴らせながら、早々に身支度を終えた。ちなみに、私は「朝といえばZIPかめざましテレビ」人間のため

          ニューヨーカーになりたかった女がついにニューヨークに行った話②

          ニューヨーカーになりたかった女がついにニューヨークに行った話①

          久々すぎるnoteの更新。もうあまり利用するつもりは無かったが、今回のニューヨーク旅行で感じたことを数年後の自分のために留めておきたくなったので筆を執ることにした。(Facebookだとお堅すぎてしまうのだ) タイトルにも触れた通り、この度9月8日~16日まで、私が所属するゼミの海外フィールドワークとして7泊9日のニューヨーク研修へ行ってきた。 私のゼミは演劇の研究を専門としているため、本番ブロードウェイの舞台に触れて勉強してこよう!という目的である。 「私ニューヨーカー

          ニューヨーカーになりたかった女がついにニューヨークに行った話①