【メディアの罪】医療費❌医者不審❌マイナンバーカード

医者は儲けを出すために手術するんでしょ?

白い巨塔は今も日本医療の実態なんでしょ?

いやいや、そんなことはないですよ。

日本の平均受診数は年に12.5回だそう。イギリスは5回、アメリカは2回、先進国平均は6.6回。

様々な方々と「保険証を廃止して、マイナンバーカードで置換する政策」の是非について話をした。もちろん、反対が多い。

しかし、その理由が驚きだ。

「受診したが、その医師の診断が信用できない。だから、別の医者にかかって、検査も全てやり直してもらって、同じ診断ならば前の医者に戻りたい。」と答える人が案外多かった。

え?

結果が良くても、悪くても、結局複数の病院を受診するの?

そりゃぁ、いかんでしょ!

正にこの重複受診が医療費の無駄であり、どちらでも薬を処方されると飲み合わせが有害であったり、似た薬で名前が違うだけだから倍の量の薬を飲んでしまうなどの危険がある。

マイナンバーと保険証を紐づける当初の目的は、正にこの重複診療を防ぐためにある。しかし、肝心のこの主題はそっちのけでマイナンバーカード導入が一人歩きしている。

日本全国で共通の電子カルテを導入し、クラウドで全てを見れるようにするなどの、重複診療を阻止する措置は確かに必要だと思う。(日本の民間カルテ会社でも各国の国営クラウド電子カルテでも、このようなシステムは既に存在している。)

しかし、複数の病院で診察を受けたいと思ってしまうのは何故だろう?

このような医者不審は前々からあったのだろうか?

様々な方々と話していると、白い巨塔やドクターXなどの様々な医療番組が医療現場の真実だと信じている人が結構多いような印象を受けた。週刊誌にも色々書いてあるそう。

しかし、白い巨塔のようなシステムは等の昔に崩壊している。

新卒医師はマッチングで様々な病院で2年間の初期研修を受ける今、昔の白い巨塔は崩壊している。

誤診は稀にあるかもしれないが、ほとんど無い。ほとんどないから、話題性があり、ニュースにもなる。

殺人事件と比較してみよう。買い物をするくらいの頻度で殺人事件が起きていれば、話題性がなくなり、ニュースで取り上げる意味が薄くなる。医療事故や誤診も似たようなものだ。

そうそう起きないから、ドラマで取り上げると視聴率が上がり、ニュースでも話題性がある。(医学系の学会のような医療主体の番組では、医療関係者以外には楽しめないから、どこの職場でもありそうな人間関係のドロドロを病院を背景に描き出すことで視聴率を稼いでいるのかもしれない。)

このような殆どの人が遭遇しない稀な事象を大々的に取り上げて医療現場の日常として描き、信者を増やしてしまった日本のメディアも医療費増加の原因の一つではないだろうか?

逆に言うと、絶大な影響力のあるメディアだからこそ、過去のドラマの影響を覆すこともできるのではないだろうか?

いやいや、日本人は心配性だから、これは国民性でどうしようもないと思う方もいるかもしれない。

本当にそうだろうか?

福島第一原発事故後は「風評被害」という言葉を積極的に用いて、今や産地を選ぶのは良くない空気が漂う社会を作り上げたのもメディアだ。

GoToの時期には旅行を斡旋し、医療崩壊した頃に再び「コロナヤバい」と報道することで経済を回し、感染予防を操作しているのもメディアの力ではないだろうか?

これができるのであれば、医者不審が根深く根付いてしまったこの国に、重複診療の恐ろしさを植え付けることも可能ではないだろうか?

それをしないのは何故だろう?

ちなみに、私は保険証を廃止することにも反対だし、マイナンバーカードと保険証を紐付けすることにも反対だ。その理由は医療の匿名性が奪われてしまうから。(保険自体は国からの保険料が病院に支払われるまでの間病院が潰れないように医療費の赤字を補填している。)

保険証は肌身離さず持ち歩く。財布を落として、マイナンバーカードごと盗まれたとしよう。盗んだ人は現金やカードだけで満足してくれるだろうか? 保険証とマイナンバーの紐付けだけならまだしも、マイナンバーで置き換えてしまうというのは危険だと思う。

なので、マイナンバーが印字されていない紐付け方法でない限り、マイナンバーカードを悪用されるリスクがある。マイナンバーを守るシステムが足りない今の日本では保険証を廃止してマイナンバーに置き換えてしまうことは避けた方が安全ではないだろうか?

しかし、重複診療などは防いで、あれば緊急時の対応で分かるシステムは非常に重要だと思う。ここが難しい。

しかし、マイナンバーで重複診療を防げるのであれば、保険証番号でこれを防ぐ方法は作れるのではないだろうか?

今、この重複診療を防ぐシステムがない中でマイナンバーカードを保険証代わりにしたところで、有用性はないだろう。

くどいよだが、もう一度述べる。急がれるのは重複診療の防止と透明化であって、目的はマイナンバーカードの普及ではない。マイナンバーはあくまで手段。

医療の安全性を担保しながら、マイナンバーカードを医療に導入できるのであればそれも良いかもしれないが、それができるシステムを作らずしてただただマイナンバーカードを斡旋するのはただただもっともらしい無駄を斡旋しているのと同じではないだろうか。

2022年だけで、マイナンバーカードのために3兆円つぎ込まれた。

もう何年マイナンバーに費用をつぎ込んでる?

この先いくら注ぎ込み続ける?

今一度、メディアにも病院にも重複診療防止措置に重点を置くことをお願いしたい。

そして、無駄の排除が重要なのだから、天下りや癒着などの無駄な大金の流出を排除することにこそ注力していただきたい。

無駄の削減こそがマイナンバーカードの目的というわけなのだから、

医療などの全国民の必要経費の削減は主旨からズレている。

医療が全国民の必要経費ということに異論がある方もいるけれども、出産後の赤ちゃんは様々な感染症にかかる。幼児期も小児期も、感染や怪我で元気な子供達にもある程度の医療が必要だろう。少子化が結局は少子高齢化の元凶である以上、皆保険の維持は少子化対策にもなっており、長期的に医療を締め付けることは日本の少子高齢化問題を助長する。加えて、皆が歳を重ねる。若者の中には今裕福で老後の自分が困ることなどあり得ないと思っている人もいるかもしれない。しかし、いずれにせよいずれは医療が必要になる。全国民が医療と全く無関係に生涯を終えることはない。

医療は日本が存続し、発展を続けるための必要経費だろう。

そして、メディアは強い!

今一度力を貸して欲しい。

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