抗がん剤の時食べたくなる物

不思議なことに、普段は食べないし、好きってわけでもない食べ物でも、骨髄移植(造血幹細胞移植)後、やけに食べたくなった食べ物トップ3。

トップスリーはこの3つ。
では、三位から一位までを公開〜🎶

第三位あんこ

正直、生涯でも数えるほどしか食べたことがなかった和菓子。おはぎ、苺大福、豆大福は「それ知ってる!」と喜ぶ次元で、あんまり接する機会が多くなかった。

しかし、移植後の回復期、どうしてもあんこがピンポイントで食べたくなった。それも、一回とかではなく、なんか「アンコ食べたい症候群」を発症したかのように、もう本当にしょっちゅうアンコが食べたくなった。

市販の物は工場内で小麦を使っていたり、ちょっと私には甘すぎた時もあったので、母に小豆を茹でてもらったりした。

いや〜、本当、自分でもなんで今までの人生でそこまで接触が多くなかったアンコこれほどまでに食べたい衝動に駆られたのか…… ビックリ。

何かしら、身体が求めていた栄養素が入っているのだろう。

第二位アイス


一位と迷うくらい、本当に食べたくなったのが、アイスクリーム。

特に、マカデミアナッツアイスクリームがやけに食べたくなった。(移植後は免疫力が弱いので、ナッツは🈲……😭)

アイスはわりと好きだけれども、毎日食べるほどではない。なのに、抗がん剤±放射線の前処置で骨髄移植(造血幹細胞移植)をした後は、連日でもバニラアイスベースのアイスクリームが食べたくなった。

不思議なことに、元々があんまりバニラ好きではなくて、チョコやココナッツなど、別の味の方が好きだった。加えて、バニラベースのアイスクリームよりも、シャーベット等のさっぱり系が元々の好みだったから、バニラベースの物を食べたいと感じるのは、新鮮な感覚だった。

食べたくなったとはいえ、アイスには大腸菌等がいるという偏見から、控えていた。(実は、密閉容器のアイスクリームは安全らしいと聞き、仰天🤯)


第一位プリン🍮


プリンはね~、毎日でも食べられた。

本当に中毒かと怖くなるくらいに、もう「プリン食べたい症候群」は重症化した。

冷凍プリンを箱でオーダーして、家族で毎日のように食べたこともある。

ハロウィンくらいか? 誕生日くらいか? カボチャの中がプリンで埋め尽くされている、大ぶり(日本で大きいサイズのカボチャ、アメリカのハロウィンならば、中小サイズくらい)のカボチャにプリンが詰まったカボチャプリンを、ホールケーキのように豪快に切り分けて食べたこともあった。

病院食のデザートはいつも残していたが、プリンだけは100%完食したんじゃないかな?

本当、毎日のように「プリン買ってきた?」って聞いていたと思う😅

((ただ、西洋のプディングは甘いのもだけど、あんまり食べたいとは思わなかったし、特に好きってわけでもなかった。日本のあのプリンがどうしても連日のように食べたくなったんだよなぁ。))

特別賞


治療の合間の投薬中の副作用や投薬後の細胞傷害の時期以外の時に、無性に辛いものが食べたくなった。

ただただ豆板醤が食べたくてしょうがなくて、白米に豆板醤だけをかけて、他は残したのに白米の豆板醤がけを食べたこともあった。

あと、とっても不思議でカラムーチョがピンポイントで食べたくなったね。他のポテチや他の辛いお菓子ではなく、「カラムーチョが食べたい!」というとてつもない欲求が出たんだよね。

まぁ、そういうことで、母になんて言って説得したんだろう? 豆板醤はただ辛い味噌なので、そんなに説得に苦労しないことだろう。(それでも、色々理由を述べて、何故豆板醤が病院で必要かは、母に説いた記憶はある。)

しかし、元々ジャンクフードが基本的にはゼロの家庭環境において、ポテチを入院中に買ってもらいたいというのは、やっぱりハードルが上がる。

当時体重が落ちていたし、食欲もあまりなかった。だから、この辺を説得材料に使ったことだろう。あれ? でも、母は病院から遠方に住んでおり、抗がん剤投薬周辺の一番副作用が大変な時期だけ病室に泊まり込んでくれていた。郵送でもしてもらった?? どうやって、私の元に豆板醤とカラムーチョが届いたのだろう?? (もしかしたら、「次回の投薬の時に持って来て」とお願いした可能性はあるかもしれない。)

骨髄移植中の食欲と飲食


ちなみに、移植中の無菌食&粘膜障害でぶっちゃけ毎日腹痛(胃)、下痢と腹痛、嘔吐オンパレードだった時期は、食欲はなかった。

水を口に含んだだけでも、胃が痛み、飲食が流石に無理だった時期がある。それでも、腸は1週間絶食しただけで、絨毛が萎縮して、ものの無惨な見た目になる。すると、そこから回復するには時間もかかる。だから、どんなに辛くても、何かしらは口に含むようにはしていた。途中、口に含んでペッて出すだけでも、あまりに腹痛が酷かった時には、二三日水も一切飲まない完全な絶飲食の日もあった。

それでも、吐く度に涙を堪えて歯磨きをして、その流石に一切何も口にするのが無理な数日が過ぎたら、水は一口でも飲むように心がけていた。

なので、「食べたい」という欲求が生まれはしなかった。それでも、やっぱり食べれる人は回復が速い。だから、食べるよりも多く嘔吐するとかではない限り、高カロリー飲料やベビーフードを飲食しようと努めた。

あとは、以前外科のレクチャーの時に腸の病理組織の写真を見せられて、「一週間の絶食だけで、これほぼまでに絨毛のアトロフィーが起きる」と教授が説いたのは記憶に新しい。今でも、その写真を絵に書けるほど鮮明に覚えている。(人工呼吸器装着中に一時期絶食、ただし内服薬だけはNGチューブから極少量の水に説いて入れてもらっていた時期がある。そうそう、イレウスの時には、イレウス管を開放していたっけね。当時、可能な限り、栄養は点滴ではなくNGチューブから、口から行けるようになったら、なるべく口からと口酸っぱく何度も何度も言われた理由が、その瞬間に明白となった。まさに医学部は自分の闘病の背景の様々な病態や原理、治療や行動の理由を理解するのに最高だった。)その病理組織を見て以来、その外科医は極力絶食はせず、何かの形で口に何か入れるような方針になったそう。何故ならば、口に付着した少数の食材の分子ですら、時間をかけて腸に届くだけでも、心なしかアトロフィーを遅延ないし食い止めできる可能性も否定できないかもしれないから。(文が長くて分かりづらい💦和訳なので、許してちょ)

要は、少しでも可能性があるならば、どんな些細な努力も惜しまないということ。これが私の心の髄までズーンと響いた。

なので、私はどんなに辛くても、自分に可能でさえあり、それが逆に危険でさえなければ、とにかくどんな微量でも経口摂取に努める姿勢になった。(食事に限らず、何事も全力で最善を求めたい性格😆。)

この辺は、もう執念だよね。

「何がなんでも生きてやる」
(飢餓状態の狼のような目をギラギラ光らせて、牙を剥いてガルルルル〜と周囲を威嚇するくらいに必死に、とにかく何がなんでも、骨皮筋右衛門……いや、骨もスカスカ、皮もボロボロになっていても……とにかく、「生」というものにしがみつこうと必死。)

ある週末の回診で(この国の移植科は毎日総回診があり、病棟のスタッフ全員で毎朝患者を全員回った。これは、当直体制でも毎朝行われる。)、
ある週末の回診で、私は教授に「ベビーフードしか食べれずとも、毎食2瓶食べる」という意気込みを、胸を張って伝えた。

そのイキった時の雰囲気と言動から、高カロリー輸液はオフになり、後は経口での飲食での栄養摂取のみとなった。

自分でも、実は一日一瓶食べ切れていなかったことには気が付かなんだ……😅。

後で、母に「あんた1食2瓶なんて食べれてないじゃん。一日一瓶食べれたの、今日が初めてじゃない?」って言われた時まで、本当に自分の食事量を把握できていなかった。気持ち的には、毎食二瓶食べていた😅……

しかも、移植後2ヶ月頃でも、ちょっとのことで、急に吐いてたので、吸収されたのは、どれくらいだったのだろうか。この辺は、あんまり突っ込まないで😅😆💦。

体重は移植後一時的に増加して、その後連日減少していってしまった……😅

意気込みは、「食べてやるぞ~」だったのだよ。意気込みは……

まぁ、この時期は「食べたい欲」というよりも、「食べる力は生きる力」と自分に言い聞かせながら、栄養摂取の義務感から、ベビーフードばかり食べていた。

ベビーフードの利点は、ペーストだから食べやすい点だった。もう一つは、滅菌加工されているから、無菌食という利点もある。加えて、赤ちゃんがそれだけでも生存できるような栄養バランスで作られているから、小さな瓶一個食べるだけで、完全食を食べている点。加えて、ブランドを選べば、有機食材のベビーフードもあるので、移植後の健康志向が特に強い時期に持って来いだ。

味は…… 味はね、パスタの塩抜きって感じ。なれると、野菜などの素材の味は美味しく感じられると思う。

一推しはHIPPのベビーフード。野菜や肉、魚なども入っており、パスタソースやグラタン風の味だし、栄養バランスが良い。その上、瓶に入っているので、プラスチックから色々染み出しておらず、マイクロプラスチックの発がん性も気にしなくても大丈夫なのだ😍👍✨。

HIPP万歳\(^o^)/
(hip hip hooray 🎶🤣🤣🤣)

日本国内メーカーの一推しは和光堂。素材の味が良く、下味なども自然で美味しい。

キューピーはどれもマヨネーズの味しかせず、私は無理だったね…… 日本にマヨネーズ好きが多いのは、ベビーフードを食べていた時期にコンディショニングされた人も多いと推測する。(タバコ会社は昔子供のおもちゃにブランドを印字していた。将来幼児期にタバコのおもちゃで遊んだ子供達が喫煙者になった時には、無意識に遊んだおもちゃに印字されていたブランドのタバコを購入するという心理学の研究発表もある。)

ちなみに、ベビーフードに限らず、米ベースの方が、個人的には吐く確率が低いように感じた。なので、米ベースのベビーフードや汁少なめの自炊食、地震の時用のインスタントわかめご飯などはオススメ。

自分では気が付かなかったが、味覚障害などもある時期。正直、味は何を食べても、きっとそんなに味が分からなかったことだろう。

生まれて初めて、日本のコンビニの白米のオニギリを食べた時には、「これ酢飯だよ」と母に残りを食べてもらった。母は、「酸っぱくないよ」と言っていたが、本気で「お母さんの舌、あんまり味感じないんじゃない?」と言ったと思う😅。

それまで、病院食で白米を食べたことがなかったので、米を味覚障害下で食べると酸っぱく感じることがあるということを知らなかった🤣。

苦笑…… 先ずは、自分を信じて胸を張る、大変結構じゃないか😅。時と場合によっては、良いことだろう。(自分の弁解のために言い添えると、ガス漏れの時に私の鼻が周囲よりも効いて、いち早く危機を察知して脱したことも複数回ある。元々、周囲よりも色々な感覚が鋭かった。だから、この時も自分の感覚が鋭いから、他の人には感じない味まで察知しているのだと信じて疑わなかった😅。)

まぁ、抗がん剤治療中、治療後、移植周辺は消耗も激しく、体力や食欲も無いことが多い。

食べれる物は、なんでも良いからとにかく口から摂取することを意識しよう😉

無理して、逆に危険がないようにだけ、ご注意を!

今を大切に生きよう!


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