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【2024年3月】最近読んだ本のご紹介

最近読んだ本をいくつかまとめてご紹介します。

今回は3冊をピックアップしました。どれも非常に学びに満ちた本ですが、特に「世界史の構造」は歴史的、地理的な観点から世界を見る新しい方法を提案してくれています。この本については個別に詳しく取り上げる予定ですので、お楽しみにしていてください😁


📖柄谷行人『世界史の構造』岩波現代文庫

2024年、最初の本のご紹介は、柄谷行人氏の主著の一つ『世界史の構造』です。昨年、柄谷氏の『遊動論 柳田国男と山人』を読んで深い見識に触れました。彼が「哲学のノーベル賞」と称されるバーグルエン賞を受賞された理由が、この本を読んで少し分かった気がします。

世界の歴史を「交換様式」から説明するその説得力はとにかく圧巻です。世界史の教科書はすべてこの考え方をベースに作り直した方が良いと思うほど、世界の見え方が変わります。(教科書は国家の都合が入るので難しいと思いますが・・・)歴史を学んでも、つい別の世界を学んでいるような感覚に陥りますが、今現在を歴史のつながりの先端として捉えることができます。そして、なぜ日本が今の状況に至っているのかも、より納得感が持てました。

本の中で、「抑圧された遊動性への回帰」という表現がありました。現在起こっていることとして、一律の価値観に基づいた制約のあるキャリアから、会社を辞めて自由な生活を求める動きがあり、そのために芸術や精神、宗教を再評価する傾向があります。アートやヨガ、瞑想が注目を集めるのも、時代の要請かもしれません。

さて、この本を読んで、私たちは遊動性を取り戻すために何をすべきか、また遊動性を維持するために何が必要か、新たな問いが湧きました。

📖孫泰蔵『冒険の書 AI時代のアンラーニング』日経BP

読書会で取り扱う候補本として浮上した本書。本屋に平積みにされているのは見ており、有名な経営者の人が書いた本ぐらいの認識であまり気にしてはいなかったのですが、せっかくなので購入して読んでみることにしました。まず目次や参考文献を見ると、イヴァン・イリイチ、荘子、贈与、環世界など、これまで自分が読んで学びが深かった本や偉人がたくさん出ていたので、期待が一気に膨らみ読むのが楽しみになりました。

早速読んでみると、「冒険の書」というタイトルは、著者の孫泰蔵氏の「知的冒険をまとめた本」の意味合いが強いことがわかりました。その探究のプロセスが本になっているので、問いを持った探究とはここまで多くの人や本を参照し、知識を蓄積していく必要があるのかと素直に刺激を受けました。

本書での探究テーマは「教育」。副題にあるように、「アンラーニング」の必要性を熱く説いています。また、「小学校や中学校もやめしまえばいい」という思い切った主張も個人的に好きです。社会を変えようとする情熱と古典に忠実に立ち戻る探究のバランスが絶妙に面白いと感じました。

個人的には、学びが好きな人が読んだら、「やっぱり学びって面白いよね」と素直に感じられる本という印象です。あと推薦書一覧はとても良質な本が並んでいて、読んだ本もたくさんあって嬉しかったし、刺激を受けて何冊か購入してしまいました。

📖アンディ・プディコム『頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる』辰巳出版

主催する自然の中でのリトリートを企画している中で、参考になるかなと思って手に取った本書。まさか本で瞑想をここまで理解できるとは!この本のおかげで瞑想がぐっと身近になりました。

「どうなったら瞑想って言えるのだろう?」というのがずっと頭にありましたが、その疑問がクリアになり、瞑想をより具体的にイメージすることができるようになりました。さすがこの著者が瞑想を世に広めるために僧をやめただけのことはありますね。

この本を読んでからしっかりと毎日の瞑想を続けています。瞑想って何がいいの?どうやったらいいの?と感じている方、おすすめです。

読んだ本はこのようにジャンル問わずどんどん紹介していきます📚

読んだ本はインスタでタイムリーに紹介しているので、もし興味ある方はぜひフォローしてください😁

〈instagram〉
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