190204_読書メモ_サマリー

【#読書メモ】モチベーション3.0

モチベーションを体系的に理解できる良書。モチベーショはシチュエーションによって源泉を変えるべきなのかなと思った本。


【特に気になった言葉まとめ】

【目次】
第1部 新しいオペレーティング・システム
  ・第1章 〈モチベーション2・0〉の盛衰
  ・第2章 アメとムチが(たいてい)うまくいかない7つの理由
  ・第2章の補章 アメとムチがうまくいく特殊な状況
  ・第3章 タイプIとタイプX
第2部 〈モチベーション3・0〉3つの要素
  ・第4章 自律性〈オートノミー〉
  ・第5章 マスタリー(熟達)
  ・第6章 目的
第3部 タイプIのツールキット
【著者プロフィール】
ダニエル・ピンク 著、 大前研一 訳
1964 年生まれ。イェール大学ロースクールで法学博士号取得。経済変革やビジネス戦略についての講義を行うかたわら、「ワシントン・ポスト」「ニューヨーク・タイムズ」などに寄稿。


【特に気になった言葉①】

コンピュータ同様、社会にも、次のような人を動かすための“基本ソフト( OS )”がある。
・モチベーション1.0:生存を目的とする人類最初のOS。
・モチベーション2.0:アメとムチ=信賞必罰に基づく、与えられた動機づけに基づくOS。
・モチベーション3.0:自らの「やる気!」に基づくOS。

モチベーション3.0が良さそうだけど、「1分間リーダーシップ」のようにシチュエーションによって、必要なOSは変わるのかなと思った箇所。個人的な経験でいうと学習する習慣は、モチベーション2.0のテストで”〇〇点とったらお小遣い増える”があったからこそ、その先でお小遣いを気にせずに学びを楽しめるフェーズに入れた気がする。はじめるきっかけはモチベーション2.0で、続けるためには3.0に移行する流れがいいのかなと思ったポイント。


【特に気になった言葉②】

モチベーション3.0 のカギとなるのは、次の3 つである。
自律性:自律性は、個人のパフォーマンスや姿勢に強い影響を与える。仕事のやり方などを自分で決め、自由に仕事ができると、生産性が上がり、会社への忠誠心も高まる。
マスタリー(熟達):複雑な問題を解決するには、探究心と、新たな解決策を試そうとする積極的な意志が必要である。積極的関与だけがマスタリー、すなわち物事に熟達することを可能にする。
目的:高邁な目的のために働く時、人の生産性、そして満足度は高まる。ゆえに企業は、まず目的を掲げ、利益を目的達成の方法、または副産物と見なすべきである。

うん。この3つ(自律性=能動的、熟達=継続性、目的=方向把握)が揃っていたらモチベーションは最強だなと思う。


【特に気になった言葉③】

●トムズ・シューズという米国の会社は、キャンバス地を用いたフラットシューズを販売し、誰かが靴を1 足購入するたびに、同社は発展途上国の子供たちに新しい靴を1 足贈っている。同社はウェブサイトで、「慈善の精神が根底にある営利目的の企業」と自社を説明している。このように、モチベーション3 . 0 は利益を否定しないが、「目的の最大化」も重視する。

内発的抱負(他人の人生の向上に手を貸し、自らも学び成長したい)、つまり「目的志向型の目標」を持つ者もいた。この学生たちが卒業して、現実の世界へと羽ばたいてから1、2 年後に、その足取りを追った。

●学生時代に目的志向型の目標を持ち、それを成し遂げつつある者は、大学時代よりも大きな満足感と幸福感を抱いていた。これは驚くには当たらない。自分にとって意義のある目標を達成しつつあるのだから。

●だが、利益志向型の目標を抱いていた者は、富を蓄積するなどの目標を達成したにもかかわらず、以前よりも幸せになっている様子はなかった。この結果は注目に値する。ある目標(この場合は、利益志向型の目標)を達成しても、幸福に影響を与えないのだ。

満足感を得るためには目標設定だけでは十分ではない。正しい目標の設定が必要だということ を理解できなければ、良識ある人でも自滅の道をたどる恐れがある。

書籍「幸せな人は「お金」と「働く」を知っている」で、「人生を生きる目的は「幸せ」になることであって、その目的を果たすための手段の一つとして「お金」が存在するだけなのです。」と書かれています。利益志向型目的志向型の話にも重なるなと思ったポイント。お金は人生のKPIであるけれどKGIではない。


おわりにつぶやき

外的要因でなく内的要因でモチベーションをコントロール出来る人でありたいなと。




【その他に気になった言葉】

アマビルはこれを、創造性に関する「内発的動機づけの法則」と呼び、「内発的動機づけは創造性につながり、外発的な動機づけは創造性を奪う」と主張した。
現代の職場では、社員の関与の欠如とマスタリーへの無関心が目立つ。ギャラップ社の調査によれば、米国では従業員の50%以上が仕事に積極的に関与していない。
「高い目標を掲げて達成する人が、不安や憂鬱に取りつかれる理由の1 つとして、良好な人間関係の欠如が挙げられる。金儲けや自分のことに精一杯で、愛情や思いやり、共感など、本当に大切なことにかける余裕が人生にないのだ」

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