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アーティストが、欧米のマーケットに挑むには?

アートの話ではないが、日本の組織だと義理や人情で意思決定がされがちだ。日系大手企業を見てわかるように…

基本的に外資系だと、「利益を出せるか、投資効果があるか」だと思う。利益を出せる人材と判断されれば、その人材に多額の報酬が支払われる。

外資企業で、CEOに就任した場合は多額の報酬報酬が支払われる。責任と引き換えに。日本とは、桁違いの報酬だ。

日系企業のように、年功序列ではなく、結果を出せるか意思決定が行われる。感情では動かない非常にドライだ。だがもしかしたら、評価の仕組みは日本より正しいのかもしれない。

徒然と一見タイトルと関係のない話を書きました。ここで、この記事のタイトル「アーティストが、欧米のマーケットに挑むには?」という本題に戻ります。

私はアーティストが欧米に挑むという事は、西欧の価値観を受け入れ、クライアントやギャラリーに「利益を出せるか(価値があるか)」論理的に示す必要を感じている。

日本と違い、おそらく感情のみでは動かない。そのため、いくつかの事実を客観的に示し、「なぜ〜なのか?」を説明していかねばと思う。

ちなみに、ビジネスにおいてドライな面もあるが、欧米の方が豊かな感受性がないわけでは全くない。むしろ、洞察力に優れている。肩書きではなく、作品で評価する、評価できる自信があるようにみえる。

欧米の方々は、自分の軸を確立しており、作品を純粋に判断する目利きがあるのではないかと思う。

日本は、有名だからという理由で判断する。己の審美眼を信じず流される。

欧米の方は、作品をまず純粋に評価する。己の審美眼を持っている方が多い。

だが、それでもビジネスには、私情を持ち込まないのだろう。きっと、心は痛む。苦しいけど、あくまでビジネスマン、経営者としてドライな面を持つことで全体を守り抜く責任があるのだ。

あくまで、ギャラリーもビジネスだ。全てのギャラリーではないが、投資マーケットと結びついた金融機関とも言える。

日本のアート業界は感情義理や人情で動く傾向を感じる。やや年功序列だ。

欧米のアート業界の場合は、感情では動かない。付き合いの長さでも動かない。

では一体どうすればいいいのだろうか?

私は、ならばシンプルに、利益(メリット)になるか、投資効果があるか、他とどう違うのか根拠を客観的に示せばいいと考えている。

欧米、特にニューヨークには世界中からアーティストが集まる。様々な人が集い多様性がある街ではあるが、人々の言語や育った環境が異なる。異なるバックグラウンドを持った人々が集まる中、様々な言語が飛び交う中では、意思疎通を図る事が難しい

だから、単に相手の言語に寄り添うのではなく、コミュニケーションを根本的に改善する必要があると思う。共通項は何か。国際的なコミュニケーションを取ることに必要な事は、語学力だけなのだろうか。

言語は異なれども、論理的思考は共通だ。おそらく、ロジックが共通言語となってくるのだろう。

そこさえおさえれば、安値で業者に買い叩かれずに、うまく切り抜け、業者間で競争させて時価総額、価値を上げるかなのだろう。

投資マーケット、土俵にのせたら、後は量のコントロール(需要と供給のバランスを整える)をし、突き抜けるのみ。

作品は論理的過ぎる必要はない。論理でガチガチな作品では人の心の奥深くまで、感動させられない。

作品は感性だ。もし誰かが作品を見たら、一瞬にして恋に落ちるような、圧倒的インパクト、パワーが理屈より必要なのだろう。

作品は感性勝負だ。計算だけでは乗り越えられない。思想、論理的思考だけでは足りないんだ。

ただ、欧米のアートマーケットにおいて、人を巻き込むには論理的思考を駆使する事が要になりそうだ。

圧倒的作品、世界観、相手に説明する論理的思考…現代アーティストとして突き抜ける事は難しい。

だが、心の奥底から湧き出る使命感を少しでも感じたなら、徹底的にやりぬき、どんなきっかけでも逃さず、欧米のマーケットに飛び込んでいく気概を見せなくてはと思う。

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