ジャーナリングで心を解放しよう：メンタルヘルスの新たなアプローチ

笠原彰　とちぎスポーツ医科学センター協力心理相談員　プロメンタルコーチ　作新学院大学教授

2024年1月16日 10:27

ジャーナリングとは、頭に浮かんだことを紙に書き出す行為です。内容は自由で、書きたいことなら何でも良いとされています。大切なのは、考えずに感情をそのまま表現することです。

ジャーナリングは「expressive writing（エクスプレッシブ・ライティング）」とも呼ばれ、この方法で感情を紙に書くことにより、ストレス軽減の効果があることが研究によって示されています。

ジャーナリングと日記の違いは、日記が出来事を整理し、時系列で記録するのに対し、ジャーナリングでは整理せずに感情を自由に書き出す点です。ジャーナリングでは、何も思い浮かばない時でも、そのことを書くことができます。

ジャーナリングの効果としては、ストレスや不安の解消、自己認識の向上、健康への好影響などがあります。

ジャーナリングを始めるために必要なのは、紙と筆記用具だけです。普段使い慣れたものが良く、必ずしも綺麗なノートやペンである必要はありません。テーマは自由に選び、感情をそのまま書き出すことが大切です。実践する時間帯も、朝や夜など個人の状況に合わせて選ぶことができます。

書く量や時間は自分で決め、書き終わったら、その日のうちに客観的に振り返ることが推奨されています。ネガティブな感情を書き出した場合は、書いたものを捨てても良いとされています。

ジャーナリングは、思い悩む人や不安を感じやすい人、集中力が続かない人、イライラしやすい人に特におすすめされています。

笠原彰心理学的分析

ジャーナリングは心理学的に見ても有効な方法です。自己反省や感情の整理に役立ち、ストレス管理や自己認識の向上に寄与します。書く行為は内省を促し、心の中の混乱を整理するのに役立ちます。また、感情を紙に書くことで、感情の認識と表現が容易になり、心理的負担を減らすことができます。ですから、ジャーナリングは心理的健康を維持し、自己理解を深めるための有効な手段と言えます。

笠原彰プロフィール：

作新学院大学メンタルトレーニング教授
とちぎスポーツ医科学センター協力心理相談員
プロメンタルコーチ
自己肯定感養成プロコーチ
ライフバランスアーティスト
健康運動指導士
メンタルヘルスファーストエイダー
メンタルヘルス運動指導員

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