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心の中のブレーキに気付く

手放せなくなってしまった

過去に、精神を壊してしまって、心を病んでしまったことがありました。その時に、僕は眠れなくなってしまったのです。

その当時の僕は、勤めていた会社から、抱えきれないほどの作業を押し付けられていました。本当にいつもいっぱいいっぱいで必死でした。休む暇とか寝る暇だとかありませんでした。そんな劣悪な環境なのに、僕の中では、どこか満足していたのでした。だから、その会社に何を言われても、しがみつくように、言うことを聞いていたのです。

仕事で成功したいと夢見ていた部分もあったんです。それなのに僕は、ずっと思うような結果を得ることが出来ませんでした。だから、自分自身でも休んでしまえば、ライバルたちに置いていかれてしまうと考えていたのです。

ただ、ある時会社から、「お前は寝ている暇なんかないんだぞ!」って、言われた時から、それが事実だと確信してしまったのです。休むと凄く自己嫌悪に陥るようになってしまったのでした。そして、いつしか眠れなくなってしまったという訳です。

そこで、一時の間、病院で処方された睡眠薬を飲んでいたのです。

それから、何故だか心が癒された後でも、睡眠薬が手放せなくなってしまったのでした。とっくに病は落ち着いているはずなのに。もう、休んでも大丈夫だって分かっているのに、睡眠薬がないと不安で仕方がないのでした。

何処にも異常がないのにです。

完全に、僕自身の弱さが原因としか言いようがありませんでした。

どれだけ、自分には必要ないと言い聞かせようしても、周りから辞めなさいと言われても、「もしも、今日が眠れなかったらどうしよう。」「また、自分がおかしくなってしまったらどうしよう。」という、不安が頭から離れないのです。

我慢させようとしても、それを上回るくらい自分の弱さが露わになってしまうのでした。だんだんと、自分を肯定することが出来なくなってしまいました。

気付くことで選ぶことが出来る

こうしたことを、僕のことを理解してくれている人に話したんです。

その人は、顔色変えずに一言だけ言いました。

「ただの執着だね。」

治らない不治の病くらいに思って苦しんでいたのは、僕が、ただ執着していたに過ぎないということだったのです。

ずっと、睡眠薬を手放さないといけないと思っていました。早く、僕は壊れた心を早く治して、健康な自分に戻らないといけないと思っていました。毎日、ちゃんと寝ないといけない。まともな人間にならないといけない。そう思い込み続けていたんです。

僕は気が付いたのです。

本当に手放さないといけなかったのは、睡眠薬を手放さないといけない思い込んでいた自分の心だったということでした。自分の弱さを捨てないといけないと思い込んでいた僕自身の心。普通に生活していたって、まともな人だって、眠れない夜を過ごすことだってあるのに、時には夜更かしすることだってあるのに、どうして僕は、毎日ちゃんと寝ないといけないと思っていたのかって。

手放さないといけないと、自分に言い聞かせていたのに、何よりも執着していたということ。

僕自身が執着していたことに気がつけたら、気持ちが随分と楽になることが出来たのです。

別に、睡眠薬を持っていたから、何だというのでしょうか。心が安定するのなら、持っていたって構わないものではないかって。別に、本当に眠れなくて苦しいのなら、使ったって悪いことなんかじゃないじゃないかって。

それから、あっという間に、僕は睡眠薬を手放すことが出来たのです。

僕はこう思うのです。

自分の中の執着に気がつくことで、そうした自分を受け入れることで、本当の意味での固執しているものに気がつくいことで、手放すという選択肢を持つことが出来るものではないかと。

心のブレーキ。そのことにまず気付くことが大切なのではないかと思うのです。

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今日も自分をご機嫌に。
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