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LOW
2019年8月15日 18:12
諦めようやめよう手強い君に何度もそう思いました合わないのかもしれないけれども理由じゃなくて 自分自身が必要としていました思うように事が進まずのんびり見える君にたまに焦りを感じたり焦らせてはいけないと声が聞こえてジレンマがまた生まれ私はまだ明るい未来を諦めたのではなくズルい自分が嫌になりました約束を守り通していてもズルいといつも思われ疑われ当然
2019年3月26日 17:03
作 LOWイラスト wildmonkey ぼくのうちは『とりや』という焼き鳥屋さんだ。『とりや』には、おじいちゃんが作った(ひでんのタレ)がある。油でギトギトになった茶色のつぼに入ったそのタレはすごい調味料だってママが言ってた。焼き鳥はもちろん、野菜炒めだってこれひとつでおいしくなるんだ。お客さんもみんな(ひでんのタレ)の大ファン。ごはんにかけたいから沢山かけ
2018年12月6日 14:13
こういうのには慣れている。必ず私はその場から浮いてしまうから。だから来たくなかったんだ。 呼び込みの声や誰かの話し声。ジャンルが入り乱れたミュージックがお店から流れてきてはまた流れていく。私はここよ、と甲高い笑い声が四方八方から飛び込んでくる。そんなポップな視界が私を見下ろしていた。 「大丈夫だって。守野高だって。 かっこいいらしいよ。性格も良いってサチが 言ってたし。
2018年7月4日 13:22
東京は嘘の様に晴天が続き もう梅雨明け間近だと 今朝のテレビでも トピックニュースに挙げられていた。 今日の予報は晴れ。 夕方から局所的に強い雨が降るかもしれないと いつもの天気予報士が 重要だと言わんばかりに言っていた。 今日は6月最後の週の金曜日。 降りそうもない青空を見て 1度玄関を出たが、 あの天気予報士が正確だと 最
2018年6月27日 14:08
金曜の夜、会社の同僚2人に誘われ 郁人は飲みに来ていた。 ここは新人の時から来ている 会社近くの居酒屋。 きっかけは忘れたが 似たようなメンバーと 似たようなメニューで幾度となく来ている。 定食屋の様なテーブルが 等間隔に並んでいて 店主の手書きのメニューが 敷き詰められている。 ここに来ると、誰しもがメニューに悩み 目が忙し
2018年6月19日 12:28
「郁人、そろそろ起きたら?もう5時よ。」 ノックと共に、母親の控えめな声で 頭まで被った布団から、郁人は伸びをしながら 這い出す。 実家のある自治会のお囃子の稽古の時間は 月に2回あり、祭り前のこの時期の 土曜日の稽古は毎週になっていた。 郁人は、一応指導者として この稽古に、毎週出席していた。 18時30分から稽古が始まる。 汗ばんだ体
2018年3月6日 12:47
【短編小説】「 あ~~腹減った。」 思わず声も出てしまう。 もうこんな時間かよ。と 先の(腹減った発言)よりは 少し小さな声で僕は呟いた。
2018年3月6日 12:50
【恋愛短編小説】 「 かんぱーい 」 僕は今、いわゆる合コンに来ている。 正確に言うと来させられた。 いつも連んでいる同じ学部の友人に。
2018年3月6日 12:53
【短編小説】 地元のラジオ局から流れる カーペンターズに オレンジ色に染まる午後のキッチン。 久しぶりにクッキーを焼いた。 私がクッキーを焼いた理由。
2018年3月6日 12:54
【恋愛短編小説】 「 安心するから 」 「 その方が温かいから 」 と言って 君はマスクを取らない。
2018年3月6日 12:55
【恋愛短編小説】まだ残暑の厳しい9月の日。 シャツの一番上のボタンを外し 滲み出る首筋の汗を ハンカチで拭きながら 僕は一本のあぜ道を歩いていた。
2018年3月6日 12:56
【恋愛短編小説】 2部作②「 はじめまして 」 からだった。 彼女のコメント欄から。 返事が来ないその間、何度も何度も コメントを消去しようかと思った位に 僕は憂鬱で惨めだった。
2018年3月6日 12:58
【恋愛短編小説】 2部作①初めて彼女のブログを見たのは いや、読んだのはいつだっただろうか。 何となく退屈で憂鬱だった6月の僕は たまたま見かけたブログサイトに登録をした。
2018年3月6日 12:59
【恋愛短編小説】3部作① 声と音が慌ただしい帰宅ラッシュから逃れ 駅から自転車で15分。 少し坂を登った、 閑静な場所にある 茶色の築10年のマンション。 その4階のエレベーターのすぐ右にある 402号室が2人の部屋だった。