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「日記に書く」以外の選択肢として

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    あうとぷっとのれんしゅうです

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想像力の押しつけ

みんな、自分の人生以外は生きられないから 本当の意味で他者に共感できることは本当に少ない その隙間を埋めるのが「想像力」 個人間の人間関係でも、ジェンダー問題でも、その他諸々の社会問題でも、 完璧に同期することが無理なのは知ってる それでも、自分じゃない「誰か」の辛さ・しんどさ・嬉しさ・悲しさを少しでも理解しようとする姿勢には「想像力」が欠かせない その想像力をひねり出すモチベーションにも色々あって ・その人を大事にしたいから ・自分にはその責任があると思うから

    • 花びら

      春が来たことを教えてくれるその花が 風にもがれて時の儚さの中に踊る 意外と規則的だな これなら掴めそう そうして高を括りながら手を伸ばしてみると、 風の流れと共に するりと花びらが手から逃げ落ちていく なんだかこの一連が人間臭くて 浅ましくて、恥ずかしいような 可愛らしくて、心地良いような そんな人間臭さが なんか好きだし、なんか嫌い 暖かく、もろくて、少し汚い人間らしさと 刺激的で、美しくて、効率的な何か 「ポストヒューマン」 とか呼ぶらしいそ

      • 人間とドーナツ

        霧と小雨の間にいる水滴たちを顔で押し分けて歩く いつなんでしょうか この、体のちょうど真ん中に空いた穴が埋まるのは もう、そこら辺の粘土で適当に埋めることはしたくないし 穴が開いてないフリも、もう出来ない もう一人が斜め後ろから囁くには、 いつなんでしょうか 人間は元からそういう形なんだと、心で理解できるようになるのは もしそれが答えなら、その答えはゴールじゃなくて長い道のりの開始地点 答えさえ分かればそれで良かった段階を、とうの昔に通り過ぎたことを今更思い

        • 寝てる

          最近はずっと寝ている バイトがある日はその時間ギリギリまで。 金が無いから、外に出る用事も殆ど作らない だから、ずっと寝ている 喫煙可の喫茶店に行くと絶対に喉と鼻が荒れる 今回もご多分に漏れず それに、イヤホンをつけ過ぎていたせいで プチ外耳炎になって常に耳の奥が痛い こうして、自分の部屋には寝るしかない理由だけが転がっているから寝ている 10時頃に起きた後ご飯を自分で作って食べて、 その後寝ている 起きたら大体16時~19時の間 そっからまた寝て、一日は終

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        想像力の押しつけ

        マガジン

        • かみひこうきたち
          7本
        • あうとぷっとのれんしゅう
          6本

        記事

          『モノの失くし方』

          みしまは、おとなで賢い男の子でした ある時から、みしまは泣くことを止めました 泣くなんて 何だか子供っぽくて意味のないことだし、 何よりカッコ悪いことだと思ったからです もちろん、泣くのを止めたからと言って 悲しかったり嫌なことが 起きない訳ではありません でも、そんな時でもみしまは泣きませんでした そしてその代わりに、みしまは考えました 何か泣きたくなるような事が起こるたびに、 みしまはたくさんあれこれ考えて 納得することを覚えました 友達とケンカし、絶交され

          『モノの失くし方』

          心に生まれる「何か」をどうにか消化するために 別の何かに昇華させることをある時覚えた。 そうしてふと気が付いたら 感情の、ぐにゃぐにゃ毛むくじゃらな「原型」そのまんまの姿を見つめて、向き合って、抱きしめて、共に生きて行く方法はすっかり忘れていた。 なんたる貧しさだろう

          心に生まれる「何か」をどうにか消化するために 別の何かに昇華させることをある時覚えた。 そうしてふと気が付いたら 感情の、ぐにゃぐにゃ毛むくじゃらな「原型」そのまんまの姿を見つめて、向き合って、抱きしめて、共に生きて行く方法はすっかり忘れていた。 なんたる貧しさだろう

          「無いもの」が、やっぱり無かった

          いつも通りの帰り道 大学の長く退屈な授業を今日も何とか乗り切った。 授業を聞いていた、というより ただ教室で目を開けて存在していただけ、の方が適切だけれど。 それでも、学問的積極性に関する少しばかりの自負が邪魔をしたから、残って勉強をした。 偉い。 気を抜けば自分からあふれ出てしまいそうな「疲れ」を、背中から体の正面に回したリュックで何とか押し戻す。 それとおんなじ構造で、電車に自分自身を詰め込む。 疲れやネガティブな諸々があふれ出しそうなくせして、心には変に

          「無いもの」が、やっぱり無かった

          シャッフル機能からの大脱線

          Spotifyのシャッフル機能は全く機能しない(と感じる) 1000曲くらいあるプレイリストで30曲くらいを何回もループしてる気がする あんだけ曲があれば同じ曲を聴く機会なんて殆ど無いはずなのに、大体「またこの曲か〜」ってなる たまーにリストの下らへんに行ってみると「うわ、そういえばこの曲あるやん!一回も流してくれんの何なん」ってなる でもふと考えると、シャッフルの正解ってなんだろう? 何をしてたら「シャッフル」として僕は満足するのだろう? そんな想定をしてしまう

          シャッフル機能からの大脱線

          緩める(🐟)

          心の中にいたはずの「幸せならokですニキ」のthumbがあんまり上がらない今日この頃 開いてく隙間に立ちすくむ 心と体がシンクロしきれていない、変な感じ この間に何が置かれてしまったんだろう 唯一確かにわかるのは、その様を僕は愛せないということ それは、ふとした疑問 あの傷は、あの心は、あの言葉は、 今や「無かったこと」なのだろうか 処罰感情に似た独りよがりの正義感 それは、ある種の腹立たしさ すごろくの「上がり」ちゃうねんぞ 幼稚に誰かを可哀想がる、自

          緩める(🐟)

          現実逃避と自分直視

          寝っ転がって上を見上げると 散りばめられた星が 夜空に針で小さく穴をあけたみたいに その奥の「明るい何か」の光をのぞかせてた 夜だから、夜を聴く 色んな歌を 色んな気持ちを 色んな手段を 教えてもらったね、うん。 それは確かに現在進行形で、願わくば双方向。 一人になりたいけど そんな時に限って誰かが隣に寝転がるし、 一人になりたいけど 寂しさは心から出て行ってくれない ーーー 満員電車に乗ると、 人がぎゅうぎゅうにひしめき合って これでもかってくらいに体は触れ

          現実逃避と自分直視

          拳で抵抗できる歳に

          21歳になった。 というか、 気付いたらなってた。 の方が表現としてはしっくりくる。 一年前、 「うわ、ついに二十歳じゃんえぐー ・・・・・年確されに行こっ。」 って盛り上がってから365回寝たのか。 あっちゅーまで、それでも色んなことを思い出すと365日という数字に収まらないくらい濃厚な日々でとっても変な感じ。 色んな人と色んな形で関係性を結んで、時に離れて。 そんなことを繰り返しているだけっちゃだけな一年間だったけども。 (それが「人生」なのかなとか言ったら

          拳で抵抗できる歳に

          「寂しさ」と生きる

          20年間生きる中で、色んなことを経験的に理解してきた ・結局、卵かけご飯が一番美味しい ・冬は口開けて寝ると朝喉イガイガしがち ・調味料はなんだかんだ言って柚子胡椒が最強 ・インスタのストーリーへの「いいね」は何の意味も持たない ・人って、みんな、ちょっぴり自己中 ・「なんとなく」で家を出たら遅刻する ・やりたいことはやりたいし、やりたくないことはやりたくない ・人は、誰かの中に自分の存在を見ることで、生を実感する ・自分のこの怠惰な性格は、これまでたまたま

          「寂しさ」と生きる

          8時のマック

          どれだけ焦って地面を踏んでも そこに葉っぱは居ないから 君との「今日」をこの四角に閉じ込めて 時間という風に逆らってみる 前を見ろと言われても 皆がそうしてるなら自分はそうしたくない 遅れた心の成長か、自分の感性か 無理して前を見るより、 広がり続ける雲と、自分が今立つ地面を見ていたい たい焼きの故郷に思いをはせる 海なのか、鉄板なのか どちらにせよしっくり来ない きっと海に行けば本物の魚から意地悪されて 鉄板に行けばたこ焼きに妬まれる 尻尾から食

          8時のマック

          リュック

          電車でリュックを前に抱えるのは 無自覚に自分を押し付けないため でもその「思いやり」は 満員電車では人を押し退けるために使われる だったらいっそ、捨ててしまおうか 自分から手を離したものは、当然 ひとりでには返って来ない それを嘆く権利は誰にもない あぁ、なんて卑怯 あぁ、なんて窮屈 あぁ、 なんて苦痛 2023/12/13 Miniguchi

          リュック

          雲の切れはし

          ふと上を見上げると、雲がちぎれていた まるで、使い古した枕を力いっぱい左右に割いたみたいに それぞれの小さな綿のかたまりが、風にそよぐ尾をほそく引くあの感じ 雲の形は風によって常に変わっていくから 何かに見えると誰かに伝えようとしても 「立ち上がったリス」は僕の思考の文脈の上にしか存在しない 見える世界も、心にある暗さも、寂しさも、背徳感とセットのワクワクも、どう表現したらいいか分からないドロドロも、比較が根底に存在せざるを得ない誇らしさも どうしたって理解はさ

          雲の切れはし

          他者との比較に依らない 「自分の認め方」 会得したいね

          他者との比較に依らない 「自分の認め方」 会得したいね