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エッセイ

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直近のことを綴ったブログ、エッセイ。大切なものを掬い上げた時にはこぼれ落ちてしまうような、生活や気持ちについて書いています。
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【雑記】メンヘラ上等!!!(博士後期課程に進学します)

【雑記】メンヘラ上等!!!(博士後期課程に進学します)

4月から、晴れて大学院の博士後期課程に進学することになりました。4年間在籍した修士課程で無事に修士号を取れたようで、進学手続きもなんとか済んでいる状態だとのこと。

一昨日卒業式があったようで、たくさんの同期や後輩が卒業証書や卒業式の看板と共に写った写真がインスタに流れてきた。それをみながら私はこれまでのことを思い返していた。

18歳の時に学部に入学し、その後大学院に入学。26歳で修士課程を終え

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若さ、あるいは幼さと折り合いの悪さ

18歳〜21歳の間バイトしていた蕎麦屋が、今月末に閉業してしまう事を知った。

平日の間に2日と、そして土曜日に通い、働いた店。まだ何者でもなかった、だけど何者かになりたかった私が日銭を稼ぐために過ごしていた場所。バイトを辞めた後も、そこに行くといつでも、あの頃に戻れるような気がしていた。

決して安いお店ではないから、バイトを辞めたあとしばらくは1人で行くことが難しかった。だけどちゃんと働いてい

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正しくて、健全で、いい関係

2023年3月

大好きだった人を彼氏と呼ぶのをやめたいと思った。強く強く思った。私のせいで彼の元気がなくなっていくのをもう見たくなかった。彼が変わっていってしまうのが嫌だった。

だけど彼のことが大好きだった。ほんとにほんとに大好きだった。なんとなく、漠然と、能天気に、私達は「恋人」なんて大袈裟な名前がなくてもずっと一緒に居れると思った。

京都からの帰り道の新幹線、彼に連絡をした。その足で会い

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広島、ホストクラブ、友人。

広島、ホストクラブ、友人。

土曜日の夜11時、乗っていたバスが広島市八丁堀の駅に停車した。
向かう先は既に決まっていて、バスが広島駅北口駅を発った後は、専らその店の料金システムやSNSをチェックしていた。

私が向かったのは、実に8年ぶりに会う友人が働いている流川のホストクラブだ。
中学生の頃にインターネットで知り合い、10代の頃はよく遊んでもらっていたその人に会いにいった。

その友人は私よりも少しだけ年上で、よく会ってい

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「いなせ」に生きる。

「いなせ」に生きる。

「どうせ燃やされるんだから今燃えよう」とその人が言う。私は今日、その人と衝撃的な出会い方をした。今日この人と出会ったのは、なんの示し合わせもなく、たまたま行きつけのバーでのことである。

昨日今日とワークショップ公演があった私は、打ち上げを終えて最寄駅に戻り、へべれけでよく通っているバーに向かった。昨日は三連休の初日のせいかお客さんにあふれ一杯だけビールを飲むに留めた店に訪れると、なか日(日曜日)

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「愛した人を忘れずにいることは、決して無駄にはならない」

「愛した人を忘れずにいることは、決して無駄にはならない」

小説を読むことが苦手で音楽もあまり聴かない私の目に突然、「愛した人を忘れずにいることは、決して無駄にはならない」という言葉が飛び込んだ。
忙しいからと予定を断ってしまうくせにInstagramはよく見てしまうという悪癖のおかげか、小説を読まずとも、音楽を聴かずとも、ロマンチックな言葉に触れることができる。練り上げられた小説や歌詞のようなものが苦手な私にとって、SNSがあるとはいえ、こういった種類の

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最低なラブレター 2023.8.23.

答えの出ない、個人的な話なので有料記事です。

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出会った頃の、まだ関係に名前がついてなかった時に戻ろう

出会った頃の、まだ関係に名前がついてなかった時に戻ろう

付き合って2年半ほど経つ男性を「彼氏」と呼ぶのをやめた。誤解のないように言うけど、これは別れたのともちょっと違う。いや、実際別れてはいるんだけど。

私は、物心ついてからずっとコミュニケーションが苦手だったと思う。特定のコミュニティに、2年以上トラブルなく属したことがほとんどなかった。
自分というものが希薄で、相手の望む自分を演じることばかりだった。私の人生に、私はいなかった。

そんな生活が健康

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