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水彩画のすすめ

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水彩画を描いてみたいなと思われた方に参考にしていただけたらいいなと思うことを書きました。内容が一部重複しているところがあるかもしれません。
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スケッチを描く時の透視図のことをちょっと書いてみた

スケッチで街並みを描くと建物がゆがんでしまうことがありますね。 基本的な透視図法を知識として知っておくと描きやすいかなと思い、他人に説明する時の参考に簡単な図を見様見真似で作ってみました。 分かりにくいのと、間違っているところがあるかもしれないので、これからもぼちぼち原稿を修正していきます。 お気づきの点ありましたら教えて下さい。 理屈をご存じの方はスルーして下さいね😅 上の図は2点透視図法と言われるもので、VPとは消失点を意味しています。 VPの距離は仮想です。 HLは

ゆっくり楽しくスケッチVol.2

ポインセチア はがきサイズ 以前の投稿でも同じようなことを書いているかもしれませんが、改めて整理のつもりで書いてみます。 スケッチの描き方は十人十色です。 皆さん、上手に描きたいと当然思われると思います。 僕自身もうまく描けたなと思える時はうれしいです。 すぐに妻に見せて講評をいただきますが、「まあまあだね」と言われるとガックリしますね😅 それはさておき、僕は小さなスケッチでは下書きはしていません。 下書きをするとどうしても絵が硬くなってしまうからです。 ペンで描

よく見て描くとは?

「秤」F4 鉛筆 水彩 よく絵画教室などで「ものをよく見て描きなさい」と言われると思います。 よく見ているつもりなのに「よく見ているつもりなのに」と思われている方も多いと思いますが、私達は確かに目でものを見ているのだけれど、描く時には見たものと違うものを描いていることがあります。 例えばりんごはみな形や色が違いますが、初心者の方は丸を描いてそれに芯を描くといった記号化されたようなりんごになっています。 けっしてりんごは真ん丸ではなくでっぱりもあり、左右も非対象です

私が使っている水彩画を描くための道具をご紹介します。

自分の整理も兼ねて普段使っている道具の一部をご紹介します。 あまり役に立たないかもしれませんがよろしければご参考までに。 なお、あくまでも私個人が使った感想なので、皆さん方で色々と試してくださいね。 1・鉛筆等 まず一番よく使うのが鉛筆です。 透明水彩描法では鉛筆などの線を強調した描き方や、下書きとして線を見せない描き方などがあります。 鉛筆は昔からある描画用の道具で手軽に使えて大変便利なものです。 水彩画の下書きのみならず、鉛筆だけでの作品も素適です。 「鹿の角」鉛

水彩画の技法のことを少しだけ書きました(2023.4加筆)

少しだけ加筆してトップ記事にしました。 水彩画を始めようと思われている方に何か少しでも参考になればと思い、、また自分自身がすべて守られていないのですが、注意すべきことを忘れないためごく基本的なことを綴りました。 個人の考えですので不正確なところはご容赦下さい。 書店では多くの水彩の技法書が販売されています。 私が絵を始めたころは技法書のようなものも当然ユーチューブなどの動画も今と比べて少なかったです。 わけのわからないままやってきましたので今でもよく書店で技法書を立ち読み

水彩日記「はがき絵を描く&手紙を書くということ」(2023.7加筆・修正)

トップの固定記事を変更しました。 過去の投稿ですが加筆修正しましたのでよろしければお読みください。 ヘッダーは「夕刻の海」水彩 はがきサイズ 時々、こんなサイズのスケッチを描いている。 ちょっとした挨拶のはがきを出すときに、一言書いて絵手紙のようにして送ると喜ばれるのでお世辞かなとも思いつつ、ついつい出してしまう💦 短い文章でも下手な字でも、こんな絵がついているとなんとか様になる。 メールやLINEなどができて手紙を書く人が減っているそうだ。 自分もメールはよく使うし便

はがき絵の着色は簡単に

 エンピツの線からはみ出しても構わないので思いっきり塗ってください。 鉛筆の線は目安です。 但し、一筆一筆丁寧に絵具を置くような気持ちで塗ってください。 紙が濡れている内に絵具を差していく(ウエットインウエット)や、乾いてから塗り重ねる(ウエットインドライ)などの技法でいろんな色を作り出します。 色は少々濃いと思っても乾くと薄くなります。色を塗るというより色を置くといった感じで丁寧に着彩してください。  チューブから出した絵具の色は鮮やかでやや派手ですが、混色で作っ

短時間で描くのが面白い

じっくりと絵を描くことは大事だけど、いろいろ考えすぎてなにか行き詰ることがあります。 そんな時、なにも考えずにひたすら描くのには短い時間がいい。 クロッキーで時間を少しづつ短くしていって十数秒で描くというのを若い時にやったことがありました。 ながらくそんな機会がありませんでしたが、遊びのつもりで1~2分ほどで線描して、同じくらいで色を塗るということをやってみました。 これがかなり面白い。 なにせ時間が短いので当たりがどうの、デッサンがどうのとか、混色がどうのなんて考えて

絵がうまく描けるようになりますか?と問われて

教室で水彩画を習い始められた方から「私は上手く描けるようになりますか?」という質問を時々いただきます。 「とにかく枚数を描いて下さい。描きながら技術はお教えしますので落書きでもするように気軽に、とにかくちょっとでもいいから手を動かしてください。描いた枚数に比例して腕は上がりますよ。」と申し上げるのですが、なにか不安そうです。 そういう方を見ていると自信がないためか、絵具をちょっとづつ不安げに塗っていかれます。 なんとか、大胆に描いていただけるように工夫をしないといけないの

竹ペンとインクで気楽に描いてみる

「里山」 竹ペンとインクで描くと絵がはっきりするので色鮮やかに塗っても様になります。 過去記事と重複するところもありますが、ご存じない方にお勧めしたいので改めて書いてみました。 なぜ竹ペンかというと描きなおしができないこと、線の太さがばらばらになる、細かく描けない、インクが途中でかすれたりするなど制約がありとにかく描いてみないと結果がわからないので面白いということでしょうか。 竹ペンといっても他の材料でもなんでもいいです。 私が作ったのは割りばしが最初で竹製の割りばし

なんでもいいから絵を描いてみませんか?

絵を描こうと思いついた時、さあ何から始めたらいいか、どんな道具を揃えたらいいか悩みますね。 こどもさんがいる家庭でしたら何かのお絵かき用の道具があるかと思います。 水彩絵具でなくてもあるものでまずは始められたらいいと思います。 クレヨン、色鉛筆、クーピーペンシル、マーカーなど周りを見渡したらなにかありませんか? 紙はコピー用紙でも画用紙でも100均で販売されているお絵かき帳でもこれも何でも構いません。 思いついたが吉日です。 まずは始めることですね。 じゃあー、何を描こ

はがきスケッチのすすめ

 「スケッチをしたいけど、ちょっと・・」と思っておられる方は、まずははがきサイズの用紙で小さなスケッチから始めてみませんか。はがきサイズの用紙とコンパクトな水彩道具ならポケットにも入るので荷物になりませんし、気軽に描くことができます。 上の写真は私が持ち歩いている道具達です。  「はがきスケッチ」に一言添えて親しい友人などに便りを出してみるのも面白いです。メールやSNSと違って暖かさが伝わりとても喜ばれるでしょう。  旅行に出かける時には切手も忘れずに持参してください。シー

「良い絵とは何か?」と聞かれたが

昔、「良い絵ってどんな絵のことですか?」という質問を同人の方からいただいたことがありました。その時は曖昧にしか答えられませんでした。 気持ちの良し悪しは別にして、心を揺さぶる絵がいい絵だとなにかで読んだ記憶があります。 確かに絵を見て懐かしく感じるとかさわやかな気持ちになる、逆に不安な気持ちになるなど鑑賞された方の心に響くものがあるのがいい絵だという意見には賛成します。 とすると、いい絵の基準は非常に主観的なもので明確な尺度があるわけではないですし、鑑賞者の哲学とか人生経験

水彩は難しいとよく言われますが?

 水彩はむずかしいとよく言われます。  逆に水彩絵具は小学生が使うので素人が使うものだと思われているようです。でも、使い慣れないとかなり手こずる画材でもありますが、軽量で持ち運びも楽ですし、においもなく水に溶いた絵具の発色はとても美しく、素晴らしい画材だと私は思っています。  水彩画が難しいと感じているのは、塗り重ねが出来ない、失敗したらやり直しできない、水でぐちゃぐちゃになった、紙がすぐボロボロになるなど水を扱うことに一番苦労されているようです。 塗り重ねに失敗する