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[理系による「映画」考察] 黒蘭の女(1938) ➡ゴリゴリ理系男を混乱させる"女性という異形のもの"を描いた作品

"あれほど注意したのに、それでも我を通して、空気読まなかった自身が悪いんじゃん! なのに、うまくいかなかったことを人のせいにしとるがな! さらに反省するかと思いきや、またもや我を通して、周り利用して、かつ、不幸にして、自身の願望をかなえようとするのは、ありえへん!"、のツッコミ(すいません、混乱してて色々な方言が混じってます)がなんとも通じない、理系男から見ると"女という異形のものの情念"を描いた映画です。

主人公の感情は非論理的なので、ゴリゴリ理系としては大混乱なのですが、論理的だとエンターテインメントにならないことは理解しつつ、なんだか後からボディブローのように"女性"について考えさせられてます…(ちなみに、ストーリーは論理的なので、映画はとても楽しめます)。

端的に妻に聞いたところ、"女性は感情で動く生き物だから"、という回答が自身の混乱にますます拍車をかけ、"女性は男性よりも論理より自身の感情を優先させる傾向があるかも"、と解釈することで、かろうじて平静を保つ始末…(そういえば、韓国ドラマもこの傾向が強いかも)。

ちなみに、"女の情念"系の映画は色々ありますが、"男の情念"系の映画がないのは何故なんでしょうね?

考えるに、
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"女の情念"系の映画は、まずヒロインが美人に限定されるので、行動が無茶苦茶でも、極論、女優が綺麗に撮れてれいれば映画としてはそれでよし。

"男の情念"系の映画は、ハンサムだとそもそもモテるはずだし、男性という生き物が1人の女性のみに強い情念を持つこと自体ほとんどなく(”愛の不時着”は例外とする)、色々な意味で矛盾が生じてエンターテインメントにならない。イケメンではないと、本気のストーカーになってしまい、観客が主人公を応援できず、これまたエンターテインメントにならない。で、結局、成立しない。
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ですかね。

まあ、この映画の主人公のような女性は極々少数だと信じたいのですが、"女性は男性よりも論理より自身の感情を優先させる傾向があるかも"、を念頭に置いて女性の発言を理解することで、色気あふれる紳士になるべく、精進していきます~。

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