テルル Te

いつか本を描きたい。好きな動物はネコ。興味を持っていただけたら幸いです。 お仕事の依頼…

テルル Te

いつか本を描きたい。好きな動物はネコ。興味を持っていただけたら幸いです。 お仕事の依頼はコメントもしくはTwitterのDMでお願いします🤲

マガジン

  • 黄昏の黙示録

    2022年9月より、月刊連載として小説を投稿していきます。 こちらの方にマガジンとして纏めていこうと思います。 何卒よろしくです😂

  • ポエム

    創作ポエムを綴ったマガジン。 1週間に1回を目安に投稿中。 スキしてくれると嬉しいです。

  • 私の哲学

  • 青春の1ページ

    青春を切り取った作品をまとめたものです。

  • 内側の内側は外側

最近の記事

第15章 運命の女神−2

Vol.2 仙石原 シヴァ:教祖は、あなたに興味を持っています。 セレン:なぜ? シヴァ:あなたは、我々には向かい、降り注ぐ不幸の豪雨を前にしても、我々に牙を向けてきた。その、行動力に。その執念は、教祖の心すらも動かしているということですよ。 セレン:教祖の心を動かしても僕には何の嬉しさもない。 シヴァ:まあまあ、そう言わずに。我々からすれば、素晴らしいことです。我々が教祖の心を動かすことなどないのですから。ある意味羨ましいことです。妬ましいほどに。 そうメッセー

    • [詩]メサイア(狂言)

      マッチを売る少女に同情の念を向け偽善を語る 花向けの言葉でなくてまだまだ頑張れる精を出せと 圧死される未来に他人行儀を重ねてシラを切る あばずれになれとでもいうの?収束点はどこあるのかと 誰かを傷つけることに快楽を得ている ジレンマがシナプスを揺らし インモラリティを感じて気持ちいいでしょ? 猛り立つ声はいつも何も聞こえない 紙吹雪を浴びたいと呟く 返り咲くそもそも咲いていない 腐るだけじゃ嫌よと 今我は勇者から英雄に成るのだ 画期的な広がる格差は埋められない底なし沼る

      • 第十五章 運命の女神-1

        Vol.1  「私が貴方と初めて出会ったのは小学生の時。多分覚えてないと思う。」 黒奈は、僕の方を見ていった。僕は黒奈の言う通り、何も覚えてはいない。黒奈と出会ったのは大学生に入学してからだったからだ。 「あれは、私が九州に空手の遠征に行った時。鹿児島県の鹿屋という場所にあるバラ園に行くことになったの。バラなんてあの頃の私には興味はなかったけど、両親はせっかくの九州ということではしゃいでいたわ。私の気持ちなんてちっとも見てくれなかった。バラ園に着くと、すぐさま両親は持ってきた

        • 第14章 怒りの蜜柑−2

           Vol.2  ルドラのアカウントからの投稿も拡散されていく最中ー。何食わぬ顔で政治家達はいつもの日々を過ごしていた。その中の一人、若手政治家である松林は、政治事務所で荷物の整理などを任されていた。早く自分も国会で発言力を持ちたい。そして、大臣あわよくば内閣総理大臣になってみたいと夢を見ていた。野望を抱きながら、今日も事務所での雑務を行なっていた。 「宅配便です。荷物の受け取りお願いします。」 「承知しました。」 宅配業者から荷物を受け取った。段ボールが4つも。中身は軽

        第15章 運命の女神−2

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          2本

        記事

          [詩]散桜

          巡り巡る季節の中で 僕は君に出会った 輝く春光に大好きだよと この空の下で2人だけ 桜の木下でさよならを言った どうして僕らはもっと早くに 出会えなかったんだろう 3年間は短すぎるよと 冬に語りかけた 雲は今日も形を変える 同じ出会いは2度とないと 僕に教えるように 巡り巡る季節の中で 僕は君に出会った 舞い落ちていく心が大好きだと この空の下でいつかまた 桜の木下で初めてみたい 本当の気持ちは伝える ことができずに過ぎた 永遠にこの時間が 続くと錯覚していた 雪は

          第14章 怒りの蜜柑−1

          Vol.1  ’’お題:どうしたら日本の政治をよくできるのかな?’’ 僕は、世界に問いかけた。この投稿は、SNSに住んでいる人たちは面白い冗談だと思ってたくさんの返信が寄せられてきた。 「国会に乗り込んでみるのはどうだろうか。」→「警備員に止められるだろ。」 「選挙に行け。若者がしっかりと行かないからだ。」→「出たよ老害。人口比率見てみろよ。じじい」 「爆弾でもぶっ放しますか。何人か議員が死んでももいんだいないでしょう。」→「それはそう。」 「もう無理じゃない。オ

          第14章 怒りの蜜柑−1

          [詩]アルビノ・スノウ

          優しい声を感じる どこまでも澄んで あなたと私の空が繋がる 鳴り止まない振動 自分の胸の 音だとは気づかずに浮かれている 静寂が積もり不安になると 言葉が欲しいと願ってみる 憧れかな、恋かなって曇天に悩む 恋は雪のように降ってくる 熱すぎる想いが溶かしちゃうけど 私の世界を溶かしちゃうけど ジーンと伝わる好きを今日も指していこう 私の世界にあなたが居る どんな雪よりも綺麗 あなたが見せる色 24色えんぴつみたいね 2人で歩く歩道ですら 飛び跳ねてしまう 宝石を飾る日

          [詩]アルビノ・スノウ

          第13章 歯車の下で−2

          Vol.2 朝を迎える日々がどうしてこうも苦痛に感じるのだろう。また一つまた一つと日々を重ねるたびに僕は、どうしようもない気持ちになる。煌びやかな日常を夢見ている。冷めたコーヒーを僕は啜った。 ’’全く、君はどうしようもないな。’’ 「何がだよ。」 ’’いや、決意しては忘れて、決意しては忘れて。そうやって日々を繰り返して、また心をすり減らす。馬鹿の一つ覚えのように君はぐるぐると同じことを繰り返しているじゃないか。いつになったら動き出すんだい。’’ 「すまない。正直にい

          第13章 歯車の下で−2

          [詩]accord

          苦しんだ日々と苦しむ日々でも 意味を無くした過去と 今を無くした先の未来さえも 積み上げたトランプを崩された 理念や理想が正義を掲げても 届かない世界 何をやっているだろうこぼしても それが啓蒙とでもいうのか ニンニクで築いた身体に鞭を 真実はいつも曖昧だから Liberaはどちらに微笑むの? それが開放区だと言うならば 僕は叫ぶ自由でいいのだと 広大な砂の一粒だとしても Mighty連鎖に終止符を 変わる世界を想像してみても 動かないというのなら 世界を変えるしかな

          第XⅢ章 歯車の下で-1

          Vol.1  飛行機が離陸してから二時間程度が経った。あっという間に飛行機は着陸準備に入っていた。飛行機に乗っている間、僕は流れていく雲を見ながら終わってしまう休みを惜しんでいた。もう少し長く休みたかったと毎回毎回思うのは社会人になってからだった。長い人生の中で、卒業というシステムがなくなってしまった。今までは、最大で6年同じところに通って、それから卒業というシステムに従って、次のところにいく。これを繰り返して来た僕にとって卒業を欲しているのだろう。僕は終わりを探しているんだ

          第XⅢ章 歯車の下で-1

          [随想]燃えいぬ馬

          馬が燃える燃えている 焼ける煙が上がる パチパチと音を立てて 生死ような様子 怒る教員浴びせる罵声 可愛らしい異邦人 微笑む彼女の ブロンドの髪を揺らして ああ、馬が燃える 真っ赤に燃える 真紅の炎が愛を探して

          [随想]燃えいぬ馬

          [詩]モルフォ蝶

          光を弾くその羽根に 僕は思わず手を伸ばした 降り注ぐ鱗粉はどうして? 藍に染まる愛を僕は感じた 暁に消えて逝くその姿を探しに闇へ 人匙の戯曲に描かれた文字をなぞってみた それは可惜夜。揺れ動く情。錯覚させる場。 ラプソドスに尋ねたあなたはどうして説くのか これは友人。深く語り合う。共に寄り添い。 「モルフォのように単純なものではなくて淡いメタファー。」 シミリーに例えた彼はまた旅に出ることを選んだ 真意を知るのは? 誰かを思うこの想いを 気球に乗せて飛ばしてみた 「伝え

          [詩]モルフォ蝶

          第Ⅻ章 アップルゲニウス−2

          Vol.2 ガタン。ソファーから雪崩が起きて雪が崩れ落ちるようにして僕は落ちた。僕の身体の上には毛布が乗せられており、冷えたココアがテーブルの上には置かれていた。覚醒していく脳が自分の記憶を思い起こし、Windowsを立ち上げるように僕は低い声を上げながら伸びをした。身体に乗せられている毛布は母がかけてくれたものだろう。そう、僕は本を読んだまま寝てしまっていたんだ。重たい体を起こし、僕は洗面台へと向かい、歯磨きをした。口の中が気持ち悪いネバネバしている。早く歯を磨いて寝よう。

          第Ⅻ章 アップルゲニウス−2

          [詩]彼愛主(カレアイヌ)

          影を踏んで帰ったあの道が 懐かしいと思える歳になる 溢れる匂いがカレーだと 喜んで帰る家路だったね 花は根に鳥は古巣にと 瞼に映る記憶が袖を掴む 追いかけた父の影帽子 いつの間にか小さくなった背中 私の歩む未来を支えてくれる そんな温もりがいつもいつも 続けばいいな 彼愛主枯れ愛主 口喧嘩ばかりしていた若気 勢いに任せて言った言の葉 落ち葉になってしまって 朽ちて未来を築いてれよ 花は静止籠の中の鳥 瞳に映る姿が鬱陶しかった 皺の増えたた父の影帽子 あの頃は大きすぎ

          [詩]彼愛主(カレアイヌ)

          第Ⅻ章 アップルゲニウス−1

          vol.1 僕は、槍さんの話を聞いて考え込んでしまっていた。復讐という名の怪物のことについて。そんな僕を見かねたのか。槍さんがつぶやいた。 「そろそろ、何か食べませんか。ここのカレーめちゃくちゃ美味しんですよ。」 「そうだな。セレン早く何か食べよう。腹が減ってはなんとやらだぞ。」 「それをいうなら腹が減っては戦はできぬだよ。」 「そういうことだ。早く食おうぜ。もう腹が減って死にそうだ。」 そう言って、剣崎は僕にメニュー表を渡してきた。メニューを見ると、鹿肉のキーマ

          第Ⅻ章 アップルゲニウス−1

          [詩]アポトーシス

          メリークリスマスを君に言いたかった 君のことが好きだった今もあの時も 過剰に君に触れると感じるスティル それ以上進むのが怖くなったEVE あの時身を引いた私を 後悔という二文字が犯す 夜半の冬に独り数えた 星の数を何に例えよう 脳みそが溶けていくからさ 行動不安定になっていく 美学がそこにはあるの? 心に積もる綿帽子を祓い退けられずに 流れる血の脈を感じたい柔軟剤と共に この恋心のアポトーシスを待つしかないの 君のことが忘れられないと弱さが 鼻水を垂らして免疫を待つた

          [詩]アポトーシス