見出し画像

神々の沈黙(著:ジュリアン・ジェインズ(科学本))【この読書紹介を書いている僕は僕であって僕でないけど僕だからきっと僕なんだ】

今回は科学本です。
宇宙人関連ではありません。
それは「神々の指紋」ですね。
宇宙人ネタだとみんなで盛り上がることができますが、この「神々の沈黙」はとりあえず宇宙人は出てこないです。

しかし、取り上げてる仮説はSFレベルで趣深いものです。

いわく、

3000年以上前の人類には、今の人類みたいな心がなかった。
じゃあ、何があったかというと、統合失調症みたいな神からの言葉(幻聴)を直接聞いていたような精神状態だったというのです。

いや、おめー。ありえないだろうさ。
弟にこれ言ったら「そんなわけないじゃん」と一蹴されました。

でも、ワクワクするくらいの仮説じゃないですか?
久々ですよ。このワクワク感。
スノーボールアース以来じゃないかな。
大陸移動説や進化論や相対性理論や細胞内共生説や利己的遺伝子仮説なんかも出たときはこんな感じがしたんでしょうね。いいなあ。

SF小説「ハーモニー」や「ブラインドサイト」が好き。
と言う人はこれにも食いつきます。いや私のことですけど。
ブラインドサイトについては過去記事をどうぞ。

影響を受けて私も仮説を考えました。

★★★
私が若いころ、世間では多重人格というのが流行っていましたが。
ぶっちゃけ、私は人間とは、みんな多重人格だと思います。
私たちは、実は同一性があると信じている複数の自分から構成されているのではないでしょうか?
複数の自分が、同一性を感じてしまう原理は簡単で、要は同じ記憶を参照するからです。
でもイベントによって性格が食い違ってることありますよね。
あれ、他の人格なんですよ。
ハンドル握ると性格が変わるのは、他の人格だから。

そう考えれば、その記憶同調システムがぶっ壊れると、多重人格になる原理が分かります。
お酒飲んで記憶をなくした状態が、実は多重人格に近い状態なんすよ!
記憶がないけど、でもうっすらと覚えているでしょう!あれです!

いやまあ、そういう自分仮説はどうでもいいのかもしれませんが、
★★★

面白い仮説の良さは、それを是とすると、
今まで意味不明で相互関連不明だったものが、コペルニクス的逆転し、すべての意味がつなっているという。
名作ミステリによくあるあの「謎が全て解けた」ときの快感なんです。
ちぐはぐで関連不明だった状況ヒントが「そうか!逆にそうじゃないとありえないんだ!」と必然性が見えてくる。答えを知ってしまうと、もうそれ以外に考えられない。

まあ、この仮説の場合は、やっぱりうまくいかない可能性が高いかもしれません。
ジュリアンジェインズ博士ももう亡くなっているし。

この話を母に話したら「そんなわけないじゃん」と一蹴されました。
まあ、そうだよな。
でも、この感覚、好きなんだよな。
まったくのでたらめでもいいから、自分でもなんか作ってみようか。
哲学とかだったらまだどうにか食いつけるかもしれないなどと不逞なことを企んでいるのです。
皆さんも何か企みましょう。
おかしな仮説を唐突にnoteで発表してみるのはどうでしょうか?
みんなでお祭りにしようよ!

#読書感想文 #科学本 #歴史 #心理学 #考古学  
#仮説 #大胆すぎる仮説 #神 #神との対話 #神の遍在  
#古代メソポタミア #バビロニア #アッカド #シュメール   
#ヒッタイト #アッシリア #古代エジプト  
#統合失調症 #二分脳 #幻聴 #幻視 #幻覚 #古代   
#古代人 #ジュリアン・ジェインズ  
#ハーモニー #ブラインドサイト #意識 #無意識  
#意識は存在しない #意識が生まれた日 #神様の死んだ日

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?