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蜘蛛ですが、なにか?(著:馬場翁)【い、いかん、このマンガ紹介だけで全HPの3分の1を持っていかれる。だが、まだあの手があるっ】

うちの弟が買っていたマンガ。
メディアミックス作品だが、マンガ枠で紹介したい。
原作は、なろう小説。
ただし、弟は「過去編が多すぎてつまんなくなった」というので、
途中から買わなくなった。

私も他に買いたいやつが多いので、
とりあえず買ってない。

なのでコミックの途中まで。
8巻くらいかな?そこまでしか読んでない。

8巻までだと、紹介できる視点は蜘蛛子のみ。
「私」視点のみだ。

コミック版だとそういう展開なので、
その辺を読んだということで紹介してみたい。

↑ リアル蜘蛛子さん。

*****

上の前提の元で紹介していくんだが、

まあ、
小説家になろう で原作展開された作品なので、
ヒロインが唐突に異世界転生する。
ここまでは一緒だ。
しかしながら、あろうことか、クモ系モンスターに転生。

しかもエサが足りないのか、
親兄弟で共食いをする場面から、必死で逃げ出すところからスタートする。
そこから蜘蛛子は、生き残るために地下迷宮で孤独な戦いを始める。

まあ、決して強くないモンスターだし、
自分より格上のモンスターなどからは、逃げて回る生活が続くが、少しづつ獲物を倒して、レベルアップして強くなっていく。

少し格上の敵を倒して食べれば、一気にレベルアップするのだが。
まあ、厳しい。
格上の強さはハンパないのだ。桁違いの強さだ。

↑ 最新は14巻くらい。

そこで試行錯誤して作戦を立て、頭脳戦で弱さを補っていく、というのが蜘蛛子の努力である。
なろう系って、とにかく最初からチート級の強さをもっている主人公が多いけど、
この作品はそうではない。

弱い。
ヒロインは、モンスターだけど。
弱い怪物が、頭を使い勇気をふりしぼり、
孤独に強くなっていくという求道的作品なのだ。

弱いものが、あきらめずにがんばって、だんだんと強くなっていく。
それがこの作品の最大の特徴であり強みだ。
そんな当たり前の成長譚を、単に蜘蛛ヒロインでやってるだけの作品。
これがウケた!

そして物語が進展すると、
最初のうちは逃げ回ることしかできなかった、大型ドラゴンのような存在を倒せるようになってくる。
もはや蜘蛛子もいっぱしのボスモンスターになっていくのである。

またレベルアップするとクラスチェンジできるようになっていくのだが、
ここで間違えた選択肢を取ると、詰む。
成長性があるクラスにチェンジしていかなくてはならない。
このビジネスマン感覚よ。
ビッグになるには、仕事とキャリアを選んでいかなくてはいけないという、現代ビジネス要素がうまく投影されている。

立志伝中の人物になるには、どうしても必要だよね。
まあ、どのジョブクラスでも、上の方に行ける道はあるかもしれないけど。
そういう戦略性を反映させている作りが、実は高評価の理由なのだと考える。

中盤からは、別の勇者系主人公の視点とか、
蜘蛛子と同じ世界から転生して違うモンスターになったクラスメイトの視点とか、あるいは魔王みたいなキャラの回想とかが増えてくる。

だんだんと物語の性質が変わってくるのだ。

そのあたりで、蜘蛛子も人間の顔を持つクモ系モンスターにクラスチェンジして、正真正銘の美少女モンスターになっていくのだが。

まあ弟が「もう買わない」と言い出したので、
紹介するのはココまでだ。

しかし、まあ序盤は確実に面白かった。
私がメインで買ってたら、たぶん先も読んでたかもしれない。
さあ、どうやって補完するかな。

↑ アニメ化済み。未視聴。

↑ かわいい蜘蛛型宇宙人が主役のSFの紹介記事も以前に書きました。
よければ。

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