松毬

まつぼっくりと読みます。 よろしくお願いいたします。

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マガジン

  • ~ 過去と未来の繋ぎかた ~

    小川〇〇は妹と乃〇坂高校に転校 そのクラスは少し変わっていた… 何かを隠している様子のクラスメイト だんだん見えてくる彼女たちの秘密 彼女らは一体何を隠しているのか 5期生サスペンス長編。

  • 〜ここにはないもの〜

    新規長編。

  • 松毬の中編集

    1本読み切りの中編のまとめです。

最近の記事

〜ここにはないもの〜 #6

あやめさんに連れられて買い物を済ませ、私たちは家に戻ってきた あやめ:ただいま〜! 〇〇:おかえり…! あやめ: ……!? さくら:ただいま… 〇〇:あやめに変なこと言われてない?笑 さくら:大丈夫、言われてないよ笑 あやめ:言うわけないでしょ!笑 〇〇:ならよしっ!笑 さくら:ふふっ笑 あやめ:お父さんは?まだお風呂? 〇〇:今さっきあがって、部屋に戻ったよ   ご飯になったら呼んでくれってさ。 あやめ:お兄ちゃんも先にお風呂入ってきなよ 〇〇:あ

    • 〜ここにはないもの〜 #5

      小さい時の " あやめはお父さん子だね " って言われるのが嫌いだった。 別にお父さんが嫌いなわけではない お父さんにおんぶされるのが好きで、 お父さんにたかいたかいされるのが大好きだった でも同じくらいにお母さんも大好き ただ… " 〇〇はお母さん子だね " と言われるのが羨ましくて… 今ではそんなことないってわかるのに、 当時の私は、お母さんはお兄ちゃんのことが好きで私は愛されてないんだ…と私は思っていた 〜ここにはないもの〜 #5 3人が見守る中、

      • 〜ここにはないもの〜 #4

        7年ぶりの妹との再会は、 少し距離のある挨拶からはじまった あやめ:久しぶりっ… 〇〇:うん、久しぶり。 あやめ:てっきり帰ってこないのかと思った… 〇〇:まぁ、最初はそのつもりだったんだけどね あやめ:そう… 〇〇:うん… あやめ:えっと後ろにいる人が…彼女さん? 〇〇:うん、遠藤さくらさん さくら:遠藤さくらです。    あの…この度はご愁傷様でした あやめ:あ、ご丁寧にありがとうございます。     〇〇の妹の齋藤あやめです。 さくら:よろしくお願

        • 〜ここにはないもの〜 #3

          昨夜は色々とドタバタしながら2人で準備をした 梅澤さんに帰省することを電話したら、 『有給あげるから行ってこい、ばかたれ!』 と怒られた 妹には明日、彼女を連れて帰ると連絡したら… 『わかった。気を付けてね 』 と返ってきた さくらは色々と準備を手伝ってくれて、 電車に乗ると揺れが心地良くなってきたのか隣で静かに眠りについた ただ…いつもとは逆で…… 僕の手の上にさくらの手があって、ぎゅっと握ってくれていた ガタンゴトン… 〜ここにはないもの〜 #3 ガタンゴ

        〜ここにはないもの〜 #6

        マガジン

        • ~ 過去と未来の繋ぎかた ~
          11本
        • 〜ここにはないもの〜
          6本
        • 松毬の中編集
          6本

        記事

          〜ここにはないもの〜 #2

          ??:○○… ○○:なに? "そばにあるしあわせより、         遠くのしあわせ掴みなさい" 〇〇:うん。 ??:頑張ってきなさい。 〇〇:ありがとう…母さん。 見晴らし台で言われた最後の言葉を思い出す 東京で夢を叶えにいくという僕にずっと反対していた母が僕にくれた激励の言葉だった ただ…それは叶わなかった 努力も出来て才能がある人間に負けて僕の夢は潰えたのだ それでも今の会社に就職して梅澤さんのもとで頑張れているのは母のその言葉のおかげであった

          〜ここにはないもの〜 #2

          ~ここにはないもの~ #1

          その日、僕は不思議な夢を見た 薄暗く少し風が吹く中、一斉に照明が灯り真ん中に立つ1人の女性を輝かせていた 見覚えのある姿…彼女は" 齋藤飛鳥 " そう、そこにはアイドル時代の" 母 "が立っていた DVDでしか見たことのない若き母 夢だとは理解しつつも、こんなにも鮮明なのはどこか不思議な気分である 〇〇:かあ…さん? 飛鳥: …… 声をかけたが返事はない ただ… なんだろう… 息子の勘とでも言うのだろうか、 母は何か言いたげにそして寂しそうに見えた 〇〇:か

          ~ここにはないもの~ #1

          〜ここにはないもの〜 #0

          ??:ねえねえ!!ママとパパって仲悪いの? いつもの散歩道を歩いていると、私の手を握る息子がとんでもないことを口にした笑 息子の〇〇はこないだ5歳になった 子供とは素直なもので、なにかしらそう思う理由があるのだろう 私は驚きをバレないよう胸にしまい、逆に〇〇へ質問をすることにした 飛鳥:んー?どうして 笑 〇〇:だってね、散歩の時ね、パパとママいっつも別々に出発進行するじゃん!!! 飛鳥:なるほど… 普通に納得してしまった笑 まぁこれを説明するにはまず齋藤家のル

          〜ここにはないもの〜 #0

          過去と未来の繋ぎかた…おまけ

          かんぱーーい!!!! チーン ジュースとジュースの当たる音が響く 週末に行われた文化祭 メイド喫茶を無事に終了させたクラスは、 振替休日になった月曜日に打ち上げでカラオケにきていた 瑛紗:なんか売り上げすごくなかった? 咲月:買ってきたインスタントコーヒーとかすべて売り切れたもん いろは:ノリノリだった2人が異常なほど売っていたもんね 美空:みーきゅんきゅんって言ったら、みんな喜んでくれたの… アルノ:その発言、アウトだよ 笑 和:そういいつつもね…美空は

          過去と未来の繋ぎかた…おまけ

          過去と未来の繋ぎかた…最終話

          彩:お兄ちゃーーーん!!! アルノ:○○…… 目が覚めると…彩とアルノが泣いていた ○○:あ、えっと…おはよう… 彩:お兄ちゃんのバカー!!! ○○:彩、ごめんね、アルノも… ~ 過去と未来の繋ぎかた ~ 最終話 そして僕は転校してきた。 設楽:よかったよ、目が覚めて。体調はどうだい?? ○○:えっと、、、悪くはないです 設楽:そうかい…とりあえず良かったよ。 彩:お兄ちゃん…その… ○○:記憶…? アルノ:!! 彩:そ、そう…もどったの!? ○○:ご

          過去と未来の繋ぎかた…最終話

          過去と未来の繋ぎかた…⑨

          アルノ:ごめんなさい… 母:いいの…むしろ本当にありがとうね 彩:私が知ってたら絶対反対したのに… 母:あーや… アルノ:彩ちゃんもごめんなさい。 彩: …… あのあと、意識を失った○○は 私が呼んだ救急隊員によって病院へと運ばれた 設楽:私も許可したんです、私の責任でもあります 母:先生…… 設楽:中西さんはわざわざ、病院まで訪ねてくれてね… 母:そうだったんですか…… アルノ: ……先生、、○○は…? 設楽:大丈夫。今は寝ているだけだよ。 アルノ

          過去と未来の繋ぎかた…⑨

          過去と未来の繋ぎかた…⑧

          アルノ:私、職員室に寄っていくから… アルノはそういって職員室へと向かった 僕と池田さんは2人で帰ることにした カサッ ○○:まただ… 靴の中にまた紙切れが入っていた… 瑛紗:うん?どうしたの? ○○:あー、例の紙切れが入っていて… 瑛紗:アルノが妹さんに犯人だと思われてたやつ…? ○○:そう… 紙切れをそっとひらく ” 応援してます " ○○:応援してます…? 瑛紗: …… ○○:なにをだろ… 瑛紗:なんだろ…私もわからない 今までとはどこか違

          過去と未来の繋ぎかた…⑧

          過去と未来の繋ぎかた…⑦

          彩:うぅ…ひっぐ… ○○:ほーら、彩泣き止んで… 彩:ぜったいあいつだもん…ひっぐ… ○○: …… 泣いている妹と手をつなぎ、歩いて帰る ここまでくると妹が嘘をついてるとは思えない でも、それだと…… どれが本当でどれが嘘なのか……僕はもうわからなくなっていた ~ 過去と未来の繋ぎかた ~ 第7話 心にもないこと 彩:ちかづくな!!!!! ○○:彩どうしたんだよ… アルノ: …… 彩:お兄ちゃん、この女から離れてっ!!! 彩は叫びながら、僕の袖をひっぱ

          過去と未来の繋ぎかた…⑦

          過去と未来の繋ぎかた…⑥

          雨の帰り道から1週間がたった… あれ以来、下駄箱に紙切れをいれられることはなかった そんなある日、 … …… カンカンに照り付ける太陽 その中、彼女は僕の前を楽しそうに歩いていた ○○:(あれはアルノ…?) 目の前になぜか彼女がいる アルノ: ○○~なにやってるのー? はやくー!! ○○:あ、うん!いまいくー アルノ:おいていっちゃおーー 笑 ○○:あ、こらー笑 まてー!!!笑 アルノ:あはははっ笑 太陽にまけない眩しい笑顔で彼女は僕の前を走っていた

          過去と未来の繋ぎかた…⑥

          過去と未来の繋ぎかた…⑤

          ~ 過去と未来の繋ぎかた ~ 第5話 誰が味方で誰が敵? 姫奈:やっと終わったー ○○:結構、ハードだったね。 咲月:うん、階段の上り下りがしんどかった… 倉庫からの荷物運びを終え、みんなで帰宅する。 ??:お~い、みんなー ??:やっときたー 下駄箱に向かうと、見覚えのある2人がたっていた 姫奈:あれ、奈央と茉央だー! 奈央:おそいよー 桜:私たちのこと待ってたの? 茉央:そう、みんなを待ってたんだよー笑 咲月:え、なんで? 奈央:外、雨降ってるよー

          過去と未来の繋ぎかた…⑤

          過去と未来の繋ぎかた…④

          出逢えたこと それが運命 別れること それも運命 交わる線 離れる線 過去と未来 今までありがとう 僕はあれからダンケシェーンをよく聞くようになった ただ紙切れに従ったわけではなく、不可解な出来事を解決してくれるのかもと思ったからだ。 アルノ:ねぇ、聞いてる? ○○:あ、中西さんどうしたの? アルノ:マーカー忘れたから貸してくれない? ○○:はい、どうぞ アルノ:ありがとう 隣の中西さんとは前よりも普通に会話をするようになった とはいえ、 下駄箱に入れられる紙

          過去と未来の繋ぎかた…④

          過去と未来の繋ぎかた…③

          転校してから1週間がたった あの紙切れはイタズラだったのか…真意はわからないが、少なくとも忘れつつあった クラスの方はというと、 ○○:気づいたんだけどさ、僕らの名前って足したら”大中小”じゃない!?笑 大田優男: ……。ほんとだ!!! 中山守夫:す、すげーな、○○!!!笑 ○○:めっちゃくだらないけどね笑 大田中山:それな 笑 元々少人数なのもあってか、くだらない話で盛り上がるようになり男同士かなり仲良くなっていた ただ… アルノ: …… 隣の席の中西さん

          過去と未来の繋ぎかた…③