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lalala

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記事一覧

ひとつとして

君は
変わらない事
君は
望まない事
君は
そばに居てほしい事
それを忘れない事
それは君だけではない事
それは君だけではない事
君はすぐにそれらを
忘れてくれる事

何も知らない事

僕が君以外を
知らない事

ひとつも無くなりませんように。

知らない事

君はすぐにそれらを
忘れてくれる事

ガラスグラス

曇った硝子を見て
愛おしいと思えば
君と眠っていたみたいに

ああ
久しぶりだね。
眺めて並べて重ねてみて
歪んだ景色は
何も映さず綺麗なままだ。

こうして光を浴びてみて
いつでも毎朝みたいにね。

そうして戸棚を閉じてみても
いいようにね。

tic

生成り色のドロワーズを眺めながら

珈琲を飲むの。

時計を並べて
ひとつ丁寧に。 ひとつ。丁寧にね。

並べると綺麗

指針の音色が綺麗でしょう。

生成り色のドレスもブラウスも

無いわ。

黒い薔薇だけ飾ったら

眠る為の紅茶を思い出せるかしら。

辛い水をあげようか
君が口にする
その他全て
甘く感じてしまうように。
甘い水をあげようか
君が口にする
その他全て
辛く感じてしまうように。
だけどこれを
恵まれた水だなんて
思ってはいけないよ。
君には元から
その器に入っていたであろう
味の無い水が
よく似合ってる。

「本体と思考」

操り人形が忘れていたことは
操られていれば、
操られたままでいれば。
操り人形が思っていたことは
内に秘め、
内に秘め。
操り人形が操られていた理由
そこには糸があったから。
糸があまりに
強すぎて、
付属品は
私の方であった。

「ぼくへ」

老いていく
いつかしわくちゃ。
心はもう、しわくちゃ
でも多分
若返っていく。
心だけ
赤ちゃんみたいに
死ねたらな。
そんな綺麗じゃないのかも
でも、願うだけ。
努力だけ。
怒りや焦りや不安や概念
全部全部、
なかった事に
しませんか。

いいとこ取りに
しませんか。

解(ほつ)れたら

縫えばいいんだよね

結べばいいんだよね?

塞いでしまって

いいんだよね。

汚くたって

へたっぴだって

そのままでも、いいんだけどね。

不便はなんだかすり抜けそうだけど

なんかあったかい、 穴 。

これはなんだろうね。

思い出せなくて…

縫ってみた。

固く固く、結んでみたんだけど、

また何か

失ったようで

「 よし、これで、大丈夫 。」

…?

悪玉

悪玉を見極めなければならない。
最善を、尽くさなければならない。

惑わされてはいけない。
嘘を見抜かなければならない。

他人に嘘をついているとは限らない。
己に嘘をついていては
何も見極める事が出来ない。

鬼のような冷たさを
仏のような優しさで
当たり前の様な雰囲気で
伝えてゆかなければならない。

善人に、優しい世界であれば良い。

優しさとは何であるか
鬼のように見極めなければならない。

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運命さまの、云うとおり

運命を信じてみてよ。

痛くはないよ。

怖くはないよ。

だけれど、弱くてちっぽけな君。

くだらないことで、泣いて笑って

可愛いね。

運命を、信じてみたら

少しだけ我儘を言ってみて。

痛いかもしれない。

怖いかもしれない。

くだらないことで、自信をなくしている君が

大切な我儘を言った。

会いたいね。

悲しいね。

だけれど、もっと

もっと大きな我儘を言ってみて。

どうせ、

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眠る君にみる夢

眠る君にみる夢

すやすやと眠る君が
少しも痛くありませんように。
少しも悲しくありません様に。

すやすやと眠る君が
あたたかい夢をみていたらいいな。
けれど、目が覚めた時に
少しも寒くはありませんように。

すやすやと眠る君が
私の痛みには気がつきませんように。
優しい君は、気になるだろうから
私の悲しみには気づきませんように。

すやすやと眠る君が
君を誘惑するような、全てを諦められます様に。
だけど私と過ご

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不確かなもの

疑えばそのように
信じればそのように
疑っているようで
そうあって欲しいと願うならそのように
信じ切っているようで
遮断
そのように
不確かか、否か
その明確な匙加減は
いつだって、不確かな
不確かな私次第
いい風に、いい風に
それにも飽きてしまったら
不確かに、絶望
明らかに
幸せに。
幸せに。

お幸せに
不確かな幸せを遮断して
明らかな幸せを願う、叶う。

僕たちの大喧嘩

僕たちの大喧嘩
まるで殺し合いのようだ
僕は
嬉しくて嬉しくて
嬉しくて堪らない僕が
容赦無く君を捉えたら
君はやっと笑うんだ
「 殺してしまいたいね 」って
見たことも無い鋭利な言葉で
僕を突き刺してくれた
僕は嬉しくて嬉しくて
嬉しくて堪らない。
容赦無い僕が
容赦を無くしてしまった時に
君を失った。
僕は、古傷が痛むのが
嫌いだ。
容赦無く泣いていると
君の容赦無い愛が
また僕を突き刺した。

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捜し者

何を探しているかなんて
何も失くしてもいないのに
捜されているのは
ここから消えてしまっているのは
画面の向こうを探し続けてる
貴方の方なのに
何を探しているの
何を隠しているの
何に怯えているの
私はひとりぼっちになんて
なった事さえも
無い
私を捜しているのなら
私は貴方といるのにね。
捜さずに、その手を伸ばして
私は必ず、その手を掴んでみせるから。

明かす光があげない暗闇

暗闇が
貴方を許してくれるから

貴方は、暗闇が

闇が 欲しい

真っ暗で、漆黒で

貴方の罪なんて

「 大した事、ないじゃない。」

なんて。

言ってくれていた闇が

暗闇が

消えたなら、

貴方は

一体何処に溶けてしまえばいい?

明るさが

眩しさが

貴方を〝 闇 〟だと、罵るけれど

貴方は

それが怖かった。

暗闇は

暗闇として

吸い込んでくれたから。

眩しい朝を

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