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【胃潰瘍・十二指腸潰瘍】意外と知らない病気シリーズ 分かりやすく解説します!

こんにちは!
分子栄養学食生活アドバイザーの盛上です^^

今回は【意外と知らない病気シリーズ】として「胃潰瘍・十二指腸潰瘍」を出来るだけ分かりやすく解説してみたいと思います!!

こちらの内容はStand.fmにて音声配信もしております^^
合わせてお聞き頂けると嬉しいです♪↓↓↓

今からお話する内容を理解して頂くことにより胃潰瘍・十二指腸潰瘍に対して以下のメリットを得ることが出来ます!!

✅胃潰瘍・十二指腸潰瘍になる仕組みが分かる☝
✅胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因が分かる☝
✅薬物療法以外で胃潰瘍・十二指腸潰瘍を改善、又は治す効果が期待出来る成分が分かる☝


それではさっそく「胃潰瘍・十二指腸潰瘍」についてお勉強していきましょう♪

1,そもそも胃潰瘍・十二指腸潰瘍ってどんな病気?

胃潰瘍

まず最初に胃潰瘍・十二指腸潰瘍は…
・なぜなるのか?
・それぞれの特徴

を見ていきましょう!!

・なぜなるのか?

潰瘍(かいよう)…皮膚・粘膜・角膜などにできる、深部にまで及ぶ組織の欠損。

潰瘍は本来食べ物を消化するために分泌される胃酸が、過剰になり自分の胃や十二指腸の粘膜を溶かしてしまうことによって起きるものです。
健康な状態のときは、さまざまな防御因子が胃酸の強い消化作用から粘膜を保護してくれていますが、その防御因子が何らかの原因で弱くなった時に潰瘍が起きます。

・それぞれの特徴

胃潰瘍と十二指腸潰瘍は潰瘍が出来る箇所と症状が出る時間が異なります。
それぞれ見ていきましょう!

胃潰瘍…痛みが食後30分から3~4時間までに起こります。時には食事中や食後すぐに痛むこともあります。

十二指腸潰瘍…痛みが食後数時間たった空腹時、特に夜間~早朝に起こります。空腹時に腹痛が起こり食事をすると治まる場合は、十二指腸潰瘍の可能性が高いと考えられます。

自覚症状の90%は腹痛で、ほとんどが上腹部の「みぞおち」に痛みを感じます。
胸やけ、胃もたれ、吐き気、嘔吐、食欲不振を伴うこともありますが、自覚症状が全く無い人もいます。

痛みがとれたと安心していると突然、吐血(とけつ)することや下血(水気の多いコールタール状の黒い便)が出ることもあります。

2,主な原因①ストレス

ストレス2

それでは、この胃潰瘍・十二指腸潰瘍は何が原因で起こるのでしょうか?

まず最初に上げられる原因は皆さんもご存じの「ストレス」です。
ストレスが原因だと言われている最も代表的な病気ではないでしょうか?

胃液には主な3つの成分と働きがあります☝

✅タンパク質を消化するペプシノゲン
✅内容物の殺菌、鉄、カルシウム、ビタミンB12、の吸収促進をはかる塩酸(pH1.0~2.5)
✅塩酸の中和、粘膜の保護をする粘液

これらのバランスは自律神経によって絶妙に保たれているのですが、ストレスなどが原因でバランスが崩れ、高い酸度の塩酸が攻撃因子となって胃・十二指腸の壁を侵し始めます。

ストレスを受けた時の反応には、自律神経に対して交感神経が亢進(高ぶる)するタイプと、副交感神経が亢進するタイプと2種類あります。

①交感神経が亢進すると血管が縮まる為、血圧が上がります。
②副交感神経が亢進すると胃酸の分泌が増え消化管にダメージを与えます。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍になりやすいのは②副交感神経が亢進するタイプと考えられています。

3,新しい原因②ピロリ菌

ピロリ菌

しかし、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因はストレスだけではないという事も最近は知られるようになりました。

それは「ピロリ菌感染」です。
(※正式名称:ヘリコバクター・ピロリ菌)

特に潰瘍が何度も再発する場合はピロリ菌という細菌の存在が疑われます。

胃潰瘍患者の約8割、十二指腸潰瘍患者の約9割がピロリ菌に感染しているいう報告もあります。

昔は、胃の内部は極めて酸性なので細菌は生きられるはずがないと考えられてきましたが、ピロリ菌はアンモニアを出すことによって酸を中和しながら生きていることが現在では分かっています。

ピロリ菌は起炎物質(炎症を起こす物質)を出す為、ピロリ菌に棲みつかれた部分は慢性的に炎症を起こします。
胃液の分泌を抑える薬によって一時的に潰瘍が治ったように見えても、ピロリ菌を死滅させない限り、しばらくすると再発してしまいます。

4,治療方法

胃潰瘍4

ストレスが原因と考えられる場合の薬物療法では胃酸の分泌を強力に抑えるH2ブロッカーやプロトンポンプ阻害剤が主流となっています。

ピロリ菌が原因と考えられる場合は抗生物質と胃酸を中和する薬が効果的です。
※しかし注意が必要なのはピロリ菌に対する検査や治療については、保険が適用される範囲とされない範囲があり自費になる可能性があります。
【潰瘍・慢性胃炎という診断がついた人。胃カメラを受けた人。】が対象など、保険適用にする場合は細かな条件があります。
ピロリ菌の検査だけを希望される場合、保険は適用されませんので、ピロリ菌感染かも?と不安な方はお医者さんに相談してみてください。

潰瘍の治療に手術はあまり行われません。
出血がある場合でも内視鏡を用いた電気焼灼(しょうしゃく)法やレーザー療法で止血します。

5,栄養学での治し方と予防方法

お腹ハート

しかし、上記の薬物療法やレーザー療法などで潰瘍が治ったからといってそれだけで安心してもいられません。

これはストレス性の場合もピロリ菌感染の場合も同じですが、潰瘍の出来た部分というのは活性酸素の攻撃によって組織を破壊されています。
潰瘍が治ったとしてもそれで胃や十二指腸が以前と同じように働くわけではありません。

その組織を修復する為には十分なタンパク質が必要になります。
タンパク質は卵、肉類、魚類、大豆に多く含まれる栄養素です。

そして次にピロリ菌の死滅・予防・そして細胞の修復に最も有効だと言われている成分を2つご紹介させて頂きます。

①カテキン

カテキン

最近の研究では、緑茶に含まれるポリフェノールの一種であるカテキンは強い抗菌、抗毒をもち、潰瘍の原因ともなるピロリ菌や胃がん細胞の死滅に非常に効果があることが分かってきました。

緑茶に多い物質EGCG(エピガロカテキンガレート)が最も効果が高い事が分かっています。
潰瘍で傷ついた細胞を修復し、細胞のがん化を防ぐ効果があります。

お茶をたくさん飲む地方の人は胃がんの発生率が低い事が知られています。しかし、緑茶にはカフェインが含まれており、摂り過ぎは自律神経に影響を与えますので、カフェインフリーのカテキンのサプリを摂られるのもオススメです。

②プロポリス

プロポリス

プロポリスは、ミツバチが木の芽や樹液、あるいはその他の植物源から集めた巣作りに使われる樹脂製混合物です。
プロポリスという言葉はギリシャ語で「敵の侵入を防ぐ城壁」の意味があり、天然の抗菌物質とも呼ばれています。
その理由は、真菌類やウイルスが繁殖しないよう抑える働きを持っているためです。

そして、潰瘍の原因ともなるストレスに効果的に働くほか、その強い抗菌作用でピロリ菌を死滅させます。
胃がんの発症リスクを高くする亜硝酸塩を分解し、発がん物質であるニトロソアミンの生成を阻止する働きがあります。
※亜硝酸塩はスーパーで販売されているお肉や、ハムやベーコンなどの発色剤に多く使用されています。

現在、プロポリスのドリンクやサプリメントは様々な会社から販売されていますが、一番注意して頂きたいのが原産地になります。
どこの地域でとれたプロポリスかにより効果にかなりの差が出ます。

一般的に出回っているプロポリスは中国産ですが、プロポリスの中でも世界的に高い評価を受けているブラジルのミナスジェライス産の物がオススメです。
中国産とミナスジェライス産のプロポリスを比較した場合に有効成分だと言われるアルテピリンCが100倍~7000倍の違いがあったという報告もあります。
7000倍も違いがあれば、全くの別物だと私は思います。
効果効能を求め、同じお金を出すなら原産地にはこだわりたい所です。

6,まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は「胃潰瘍・十二指腸潰瘍」について解説させて頂きました。

それでは今回のポイントをまとめてみましょう!!

💡胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因は①ストレス②ピロリ菌感染と2つある☝
💡①ストレスが原因の場合は副交感神経が亢進するタイプであり、胃酸の分泌が増えて消化管にダメージを与える☝
💡②ピロリ菌感染が原因の場合はピロリ菌が起炎物質を出す為、慢性的に炎症が起きる☝
💡潰瘍の出来た部分は治ったからといって以前と全く同じように働くわけではないので、必ず良質なたんぱく質摂取を心掛けるようにする☝
💡緑茶に含まれるカテキンとミツバチの巣作りに使われるプロポリスがピロリ菌の死滅と胃がん発症リスクを低くする☝

ピロリ菌の感染経路はいまだにハッキリとはしていませんが、口を介した感染や幼少期の生水摂取が大部分だと考えられています。
上下水道が十分に普及していなかった世代の人の感染率が高く、団塊世代以前の感染率は約80%と高い一方で、若い世代の感染率は低くなっています。

しかし胃潰瘍・十二指腸潰瘍を繰り返される場合はストレス性ではない事もありますので若い世代の方もピロリ菌感染の検査や予防を視野に入れ、心掛けて頂けたらと思います^^

皆さんの健康ライフのお役になれば嬉しいです^^

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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参考資料
・祥伝社黄金文庫 医学常識はウソだらけ 著者:三石巌
・医療法人博侑会 吉岡医院 自費で受けるピロリ菌の検査について
・きたやま胃腸肛門クリニック ピロリ菌について~保険適応と内視鏡検査の役割

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