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オーソモレキュラー療法とは?

前回の記事では私が分子栄養学という分野(考え方)に出会い、そこから食人生や価値観が大きく変わった事を書きました。

今回は、もう少し詳しくその分子栄養学を掘り下げてみたいと思います。
※厳密に言うと「分子栄養学」と「分子整合栄養医学(オーソモレキュラー)」という分野には違いがありますが類似する考え方が多い為、同じ分野・同じ意味として書かせて頂きます。

1,分子整合栄養医学の考え方

栄養素の供給源はもちろん、毎日の食事です。
食べたものによって細胞は作られる、つまり、私たちは生命を維持しています。この考え方を前提としているのが「分子整合栄養医学」になります。

そして、分子整合栄養医学では
・適切な食べ物(を)
・適切な量
・適切なバランス
で食べていたら細胞は元気に働き、身体も適切(健康)な状態になるという考え方があります。

その考え方をもとにして生まれた療法が「オーソモレキュラー療法」になります。

2,新療法を確立させた2人の博士

医学界に今まで無かった「オーソモレキュラー療法」を確立された2人の博士をご紹介させて頂きます。

①ライナス・ポーリング博士

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(引用:一般社団法人 オーソモレキュラー栄養医学研究所 資料参考)

ポーリング博士はノーベル賞を2度受賞されています。
・1954年 ノーベル化学賞
・1962年 ノーベル平和賞

病気の予防や治療の効果を高める為には分子(細胞)レベルで考える必要があるという事を唱え、ビタミンを主とし風邪やガンなどの治療に大きく貢献されました。

1968年の「サイエンス誌」に初めてオーソモレキュラーという言葉を載せた方でもあります。オーソモレキュラーという言葉はポーリング博士が作った造語です。

②エイブラハム・ホッファー博士

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(引用:一般社団法人 オーソモレキュラー栄養医学研究所 資料参考)

ホッファー博士はカナダの精神科医であり、生化学分野の博士号を持たれています。

1952年にナイアシン(ビタミンB3)の研究を論文として発表。
そして現在のオーソモレキュラーで重要な柱となる「機能性低血糖症」の研究も1966年から開始されていました。

当時の医学では薬や手術などが治療では一般的な考え方だった為、栄養素を使って治療する考え方は全く受け入れられず、その考えを推奨する医師も非常に少なく、上記2名の博士は猛反発と非難を浴びました。

しかし、その猛反発と非難を浴びてでもその後も懸命に研究を続けられた2名の博士の頑張りがあり、その考えに賛同する医師が各国で集まり始め、現在の「オーソモレキュラー療法」が確立されました。
ポーリング博士とホッファー博士がいなければ現在のオーソモレキュラー療法は存在しなかったと思います。

3,分子整合栄養療法とは?


分子整合栄養療法とオーソモレキュラー療法は同じ意味になります。
それではオーソモレキュラーというポーリング博士が作った造語の意味を見ていきましょう!

Orthomolecular nutrition and medicine

・生体内に正常にあるべき分子(molecule)
・(を)至適濃度に保つ(ortho)
・充分量の栄養素(nutrition)
・(を)摂取することにより生体機能が向上し病態改善が得られる治療法(medicine)

になります。
少し難しい表現になってしまいましたが、
「私達の細胞(分子)に必要で充分な栄養素を摂取することにより病気や炎症、老化を改善していく治療法」
という事がこのオーソモレキュラーという言葉には込められています。

4,細胞の栄養不足 

私達が中々避けて通れない病気や炎症、老化。
これらは細胞がどのような状態になっている為に起こっている現象なのか見ていきましょう。

それは結論から言うと「細胞の栄養不足」から始まります。

私達の体は約60兆個の細胞で出来ています。

身体はすべて食べ物(栄養)という材料によって構成されています。

病気、炎症、老化は栄養不足が原因
・病気=細胞の故障
・炎症=細胞が激しく壊れている状態
・老化=細胞の衰え、数の減少

至適な量の栄養を摂ることで、病気や炎症の改善、老化を防げる。


私はこのオーソモレキュラー、分子整合栄養医学(分子栄養学)という分野に出会い、今迄の食人生が大きく変わりました。
今回の内容は少し難しくなってしまいましたが、オーソモレキュラーという名前や分野は知っていた方でもこのような歴史や意味を知られている方は少ないのではないでしょうか?

また、全くこの分野を知らない方達にも少しでもご興味を持っていただけたらと思い書かせて頂きました。

ありがとうございました。


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