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読書記録43 2月に読んだ本まとめ【20冊+2冊】

こんにちは、だるまです。今月はたくさん読んだにも拘わらず、読書記録を出せないでおります。読んでよかった本だらけでした。『虞美人草』は良かった。また、本屋大賞2022候補作全制覇の道のりを歩み始めました。

それでは紹介します。

読んだ本

1.『流星シネマ』(2021)吉田篤弘

こんな文章が書きたいと思った作品。やっぱり心が「澄む」。

2.『恋文の技術』(2011)森見登美彦

猛烈に手紙が書きたくなります。

3.『脱住宅』(2018)山本理顕・仲俊治

4.『地域社会圏モデル』(2010)山本理顕・中村拓志・藤村龍至・長谷川豪

「一住宅=一家族」の呪縛が起こっているなんて、今まで気がつかなかったです。

5.『いのちの車窓から』(2021)星野源

源ちゃん、生きていてくれてありがとう。「新垣結衣という人」という公開ラブレターがあって、顔がほころびました。

6.『台所のラジオ』(2016)吉田篤弘

夕方のラジオを媒介にした、料理の登場する短編集。ところどころつながっていて、その緩やかさにセンスを感じます。

7.『ハケンアニメ!』(2014)辻村深月

2022年5月に実写映画化されるということで、久しぶりに辻村深月を読みました。お仕事小説は、いつも胸が熱くなって、愛のある仕事したいという幻想を見させてくれます。

8.『ご本、出しときますね?』(2017)BSジャパン・若林正恭編

若林正恭×小説家2人のトーク番組を書籍化したもの。TV番組を1クール一気見したような気分で、するする読めました。小説も面白いが、小説家はもっと阿呆で面白い。ここに出ていた人の本を借りてみたり、読書体験が広がっています。

9.『ないもの、あります』(2009)クラフト・エヴィング商會

吉田篤弘率いるクラフト・エヴィング商會の本。堪忍袋の緒や、自分を上げる棚、転ばぬ先の杖など、ないものがカタログとしてあります。
「ない」ことが「ある」になるという発想、哲学です。

10.『町をすみこなす』(2017)大月敏雄

レポート作成でとてもお世話になった本。高齢者は若い世代だとまだまだ先の事象と思って考えないようにしていましたが、高齢化を考えることは自分の未来を考えることだと心を入れ替え最近関心を寄せています。

11.『「シェア」の思想/または愛と制度と空間の関係』(2015)

門脇耕三を中心として、総勢17名による「シェア」の論考。建築家が多いですが、最近よくお会いする國分功一郎や西田亮介、千葉雅也なども参加しています。途中から難しくて何言っているのか分からなくなったのでもう少し勉強して再挑戦したいです。

12.『地域社会圏主義』(2013)山本理顕ほか

13.『地域社会圏モデル』(2010)山本理顕ほか

影響受けまくりです。『地域社会圏主義』での上野千鶴子との対談が面白かったです。プレゼンボードみたいな構想図がかわいらしくて、横浜国立大学の強さを感じます。一種のユートピア思想になってしまうのか、はたまた新たな住まいの形となるのか。

14.『虞美人草』(1951)夏目漱石

確かに装飾は多いけれども、今の自分に必要な言葉がたくさんありました。読んで良かったです。

15.『六人の嘘つきな大学生』(2021)浅倉秋成

「本屋大賞2022」候補作①
アンチ就活な大学生にこそ読んでほしい。ミステリとして面白いだけじゃない。

16.『東京都市計画物語』(2001)越澤明

借りては返しを三回繰り返し、ようやく読めました。授業で取り扱われるような都市部の計画だけではなく、住宅地の区画整理の内容もあり興味深かったです。震災復興計画の原物公開がこの頃だったことに驚きました。

17.『世界は善に満ちている トマス・アクィナス哲学講義』(2021)山本芳久

自己啓発本みたいなタイトルですが、れっきとした哲学入門書です。

18.『スモールワールズ』(2021)一穂ミチ

「本屋大賞2022」候補作②
去年受賞作『52ヘルツのクジラたち』の色合いとちょっと似ています。いろいろな家族の形が登場する短編。それぞれがすこしずつ重なっている構成になっています。短編のバリエーションが豊かで一つひとつ異なる味わいを楽しめる作品です。

19.『鞠子は素敵な役立たず』(2021)山崎ナオコーラ

小説とあるけれど、筆者の主張がそのまま登場人物のセリフにおとされていて、こんな会話する夫婦いるのか?と違和感を抱いたまま読了。

20.『私とは何か 「個人」から「分人」へ』(2012)平野啓一郎

主張が、分人という概念の提案とその説明で首尾一貫しており、言いたいことがとても分かりやすかったです。個人の概念は近代的なものであるということで、個人について学びたくなりました。

買った本

「書物は学者に取って命から二代目である。」と『虞美人草』にあるように、学者ではないですが、学生もお金がなくても本を買っていきたいと思います。

『暇と退屈の倫理学』國分功一郎

『本の逆襲』内沼晋太郎

あまり買っていなかったです。欲しい本はあるので来月購入したいと思います。

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