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選挙結果振り返り(2024 1.21投票)

 先週は私の取材史上トップクラスに激動の週でした。 “選挙ゴロ” を追いかけ、連載記事『小西彦治とは何者か?』を出し、同時に別の選挙取材も進めるという明らかに私の能力を超えた量をなんとか乗り切り、少し成長できたかな? と思っております。 同時に悔しさも感じていますが、

 「お楽しみは、これからだ!」というコトで。 それらの件を含め、先週の選挙を振り返っていきましょう。




◆【取材済】長野県・須坂市長選挙

 現職が6回目の当選。 一方、“選挙ゴロ” は得票率「23.41%」も獲得し供託金没収ラインの得票率10%をらくらくクリアしました。 コチラについては既に、

 レポートをリリースしておりますので、詳しくはそちらをご参照ください。


◆【取材済】長野県・駒ヶ根市長選挙

 2期目を目指す現職に2期目途中で市議を辞した新人が挑む一騎打ちは現職が競り勝ち、2回目の当選を果たしました。

 新人は候補者と陣営に勢いが有り、一方現職からは必死さが感じられず、地元紙の情勢分析も「現職リード」から「接戦」と変化していったので新人が差し切るかと思っていましたが、現職が踏ん張り新人を振り切りました。
 駒ヶ根市が有る長野県南部に住む私にとって他人事ではない選挙。 この結果になって、ほっとしました。 詳しくは来月リリース予定のレポートで・・・

 それでは、その他8件の選挙結果も見てみましょう。


◎青森県・六戸町長選挙

 7期(!)務めた現職が引退の意向を示し、次の座を前回の町長選で現職に敗れた方と建設会社役員の方、そしてフリーアナウンサーの方の新人3人で争った選挙は、建設会社社長が抜け出し初当選を果たしました。

 当選した建設会社役員の方は町の商工会長を務めていて顔が広かったコトと3人の中で最年少だったコトが当選に繋がったのだと思われます。


◎秋田県・井川町議会議員選挙(定数11/13人)

 現職8人、新人5人が立候補し、政党別では共産が1人立てている選挙は現職と新人が1人ずつ落選し、女性候補1人は当選しました。

 唯一、政党公認で出馬した共産候補はブービー当選。 昨今における同党の退潮傾向から見て落選も充分有り得たのですが、当選したのは何よりかと。 66歳と(共産候補基準では)まだまだ若いので引き続き頑張っていただきたいものです。
 なお、落選した現職は2期目を目指していた最年少46歳の方。 無投票で初当選したものの選挙戦となったら落選。 あまり仕事をしなかったのでしょうか。 16年ぶりの町議選で一見すると町政に関心が無いように映りますが、投票率は(16年前から9ポイントほど下がりましたが)74.82%有り、選挙となれば関心は高いし、何より町民は議員のコトをちゃんとチェックしてますからね。


◎新潟県・出雲崎町長選挙

 全国最高齢90歳の首長として9期36年(!!)町長を務めてきた現職が、ようやく遂に引退を決断。 町長選も16年ぶりで何もかもが久々な選挙は、町長の後継候補と見られる元町議と、町長と仲が悪いコトで有名な元町議の2人による一騎打ちとなり、現職の後継候補がダブルスコアの差をつけて圧勝。 初当選を果たしました。

 90歳の首長なんて、よそから見たら「何でこんな爺さんに9期も任せているんだ」と感じますが、冷静に考えればそれだけ町民に慕われていたのだろうし、それがこの選挙結果に繋がったのだろうと思われます。
 ただ、いくら慕われていても9期もの多選を許してイイことなんて何ひとつ無いので、(もしかしたら現職の傀儡政権かもしれませんが)38歳若い町長に替わったコトは良かったのではないでしょうか。


◎岐阜県・八百津町長選挙

 3期目を目指す現職に町議を3期務めた新人が挑む一騎打ちは現職が3回目の当選を果たしました。

 “平成の大合併” の時期に美濃加茂市と一緒になれず、過疎化が進む中で現職を選び続けるコトが果たして良かったのか。 現職にとっては結果が求められる3期目となりそうです。


◎滋賀県・大津市長選挙

 2期目を目指す現職に滋賀県議を3期務めた新人が挑む一騎打ちは、自民と公明に市議会の維新会派、そして知事が応援した現職が、立憲、国民民主、社民、チームしが(嘉田由紀子元知事が立ち上げた地域政党)、教育無償化を実現する会(いわゆる “前原新党” )に連合が応援していた新人を8千票近い差をつけて勝利。 2回目の当選を果たしました。

 先日国会内で共同会派を結成した維新と前原新党がイキナリ分裂して戦う構図となりましたが、(この記事では触れていない)八王子市長選同様自民系候補が勝利しました。 中央政界と地方政治は別モノなのは確かですが、岸田政権が呆れるほどの体たらくの中、よくもまぁ勝てたもんだなぁと呆れた感心します。
 非自民系の敗因として嘉田前知事の影響力が薄れているからだとも言われていますが、所属国会議員5名中3名が滋賀県の人である前原新党(正式党名は長すぎるし略称も浸透していないから使いたくない)にとっては大きな痛手ではないでしょうか。


◎滋賀県・甲良町長選挙

 3期務めた現職が立候補せず、次の座を自民党推薦を受けた方と元副町長と元町議の3人で争う選挙は、自民推薦の方が元町議を59票差で振り切り初当選を果たしました。

 7年間の任期中に辞職勧告を1回、出直し選挙を2回したという荒々しい現職でしたが、後継候補の自民推薦候補が僅かな差だとはいえ勝ってしまう。 現職の任期中ずっと続いた議会との対立構図は、これからも続くのかもしれません。 それでイイのかなぁ・・・?


◎大阪府・熊取町長選挙

 大阪維新の会公認で3期目を目指す現職に、自民・公明・立憲・国民民主・参政党が推薦する町議と、元維新で現在無所属の町議2人が挑む選挙は現職が3回目の当選を果たしました。

 パワハラの加害者(維新の現職)と被害者(元維新の新人)が選挙で争うという異色の構図となりましたが結果は現職の勝利。 元維新の方と非自民系の元町議の票を足せば現職を上回りますが、もし元維新の方が出なかったら党派性から言って票は現職に多く流れたでしょうからこの結果は然るべきかと。
 しかし非自民系(自民・公明・立憲・国民民主など)が束になっても敵わない大阪維新。 「維新の風」なんて微風程度にしか吹いていない長野県に住んでいる私には、異世界の出来事に映ってしまいます。 解らん・・・


◎奈良県・田原本町長選挙

 2期務めた現職が引退を表明し、次の座を元副町長と共産系の元町議の新人2人で争う一騎打ちは、元副町長が初当選を果たしました。

 元副町長は未だ34歳という若さで前職が法務省の官僚だったという必要以上に豪華な経歴の持ち主。 この方がどういう首長になるのか。 とかく最近は地方の首長が注目される御時世なので、広島県の某市長みたいに議会と対立しまくったり「人気がある」と勘違いしたりせずに、堅実な町政運営をしていただきたいと願います。 元官僚で副町長の経験も有るのだから大丈夫だと思いますが・・・


以上となります。
候補者の皆様の御健闘をお祈り申し上げます。



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