思い通りにならない世の中における優先順位

最近「世の中の人ってこんなに自己中心的な人ばっかりだっけ?」と思うようなことが多いなぁと少し悲しくなったりする時もあります。グローバル資本主義が自己中心的&エゴ丸出しな思想なので、人々の意識がそちらに向かいがちということもありますし、「引き寄せ」などのスピブームにより、願望成就や夢を叶える的な思想が流行っていることも背景にあると思います。「自分の思い通りに生きるために…」というのが人々の共通目標みたいな感じで言われていたり、忍耐や自己犠牲を極端に嫌う傾向もあるように感じています。

私は昔から働く女性や保育園、子育ての話題には非常に関心を持っていて、noteを始めた当初よりいろんな意見を綴ってきました。私が役所で保育の部署に配属された2013年頃も既に待機児童問題について社会で話題になっていましたが、今の2018年には更に過熱しているように感じますし、メディアも過度に煽っているのかなという印象も受けています。私が勤めていたころはとにかく役所が悪い、役所が箱モノを作らないのが問題だ、のような世論が多く、現場で勤めていた身として「これ以上どこに作れというのだ…どんなに作ってもいたちごっこだよ…」ということを思いながら仕事をしていました。現在はあらゆる報道や情報が増えたことにより、「それだけでは解決しないし箱を増やせばいいってものでもない」ということを理解し始めた方もたくさんいらっしゃるようで、世論の風向きも変わってきたように思います。

メディアが煽っている可能性があることを認識した上で、世の中に出回るあらゆる情報や意見(ニュース記事、個人ブログ、掲示板、書籍など)を目にした上で感じるのは、「世の中そんなに全部が思い通りにならない」「(望まない)女性が働かなくても子育てできる社会にすべき」「自分の子どもは自分で育てるのが基本」といった声が結構増えてるんじゃないかなということです。これは私が以前から言っていたことと方向性としては似ていると思います。2013年頃、いや、noteを始めた2016年頃であっても、こういった意見はあまり大きな声では言いづらいものでした。「女性の社会進出こそ是」「子育てと仕事の両立が目指すべき理想の姿」という考えが今より浸透していたように思います。

世の中、本当に思い通りにならないことばかりです。それに、思い通りになった先が本当に幸せかというのはまた別問題です。自分の頭で考える願望と本当の幸せは違うことも多いのに、その願望にとにかく固執してしまって返って苦しむこともあると思います。「虚構の幸せ像」みたいなものにとらわれていると、いつまでたっても満足できず、内面は不満だらけ、被害者意識、欲望の渦に巻き込まれることになります。あらゆることが自分の思い通りにならない世の中だからこそ、他人や社会に期待しすぎず、何が本当に大事かとか、何が本当の幸せなのか、というのを自分自身で考えていくことが必要なのではないでしょうか。

「あれもこれも」というのは現実的に難しいです。以前に「転勤」で直面する人生の優先順位という記事を書いたこともありましたが、人生において何か困ったことがあったときに、「自分は何を優先して生きるのか?」という問いに直面すると思います。何か問題が起きてから考えるのでも一生流されて生きるよりは良いと思いますが、本当は若いうちからこういった世界観を構築するように意識づけしていくのがベストだと感じます。もちろん今の教育でそんなことは指導されませんけどね。ちなみに今の私は、心身の健康と自分の気持ちに正直に生きること、そして、身近な人(家族や友人など)との心の繋がりや絆を大切にしようと思って生きています。「その先の○○」のために今を犠牲にする生き方という記事にも書きましたが、自分の考えや価値観を持って生きることで、何か問題が起きても誰のせいにもしなくなると思います。適切な問題提起や批判は必要ですが、全部が全部思い通りにならないことは自覚して生きていく必要があるのかなと感じます。

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