SNSの普及とファッション総セミプロ化

昨日は髪を切りにおしゃれタウン代官山へ。代官山ってちょっと行かないとすぐにお店が変わってしまう、結構移り変わりが激しいエリアです。賃料が高いからそうなりますよね。先日、10年ほど前にエコバッグ(トートバッグ)で一世を風靡した「cher」というブランドの代官山店(全店かな)が閉店するというニュースを耳にし、時代も変わったものだ…と感じました。私が大学生くらいの頃に流行っていてみんなが着ていたようなブランドが、今結構倒産したり閉店したりしているみたいです。昔流行ってたけど今はないブランドを列挙しようとしたのですが、調べたら多すぎて収拾がつかなくなったのでやめます(笑)。海外系だと「Kitson」「TOPSHOP」「OLD NAVY」「アメリカンアパレル」、あとは大量閉店するらしい「アバクロ」などがありますかね。

バッグとかってその時々の流行があって、なんでか知らないけどみんな持ってる、みたいなのがありましたよね。同世代がピンときそうなもので言うと、「BAPY」のトートバッグとか「AndA」の皮っぽいバッグ、「HeM」のバッグなど、高校・大学時代に流行っていたなぁとしみじみ思いだしますね。ファッションを取り巻く状況ってこの10年ですごく変わったと感じます。エビちゃんがブームになったり、ファストファッションが上陸したり、読者モデルが大量発生したり、インスタグラマーが登場したり…移り変わりの目まぐるしいこと。ファッション誌不況と言われて久しいですが、久しぶりにファッション誌をちら見してみると、だいたいがセレクトショップの系列店のアイテムで、良くも悪くも無難に均一化してしまっているのかなと感じました。

技術革新や時代の流れによる「プロ不在」(全員セミプロ)現象はいろんなところで起きていますよね。ワードプレスで誰でも簡単にHPを作れるようになったり、ラインスタンプを作って誰でもクリエイターになれたり、noteで作品を売ることができるようになったりと、プロとアマの境界がなくなりつつある分野って結構あると思います。現代のファッションにもそういう部分があるのかなと感じました。プロのモデルに憧れて…とかハイブランドのあれを着たい…ということよりも、より身近な読者モデルやインスタグラマーに憧れる人が増え、影響力が強まっている傾向はあると思います。そして、モデルに憧れて同じようなモノを買う!ことよりも、自分もインスタグラマーになりたい!という欲求が高まっている感じがしますよね。今や「読モになるには雑誌などの媒体に載らなければならない」というハードルもクリアし、SNSで発信するだけでインスタグラマーとして有名になり、注目を集めることも可能になってきました。ハイブランドから日常服への流行の流れはもちろんありつつ、ボトムアップ的な一般人発の流行みたいなものも出てきているのかもしれません。ファッションビジネス業界からの「こんなものを着よ!」という洗脳に惑わされず、「着たい服を着まーす」という新時代の若者がどんどん出てきそうな気配もありますよね。

また、ファッションの文化にも「欲の転化」の波が来ている、と見ることもできると思います。2月によく取り上げた「性の抑圧と資本主義」の話題で、社会における性の抑圧により、抑えられた性欲が物欲に変わり(欲の転化)、資本主義が成り立っているという話を書きました。現代ではさらに(特に若者の)可処分所得が下がっているため、物欲すらも他にとってかわられているのかもしれません。それが、SNSなどでの承認欲求に繋がっている可能性はありますよね。その話は承認欲求の舞台はブランド物からSNSへという記事にも書いています。高い服を買って周りの子に自慢するよりも、安い服をうまく着こなす自分のファッションセンスをSNSで自慢する…そんな意識の変化もあるように思います。

私が就活していた8年くらい前には、出版社でファッション雑誌の編集者になりたいと思ったり、アパレルで働きたいと思っていたこともあったのですが、たった10年弱で時代はこうも移り変わってしまうのだなと、時の流れの残酷さを感じましたね。やはり盛者必衰、栄枯盛衰なので、流行はずっとは続かないし、落ちるのが当たり前。それでも、落ちるのがずっと続くわけではなく、別のムーブメント、別の価値が勃興してくるのではないかと感じます。先のことなど全く想像がつきませんが、今後もSNSとファッションの動向に注目していこうと思います。今日も脳内垂れ流し、独り言系記事にお付き合いいただきありがとうございました(笑)。

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