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ダウン症児は運動をプログラムすることが苦手?


今回参考にした論文はこちら↓


雑誌名:Frontiers in Human Neuroscience
Impact Factor:2.9


※内容には個人の解釈と見解が含まれます。ご理解の上、ご覧ください。



研究背景


ダウン症は、実行機能の障害、言語理解力の障害、学習能力やワーキングメモリーの低下を示すことがある。


実行機能においては、目標に基づいた行動を組織化して制御する一連の高次脳機能として示されており、


前頭前皮質を含むいくつかの脳領域が関与している。



興味深いことに、運動パフォーマンスと実行機能との有意な相関性を近年示している。


特に、運動前野、補足運動野、一次運動野を含む運動皮質、体性感覚皮質は、運動機能と実行機能において重要な働きをしていることがわかっている。


この研究では、脳血流量を測定する機材(fNIRS)を用いて、ダウン症児が運動機能と実行機能の両方を含む運動課題を実行する際の脳血流量の変化を調べた。



研究の結果


この研究では、定型発達児とダウン症児の運動機能と認知機能の変化を、特に運動野と前頭前野に沿った脳賦活とネットワークの違いを検討した。


その結果、


定型発達児は、ダウン症児に比べて、背外側前頭前野と運動前野の脳活動が有意に高いことがわかった。


興味深いことに、上記の脳領域は、運動機能と遂行機能に関連した脳領域である。


ダウン症児では、fNIRSのデータと課題遂行能力の間に有意な関係性は確認できなかった。


今回の新たな知見は、運動前野が本研究で採用した課題の遂行機能に不可欠であることを示した。



この皮質脳部位を活性化する能力の低下が、ダウン症児の課題遂行能力の低下を引き起こしている可能性がある。



まとめ


運動前野は、主に、運動企画(プログラム化)する脳領域になる。


運動神経や感覚情報入力のばらつきが、運動パフォーマンスに影響を与えているかもしれないが、


この研究からも運動を企画することの苦手さが運動機能と遂行機能に影響している可能性が示唆されている。



ということは、いわゆる、「どういった運動をすれば良いかわからない」といった具合である。



単純に運動をたくさんさせれば、経験に基づき上手になることもあるかもしれないが、


上手に遂行できないことに対して、「なぜ出来ない?」などと、当事者に指摘することがベストな支援とは言えない。



どのように動かせば、上手にできるか、模倣を見せることや手順(手や足の使い方)を伝えることによって、いくらか運動をイメージ(プログラム)しやすくなるかもしれない。


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